ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

いま教育を問う 8- ( 佐藤学氏 )

2021-03-14 22:26:42 | 徒然の記

 「反日左翼や害虫への批判も、ほどほどにしないと、同じことになる気がします。」「『ねこ庭』を訪問される方々が減ってしまいましたので、それを感じます。」

 このように述べ、しばらく書評を休憩しようかと考えました。順番からしますと今度は佐藤氏です。氏は6人の編者の一人で、「安全保障関連法案に反対する学者の会」の発起人ですから、反日左翼教授の中心メンバーです。東野高校を語った栗原氏の意見は、出版から23年経った現在、結果が現れ愚論と判明しましたが、佐藤氏の主張はまだ健在です。果たして、見過ごして良いものでしょうか。

 「ねこ庭」を訪ねる方々が減っても、痩せ馬に跨り、巨大な風車に突進するドン・キホーテと、その愚かしさを共有する私は、目前の「獅子身中の虫」との戦いを、休む訳にいきません。

 「昭和26年、広島県生まれ、69才」「東京大学大学院教育学研究科卒、平成9年、東京大学大学院教育学研究科教授。」

 「ハーバード大学客員教授、ニューヨーク大学客員教授、ベルリン自由大学招聘教授 を歴任」「平成30年、学習院大学文学部教育学科特任教授」

 ネットの情報では、以上の略歴のほか、氏が「日本学術会議」の会員であることや、「新しい教科書を作る会」の藤岡信勝氏の天敵であることも、書かれていました。なるほど氏は、藤岡氏に挑む学者らしく、難解な言辞で読者を惑わせます。しかし注意深く読みますと、表現がややこしいだけで、喋っている内容は栗原氏と同じです。

 「わが国の教育改革は、自由な選択と競争という、」「市場原理によって学校を統制する、新自由主義の路線と、」「もう一方では、地方分権と人々のネットワークによって、」「学校を自律的に運営する、社会民主主義路線との狭間で、」「ダッチロールのように、揺れている。」

 氏のような学者を、言葉をもてあそぶ曲学阿世の徒と言うのか、言葉のペテン師である吉田清治に似た人物というべきか迷いますが、大きな違いはないようです。氏が推奨している教育の未来像は、栗原氏の意見そのものです。

 「一つの方向性は、個々人が、自らの生活をデザインし、」「他者との連携によって実現する、学びの共同体を構成する教育です。」

 氏の言葉は、栗原氏が語った東野高校の叙述と重なっています。

 「私としては、多様な歴史と文化を刻んだ個々人が、」「差異を通して学び合う教育、学びの身体技法としての教育学に、」「挑戦したいと考えている。」

 栗原氏は、具体的な東野高校を語ったため、馬脚を出してしまいましたが、佐藤氏は抽象論で曖昧にしていますから、読者には何のことか分からず、立派な意見を述べていると誤解されます。

 「わが国の教育学は、戦前も戦後も、」「国民教育の枠組みに呪縛され続け、閉鎖的な展開を遂げてきたのではないだろうか。」「外部からの眼差しで、自国の文化や歴史を相対化し、」「自らの研究を、各国の人々と共有できない学問は、」「果たして学問の名に、値するだろうか。」

 つまり氏は、「教育とは次の世代を育てる共同行動であり、日本の教育なんてものはないのだ。」と言う意見を持つ、あのおかしな建築家アレキサンダー氏を示唆し、彼とともに東野高校を作った関係者たちを持ち上げています。彼らがこの本の中で、仲間内の助け合いをし、読者を反日にしようとしている事実に、息子たちは気づいてくれたでしょうか。

 「ねこ庭」を訪れる方々が減った理由は、私の話が煩わしくなっただけでなく、反日左翼学者の意見を読むのが面倒になり、タイトルを見るだけで敬遠されているような気もしてきました。

 「なんだ、また教育本の書評か。」

 うんざりして、もっと有意義なブログへと移っていく・・そんなことも考えます。次の暉峻俊子氏は、あのドイツかぶれの教授ですし、次の矢野氏は、教育を金銭に換算する教授です。二人の意見を省略し、次の姜尚中氏にするかどうか、暫く考えようと思います。

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いま教育を問う 7 - ( 栗原彬氏 )

2021-03-14 07:11:52 | 徒然の記

 「昭和11年、栃木県生まれ、84歳」「東京大学卒、立教大学名誉教授」 

 これが、ネットで調べた栗原彬氏の略歴です。もう一度、氏が賞賛した東野高校に関する言葉を思い出してください。

 「この学校には、国旗掲揚塔がない。」「『日の丸』がなく、『君が代』も歌わない。」「校旗も校歌も校則もない。」「偏差値を排し、管理を排して、自己決定権尊重の上に、」「対話と共生の場を作り出そうとする工夫が、至る所に見出される。」

 国旗も国家も無視する学校を、素晴らしいものであるように述べていますが、この時私の頭に浮かんだのは、昨年の12月に読んだ石井光信氏の著作、『ジャカルタ日本人学校の日々』でした。

 その中に、現地校との交換授業での叙述がありました。

 「インドネシアが、独立国となる戦いの中で獲得した国旗・国歌は、」「歴史の遺産であると同時に、一つの文化として大切にされている。」「それは、形の上でも現れていて、」「国歌の伴奏、旗の扱い、掲揚の仕方、注目の姿勢等、作法が決められている。」

 「これが、日イ・キャンプで行われる、アルアズハール校の国旗掲揚である。」「見つめる日本人学校の生徒に、驚きと感動が走るのが分かる。」「自分の国の国旗・国歌に対して、ここまで、心と体を表することがなかったからである。」

 石井氏は外務省に採用された、現地派遣の日本人学校の校長でした。国旗掲揚式を目にし、驚きと感動を受けたのは生徒たちだけでなく、石井自身と、同席していたT教諭でした。

 この時T教諭は、日本人学校の生徒に、国際社会のマナーを身につけさせておく必要性を、肌で感じました。彼は日本人学校での国旗掲揚担当を、自ら志願し、掲揚係の生徒に入念な指導をするようになります。

 「両国の生徒が、対等な立場に立って交流をすることを、願うからである。」

 と言うのが、理由でした。国旗と国歌に敬意を払い、心を込めて扱うのは、インドネシアだけではありません。国旗・国歌を粗末に扱っているのは、世界では日本だけで、アメリカもイギリスもフランスも、反日国家である中国、韓国・北朝鮮も、例外でありません。

 私が栗原教授に問いたいのは、世界に通用しない生徒を育成する東野高校を、手放しで誉めていいのか、ということです。世界の人々と共生する国民でなく、世界でトラブルを起こす、礼儀知らずを育成していることになりますが、それで良いのですかと言うことです。

 現在の東野高校に関する在校生の意見を、偶然ネットで見つけましたので、賛否両論を紹介します。

 《 1.    在校生 / 2019年入学 2020年06月投稿 》

 その辺の普通の学校だと思います。昔が酷かっただけで、全然生徒で変なやつはいないです。強いて言うならバスは戦場です。待って並ぶ人間がいないから、早くきていても席が取れません。高校は楽しいです。先輩によって優しい先輩もいます。あと、特進クラスは厳しいです。
 
 校則は、厳しいことになってますが、普通にスマホしたり、髪の毛下ろしてたり、化粧したりと普通にできます。他の高校と同じで、学年が上がっていくにつれ、どんどんゆるくなってます。1年生でも、化粧とかスマホしてる子もいるので、ゆるいとおもいます。ですが、厳しい男の先生とかにみつかると、めんどくさいです。先生によって、言う先生と言わない先生がいます。
 
 《 2.    在校生 / 2015年入学 2017年06月投稿 》
 真面目にやりたい方は、絶対に入らないほうがいい。いじめだらけで、問題児のことしか考えない。進学は、授業中うるさすぎで、先生の声が全く聞こえない。
 推薦をもらって大学に行きたいならば、進学コースに残って好成績を取ればいい話だが、強制的に特進コースに行かされる。逆に進学コースに残ると、教師からは白い目で見られる。
 
 通学はスクールバスがありますが、学校終わったときにバスがまだ来ていないと、基本並ぶという知識がないので、ぬかされて座れないことが多い。7時間授業の場合は、学校終わってからバス発車まで40分もある。場所によっては、バスよりも自転車のほうが全然速いので、自転車通学をする人もよくいます。
 
 ちなみに東野付近の住民からは、よく特別支援学校と間違えられるほど荒れています。真面目にやってる人の人生を台無しにされます。学校が嫌になり、不登校になり、辞めてしまう生徒さんもいます。
 
 校則は、どうでもいいところだけ異常に厳しくて、いじめや授業態度などの、肝心なところが異常に甘い。池に落ちたら停学や、髪の毛が耳に少しかかっていただけで、髪の毛を切れなどどうでもいいところが異常に厳しい。人を殴ったら停学というルールですが、口だけで、基本反省文で許してしまいます。
 
 2名の生徒の感想を、現在84才の栗原教授が、ネットで読んでいるとは思いませんが、反日左翼の宣伝もほどほどにしないと、恥をかくことになるのではないでしょうか。同時にこれは、私への教訓でもあるようです。反日左翼や害虫への批判も、ほどほどにしないと、同じことになる気がします。「ねこ庭」を訪問される方々が次第に減ってしまいましたので、それを感じます。
 
 長くなりましたが、栗原氏のブログは本日で終わります。
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