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南京事件の総括 - 7 ( 東京裁判の、3つの目的 )

2019-01-16 07:36:33 | 徒然の記

 今回も頑強な堤防に向かい、穴掘り作業をしている氏の言葉から始めます。

 「東京裁判は、三つの目的を持った裁判であると、言われている。」

 その3つの目的は、以下の通りです。3番目の目的については今更説明する必要がありませんので、1.と2.に関する氏の説明を一緒に紹介します

    1. 歴史の断絶 あるいは、日本人の歴史観の革命的変革

    ・  日本の戦前の歴史、文化、伝統は、すべて悪であったとして断罪すること

    ・  日本人を最初から侵略者として決めつけ、日本及び日本軍の行った行為は、すべて悪であり犯罪行為であるとすること

    ・  連合国の行ったことはすべて善である、という前提で行うこと

    2. 罪の意識の扶植 あるいは、自虐意識の植えつけ

    ・ 日本軍が中国大陸及び東亜の諸国において、いかに非人道的な、犯罪行為を行ってきたかを、徹底的にプロパガンダすること

    ・ これによって日本の伝統と文化に、ダメージを与えること

     ・日本人の愛国心を抹消し、日本民族の再起の芽を摘み取ること

    3. 復讐 つまり、米国とマッカーサーによる復讐

 まさに今、氏の指摘する通り、アメリカが思った通りの日本が出来上がりました。彼らに作られた日本人たちは、自分が何のために反日を叫び、どうして日本を憎んでいるのか、その原因さえ知りません。

 あろうことか、いつの間にか反日左翼に引きずられ、「米軍は出て行け」と、反米に変化しています。本来は水と油のアメリカとソ連が、同じ連合国の中にいましたから、時間が経てば綻びが出ます。「米軍の戦争に巻き込まれるな」と敵対の叫び声をあげます。どうしようもない愚か者たちですが、間違いなく彼らも日本人です。

 年配者が多く頑迷固陋の頭ですから、理解するスペースが残っていないのでしょうか。こんな私でも、反日左翼の本を我慢して読む忍耐力を持っていますが、彼らにはありません。息子たちより、彼らに氏の著作を勧めたいのですが、無理な話です。

 みっともないので、これ以上の独り言をやめ、堤防の穴掘りに専念します。穴掘りの方が、よほど有意義です。私の人生ももしかすると、残り少ないのかも知れませんので、時間は大切に使わねばなりません。

 「南京事件は最初から、東京裁判の目玉として、扱われた。」このように述べて、氏は、検察側が証言台に立たせた証人と、南京事件の口述書類等を並べ、読者に紹介します。ご覧の通り、米国人がメインです。

    〈  証言台に立った、南京事件の証人 〉

     1. 米人牧師 ジョン・マギー

     2. 米人医師 ロバート・ウイルソン

     3. 金陵大学米人教授 マイナー・ベイツ

     4. 中国人  許伝音、尚徳義、梁廷芳、五長徳、陳福實

 中国人は米国人証人と異なり、一括りで記載されています。不公平感がありますが、米国人の証人に比べれば悪辣さが小さかったため、氏がそうしたのでしょうか。

    〈  南京事件の宣誓口述書 〉

     1. 米人ジョージ・フィチの宣誓口述書

     2. 米人ルイス・スミス博士の宣誓口述書

     3. トーマス・モロー大佐が、裁判直前に南京へ飛び集めてきた、8通の宣誓口述書

     4.  他、数十名の中国人の宣誓口述書

    〈  南京事件の証拠書類 〉

      1. 南京地方院検察署 敵人罪行調査委員会による、調査報告書

      2. 東京裁判への証拠提出のため設立した機関による、調査報告書

       合わせて、66通に上る調査報告書

  これを見ますと、かなり付け焼き刃な証拠書類の作成だったことが見えてきます。「南京事件は、捏造だった。」という何よりの証明になりますから、著作に入れた理由が分かります。

 スペースの関係で、本日はここまでとします。

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