ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

驕るNHK - 35 ( 陛下と庶民の常識 )

2019-09-06 05:48:11 | 徒然の記
 本日は、第5章の(4)の、3項目の続きで、上から2番目になります。

  ◦ 現実を忘れた理想論は困る
  ◦ 米軍基地「止むを得ぬ現状
  ◦ 誰かが犠牲になり、全体が賠償するべき
 
 【 米軍基地「止むを得ぬ現状」 】 ・・・ 石川県内灘の米軍基地反対闘争
 
   ( 昭和28年6月17日の拝謁時のお言葉 ) 
 陛下
   「日本の軍備がなければ、米国が進駐して、」「守ってくれるより、仕方はないのだ。」「内灘の問題なども、その事を思えば、」「已むを得ぬ、現状である。」
 
 「よく外交が弱いというが、国際間の関係は、」「まだ道理というより、利害に動かされる故、」「正当の事の主張とて、通るとは限らぬ。」「外交上正しく主張するのに、軍備がものをいう訳故、」「日本の軍備をやめた今は、現実の状況としては、米軍に依る外ない。」
 
 「米軍中、不都合を働くものは、不都合故 、これは罰すればよい。」「そういう難点は、難点で考えてもよろしいが、」「その事の為に、根本的に反米とか、」「米軍が、日本の準備なき内に、退去するよう仕向ける事は、」「いかんと思う。」
 
 「私はむしろ、自国の防衛でない事に当る米軍には、」「矢張り感謝し、酬ゆる処がなければならぬ、くらいに思う。」
 
 陛下に敬意を払った元帥に、陛下も信頼を寄せられていたのでしょうか。アメリカ軍の駐留に、ソ連ほどの警戒心を抱かれていません。ルーズベルトとスターリンの密約を知られたら、それほどアメリカに感謝されることもなかったと思いますが、それは今だから言えることです。
 
 【  誰かが犠牲になり 全体が賠償するべき  】・・・ 両陛下が千葉県下ご視察
 
   ( 昭和28年11月24日の拝謁時のお言葉 )
 陛下
   「世の中の事は、全部正しいとか、全部正しくないという事は、まづないので、」「一部は真理をいうが、一部の不完全は免れぬ、と言うのが物の常。」「基地の問題でも、それぞれの立場上より論ずれば、」「一応、もっともと思ふ理由もあらうが、」「全体の為に、これがいゝと分れば、一部の犠牲は、已(や)むを得ぬと考える事、」
 
 「その代り、一部の犠牲となる人には、全体から補償するという事にしなければ、」「国として存立して行く以上、やりようのない話であるのを、」「憲法の美しい文句に捕われて、何もせずに、全体が駄目になれば、」「一部も駄目になってしまうという事を、考えなければと、私は思う。」
 
 「一部一部が、自分の利害の上から考へて、」「自分の利益権利という方に重きをおいて、全体の為にする義務という考えがないから、困ると思う。」「日本の国防という事を、現状に即して考えて、」「日本としてなすべき事が、分かれば、」「誰かが、どこかで不利を忍び、犠牲を払わねばならぬ。」「その犠牲には、全体が親切に賠償するというより、」「仕方ないと、私は思う。」
 
 心を鬼にし、多数のため少数の犠牲を決断する。犠牲に対しては、必ず格別の配慮を忘れない。人道主義者たちから、「非情」「酷薄」と非難されても決断するのが、政治家です。
 
 陛下の現実論に、氏がどのように答えていたのか知りたいのですが、ここにはメモがありません。後日、やっかいになりそうな問題には、メモを残さない氏の姿勢が、どうも評価できません。
 
 書かれているお言葉は、現実論というより、私たち庶民と共通する「常識」でないかと思えます。陛下を軽薄に見せるため、NHKと反日学者たちは、お言葉の最後を、実際は次のように書いています。
 
 「仕方ないと、私は思うがネー。」「考えなければと、私は思うネー。」「米軍にたよる外ないネー。」と、お言葉の最後にわざわざ「ネー」を入れています。
 
 こういう文章にすると、説明を読んだ視聴者は、「陛下は、他人事のように、気楽そうに言われる。」と思います。だから私は、自分の判断で「ネー」を削除しました。
 
 こう言う部分が、NHKの印象操作なのか、氏の小細工なのか、息子たちに知って欲しいところです。
 
 これで、第5章の(4)が終わり、(5) を残すだけとなりました。タイトルだけを見てましも、ロクでもない専門家が、ロクでもない意見を述べているのだろうと、容易に想像がつきます。
 
 飛ばしてしまいたいところですが、陛下のご辛抱を知れば、「何のこれしき」・・です。息子たちも、「ねこ庭」を訪問される方々も、同じ思いでいてくだされば幸いです。
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