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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

いま教育を問う 12- ( 姜尚中氏の捏造 )

2021-03-18 15:10:58 | 徒然の記

 氏が語っていない事実は、下記の4つです。 

  ・昭和20年の、日本の敗戦   ・昭和23年8月の、大韓民国設立

  ・昭和23年9月の、北朝鮮独立   ・昭和25年から始まった、朝鮮戦争

 これに前記の教育基本法と戸籍法を追加し、時系列に並べ、氏の叙述と照らし合わせますと、違った事実が見えてきます。

      1. 昭和20年、日本の敗戦

     2. 昭和22年、教育基本法制定

     3. 昭和23年8月、大韓民国設立

     4. 昭和23年9月、北朝鮮独立

     5. 昭和25年、国籍法制定

     6. 昭和25年、朝鮮戦争勃発

  「教育基本法や国籍法による、植民地異民族の " 放出と排除  " により、」「いわゆる  " 23・4・2 阪神教育闘争 " のきっかけが作られたのだ。」「この闘争は、GHQ占領下で唯一、司令部による非常事態宣言が発動されるに至っている。」

 この説明を読みますと、日本政府の教育政策がきっかけとなり、在日朝鮮人が憤慨し、騒ぎを起こしたという文脈になります。「教育闘争」が発生した昭和23年が、どういう年だったか、前記の時系列で見ますと、 韓国と北朝鮮がそれぞれ独立国宣言をした時だったと、分かります。しかも国籍法は、「教育闘争」の2年後の制定です。

 日本が敗戦となって以来、差別されていた在日朝鮮人たちが、共産党とともに武装蜂起し、火炎瓶闘争と呼ばれる、激しい暴力闘争を日本各地で起こしていました。争乱への在日朝鮮人の参加人数は、30万人だったとも言われ、治安に当たった多数の警官が負傷しました。各地で騒動を起こす彼らを、政府は治安維持のため、朝鮮へ戻そうと懸命になっていました。

 騒乱防止のため、政府は、在日朝鮮人の中の過激分子の排除を決断しました。反日教育の拠点となる「朝鮮学校」を認めなくなり、貸与していた校舎の明け渡しも、当然要求します。帰化した在日朝鮮人や、共生している者について、日本の学校への入校を促すのは、当然の話でしょう。

 つまり氏は時代の状況を正確に説明せず、日本政府が、一方的に在日朝鮮人を差別・排斥したかのように喋ります。平成10年の本の中で、東大助教授の氏が語れば、日本人の多くは信じただろうと思います。

 氏の意見は144ページで終わりますが、言葉が難解に組み立てられ、いかに分かりにくく書かれているかを、参考までに紹介します。

 「この問題は、戦後の教育改革と民主主義教育が、」「進歩主義と国民教育をタテに、ほとんど触れてこなかった課題であるる。」「この課題を正面に据えて、論じなければならない時がやってきたことだけは、」「誰の目にも明らかであろう。」

 「教育の自由化という名の、傾斜的選抜の一層の加熱化と、」「心の教育という名の、国際化時代の新たなナショナリズムの教化が、」「気の抜けた魂と気の抜けた知性を、より一層空虚化していくことになることも、」「また明らかなように、私には思えてならない。」

 日本の教育に関する氏の結論ですが、ここから何が見えるのでしょう。無責任な批評と、無意味な批判があるばかりで、前向きなものは皆無です。気の抜けた魂と気の抜けた知性とは、氏自身のことでないかと私には思えます。日本にいて、こんな意見を述べている限り、氏の精神世界は、より一層空虚なものになることでしょう。

 氏が本当に、朝鮮という国と同胞を愛しているのなら、日本と朝鮮に対し、もっと別の方向から、語りかける勇気を持つことではないのでしょうか。

 日本に対しては、自分たちも無意味な言いがかりや敵対行為を慎むから、感情的嫌悪と差別意識を捨てなさいと言い、韓国・北朝鮮に対しては、捏造の反日教育をやめるべしと、たったこれだけを言えばいいのです。

 韓国・北朝鮮の政府が過激な反日教育をするから、穏やかに暮らしている在日コリアンの心が、引き裂かれるのです。朝鮮人であることを隠し、通名で暮らし、「透明な存在」となることを強制しているのは、日本でなく、彼らの祖国だということを、本音で語ってはどうなのでしょう。

 文字の読めない朝鮮の庶民に、ハングルを普及させたのは日本でしたし、厳しい身分制度を廃止し、庶民を解放したのも日本でした。国民の多数を占めていた、奴隷と小作人に、土地を分配し、生活の手段を与えたのも日本でした。

 こうして書くと、あれもこれもしてやったと、自慢らしく聞こえますが、私は苦々しくてなりません。欲しがってもいない、親切や思いやりなど、朝鮮人が喜ぶはずがありません。要するに、当時の日本がやったことは、ただひと言「過ぎたるは及ばざるがごとし。」でした。

 王族と両斑がふんぞり返り、その下に、奴隷のように酷使される常人、と呼ばれる多数の朝鮮人がいても、知らぬ顔をしていれば良かったのです。不潔で、不衛生な暮らし振りだからと言って、道路を整備したり、家屋を整えたり、工場を造ったり、そんなことはする必要がありませんでした。

 抑制していても、氏の発言の数々を読みますと、つい言葉が乱暴になってしまう私です。在日コリアンの心情は、暗く救いようのないものであると、岩波書店と6人の編者は、読者に伝えたかったのでしょうか。それにしては、実りのない姜尚中氏の教育論でした。

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いま教育を問う 11- ( 姜尚中氏の捏造 )

2021-03-18 08:18:43 | 徒然の記

 前回の続きで、姜尚中氏の発言の紹介です。5年前のブログから転記しているため、時系列が乱れていますことを、ご容赦ください。

 《 平成19年  日本の政治家に関するの発言  》

 「田中真紀子さんは、日本の首相になってほしい。」

「吉田茂、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄という日本のリーダーは、」「米国に、おむつを履かされた存在に過ぎないが、」「金大中は、おむつを履いた似非リーダーたちと戦った、真のリーダーであり、」「日本人は、金大中を見習いなさい。」

 《 平成24年8月 ソウルでの「金大中逝去3周忌祈念式典」の講演会での発言 》

 「李明博大統領の竹島訪問と、天皇に対する謝罪要求についての、」「日本の反発は、特に日王に対する発言が最も大きかった。」「独島問題だけでは、事態はこれほど大きくならなかっただろう。」

「李大統領の独島訪問と、日王に対する謝罪要求は、」「韓国に友好的だった、日本国内の左派勢力の反発まで招いている。」

 氏の発言につて、ネットの情報には注釈がついていました。

「『日王』の呼称は、韓国内における小中華思想の観点から、」「歴代中華王朝に対する日本の自立性を認めずに、韓国と同様、」「歴代中華王朝の属国であったとする観点から、使用されるものであり、」「『天皇』が持つ漢語の意味を、意図的に格下げさせる呼称である。」

 韓国・朝鮮人が、天皇陛下を「日王」と呼ぶのは、日本は中華王朝の属国であるという意味です。「天皇」という言葉には、「皇帝」の意味があるらしく、韓国・朝鮮人は、日本がこの言葉を使うのを認めていません。

 「日王」という蔑称に対し、日本人がどれほど不快感を覚えるのか、それを知った上での発言です。永野鉄男を名乗っていた時から、氏は日本で生活し、日本の制度の恩恵を享受し、国の保護を受けながら、日本の皇室を侮蔑します。日本人の朝鮮人差別は、醜いものですが、元を辿れば原因は朝鮮にあり、過去のブログで取り上げましたので、今回は言及しませんが、日本人が理由もなく、一方的に差別を始めたのでないことだけは事実です。

 氏の歩いてきた過去を知るため、大きな寄り道をしました。永野鉄男の通名を捨て、韓国人姜尚中となった経緯も朧に見えました。ここでもう一度、『いま教育を問う』の本へ戻ります。

 在日コリアンの目から見た、日本の教育という視点は、変わりません。

 「戦前の教育勅語に代わって、教育基本法が制定され、」「人種、信条、性別等によって、差別されないと規定された。」「だがここにいう国民とは、国籍法の観点からすれば、日本国籍所有者を意味することとなり、」「日本国籍を有しない外国人は、除外されると読み替えることも可能なのだ。」

 日本国籍を有しない外国人が、日本の教育制度から除外されるのは当たり前の話で、外国人には別の教育制度が運用されるのが、世界の常識です。しかし氏は、この常識に逆らい、日本批判論を展開します。この辺りになりますと、反日左翼学者らしい、「事実と嘘を取り混ぜた捏造」が始まります。

 「教育基本法が制定された時点(昭和22年)では、皇民化教育や創氏改名によって、」「日本人よりも、より日本人らしい、かなりの数の植民地出身の、」「韓国・朝鮮人や台湾人が、日本国内に残留していた。」

 「昭和25年に作られた国籍法は、日本人としての国民と、」「日本人らしい " 非国民 " を区別・排除しようとする、」「国家意思の表れであった。」

 国家意思の現れとして、氏が挙げるのが、文部省が実施した次の施策です。

 1. 在日韓国・朝鮮人の子供は、日本人と同じ市町村立又は、私立学校に就学させること。

 2. 各種学校の設置は認めないこと。

 3. 朝鮮語の授業は、課外で行うこと。

 4. 民族学校の借用校の明け渡しと、私立校への認定を督促

 ほとんどの国民が、事情を知らないのを承知の上で、氏の捏造が始まります。

「こうした戦後の民主教育における、植民地異民族の " 放出と排除  " は、」「日本人らしさの国民教育が、内部に分裂的な契機を含んでいたことを示している。」

 在日韓国・朝鮮人の子供を、日本人と同じ市町村立又は、私立学校に就学させることが、どうして「植民地異民族の " 放出と排除  " 」になるのか。ここで氏は、沢山の事実を語っていません。肝心な話を省略し、余計な嘘を書いています。

 「 (昭和22年)では、かなりの数の植民地出身の、」「韓国・朝鮮人や台湾人が、日本国内に残留していた。」

 まず韓国・朝鮮、台湾は、植民地ではありません。韓国・朝鮮は、日韓の条約により「併合」し、台湾は、清国から「割譲」されたのです。植民地というのは、欧米諸国がしたように、現地人に教育を受けさせず、無知蒙昧のまま放置し、奴隷同様に酷使する政策を言います。日本政府は当時の朝鮮に、小学校、中学校、大学まで建設し、国内と同じ設備投資を行っています。当時の資料では、朝鮮への投資が国の予算を上回り、財政は赤字だったと記されています。

 昭和20年頃の日本にいた、およそ60万人の韓国・朝鮮人は植民地出身者ではありません。彼らは敗戦のどさくさに紛れ、職を求めてやって来た密航者であり、当時の厚生省の記録を調べれば、明らかになります。韓国では、政府が率先してこのような嘘を言い、教科書にまで書き、反日教育をしていますから、氏だけが捏造しているのではありません。

 それよりも私が問題視しているのは、氏が省略している重大な事実の方です。

 1. 昭和20年の、日本の敗戦   2. 昭和23年8月の、大韓民国設立

 3. 昭和23年9月の、北朝鮮独立  4. 昭和25年から始まった、朝鮮戦争

 これにつきましては、次回といたしますが、東大教授とは言いながら、氏もまた、自分に都合の良い話だけをする反日左翼教授でしかなかったかと、納得されるのではないでしょうか。

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