亡国論者河野太郎氏の言葉を、もう一度伝記します。
「600年前に天皇家から分かれた方たちを戻して、」「本当に、国民に受け入れられるのか」
皇室と国民の関係について、氏はどのような視点を持っているのか。何度読み返しても、おかしな意見です。11宮家の方々が皇籍を離脱されたのは、昭和22 (1947)年ですから、まだ74年しか経っていません。氏は何のために、600年前の話を持ち出してくるのでしょう。
日本が戦争に負け、連合国軍の管理下に置かれなければ、たとえ600年前であろうと、800年前であろうと、皇位継承は「男系」で続いていたのです。河野氏は、600年前からの皇位継承にまで、疑義を唱えているのでしょうか。現在の反日左翼は、せいぜい明治以降の日本を批判・攻撃していますが、河野氏は600年も前からの歴史を批判しています。
文化と伝統を守る自民党の中にいながら、反日野党を超える愚論を展開しています。韓国や中国に対し、臆せず物を言う大臣として、一部の国民の共感を得ていますが、今回の発言はその全てを帳消しにします。
「600年前に天皇家から分かれた方たちが、戦前は皇位の継承者でしたけれど、」
「この方々について、国民の誰かが、受け入れないと一度でも言ったのでしょうか。」
氏の愚論に対しては、この反論で十分な気がいたします。皇位を継承する皇族男子の方々が、年々少なくなり、皇室を安泰にするため、600年前からの制度に戻ると、それだけの話です。
それだけとは言いながら、「直系男子相続」と言う制度は、ご先祖が知恵を絞り、守ってきた苦心の賜物であることは、国を愛する者なら誰でも知っています。そんな大切な制度を、たかだか一大臣が何を根拠に批判するのかと、私は問いたくなります。
女性宮家や女系天皇に関する危惧を、具体的に説明すれば、息子たちに分かるのでしょうが、語るのは気が進みません。大袈裟と聞こえるとしても、国民の一人として、躊躇いがあります。以前は何度か、ブログで言及いたしましたが、皇室については、できることなら、触れないで済ませたい私です。
しかし、「憲法改正」と「皇室護持」が危機に面しており、今は国難の時です。私情を去り臆せずに言えば、秋篠宮家の眞子様について話すのが、河野氏への一番の反証になるということです。
今から4年前の平成29年6月に、眞子さまの婚約内定のニュースが、日本中を駆け巡りました。さまざまな特集記事が書かれ、千葉日報も、大きな見出しで祝福していました。
「眞子さま、幸せ目前。」「清子様以来の慶事」「小室圭さんのプロフィール」
しかし今、お二人の婚姻はどうなっているのか。日が経つにつれ、婚約相手の小室氏の身辺が、眞子さまに相応しくないものと判明し、祝福ムードが消えてしまいました。金銭にまつわる母親の話や、自殺した父親の話、目立ちたがり屋の小室氏の無謀さなど、眉を顰める話題が世間を騒がせ、秋篠宮様も結婚への決断を伸ばし続けられています。
眞子さま自身は、小室氏への愛が変わらず、世間が反対するほど、逆に思いが強まっておられる様子で、親子の断絶が始まりました。眞子さまが皇室の方でなければ、私はお二人の結婚を祝福します。世間が何を言おうと眞子さまは、ご自分の愛を貫かれれば良いのです。
しかし皇室の一員である方となれば、単純な祝福が言えなくなります。金銭に執着する小室氏を見ていますと、眞子さまに近づいた動機にも、いかがわしい気配が漂います。こう言う人物が、将来天皇になられる悠仁様の義兄だと言う事実を、国民としての自分は納得しません。
野心を持つ若者が、卑しい心を隠しながら手に入れた皇室の方との婚姻・・・そんな疑いが消せません。「恋は盲目」と昔から言われ、私自身も若い頃を思い出せば、片想いの恋の辛さを味わっていますので、眞子さまのお気持ちが分からぬわけではありません。
皇室の女性方は俗世に疎いのですから、口先三寸の若者に騙されても不思議はありません。お気の毒なのでこれ以上は、立ち入りませんが、要するにこれが「女性宮家」あるいは「女系天皇」につきものの、危険性です。
「女系天皇」の場合は、ご結婚を境に、正当な「男系の皇統」が断絶し、お相手となられた別の男性の家系が、ここから始まります。2665年間126代続いた、世界一古い名家が消滅し、皇室は、一般国民という砂漠の中の、砂つぶの一つになられてしまいます。
反日左翼の人々は、これが男女同権だと言うのでしょうが、国を愛する国民は、そのような事態を納得いたしません。国民の敬愛の中心を消滅させ、人々の心をバラバラにし、本当にこれが歴史のある日本の姿なのでしょうか。反日左翼の人々の理屈と、国を愛する国民の魂の対立ですから、危機感を持つ人々は気持ちを一つにして頑張らなくてなりません。
左翼学者の言うような、理性と感情の不毛な対立でなく、反日の屁理屈と日本人の魂の戦いなのだと、私は考えています。次回は、「11宮家の皇籍離脱」の行われた、敗戦後の事実という、別の角度から考えてみたいと思います。
息子たちも、これまで「ねこ庭」を訪ねて来られた方々も、どうか足をお運びください。国難を乗り越える知恵を、ご教授ください。