田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

中央公園/夕日の中の理沙子(2) 麻屋与志夫

2009-03-21 05:12:58 | Weblog
「パブに入ったとたんに精気を吸われた。

離れていても精気を吸いとられたのでは戦いようがない」 

飯田がいう。

「消去してもかまはない。

といったが火器の使用が認められていなかったからな」

とすまなそうに織部が応える。 

翔太たちの、いままでの吸血鬼撃退kitでは役に立たない。

外来の吸血鬼はてごわすぎる。

その能力も性格も未知だ。

負傷した仲間の苦しみをおもうと、悔しい。

いままでの鬼族系の吸血鬼とのたたかいが子どもの遊びみたいに思えてきた。

bedによこたわったまま植物人間のようになっている仲間をおもうと悲しくなる。

翔太はこの悲しみをのりこえて怒りとしてVにたたきつけることを誓った。

理沙子が森で死んだあの子たちのために復讐を誓い、ワンランク跳ね上がったよう

に。


おれも戦う。


「理沙子君がこの四月から東京本部に転属になる。

それに健康を回復したコウジ君も覚醒者として登録された。

東京のトレーニングセンターにかよっている」

これといった結論のでないまま、理沙子の転属報告でミーテングは終わろうとして

いた。

5

理佐子の胸で携帯が振動した。

理沙子たちが中央公園にかけつける。

キヨミが連絡よこしたように修羅場が展開していた。

街灯の明かりのもとで異様な戦いがくりひろげられていた。

「どういうことなの? どうなってるの。あいつらの敵は黒髪じゃなかったの」

ユリの木の太い影にかくれているキヨミに理沙子が近寄る。

「こっちがききたいわよ。わたしは宝木が心配でつけてきたの」

RF(吸血鬼従者。レンフィルド)のとなっている暴走族サターンの猛者が

異形の者とたたかっている。

お定まりの武器。テツパイプがビュっと唸る。黒い影の肩をヒットした。影は首を

かしげただけだ。両手を広げて飛びあがる。戦いにならない。いくらパイプで攻撃

しても敵にはつうじない。空に舞う影が女性のものだ。

「理沙子! これは彼女たちだ。こんなに大挙して到来してきていたのだ」





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ああ、快感。



コメント
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