3月2日に、「森氏攻撃は女性宮家の前哨戦」という表題でブログを書きました。宝くじは当たらないのに、良からぬ予想は当たります。5日後の3月7日に掲載された、共同通信社ニューヨーク支局の、黒崎正也記者の署名入り記事がそれです。
黒崎氏の説明によりますと、3月8日が国連の「国際女性デー」だそうです。いつものように、記事の見出しを紹介します。
「2021国際女性デー」「中満国連事務次長 日本の格差是正に訴え」「一人一人、声上げ行動を」
黒崎記者の記事の書き出し部分を、そのまま転記します。
「国連日本人職位の最高位、事務次長の中満泉・軍縮担当上級代表(57)は、」「8日の " 国際女性デー " を前に、オンラインで共同通信社と単独会見し、」「日本に根強い男女格差の是正に向けて、」「一人一人が声をあげて行動する、重要性を指摘。」「意識的な努力の積み重ねが、社会の変革につながると、訴えた。」
何も知らなかった頃の、昔の私なら、国連という名前を聞くだけで、恐れ入ったものです。しかし今は違います。日本は、バブル経済が崩壊する以前まで、アメリカに次ぐ国連分担金の出資国でした。
現在は中国が、日本の順位と入れ替わっていますが、平成30年時点での加盟国193ヶ国のうちの、上位10ヶ国を転記いたします。
順 位 国 名 分担率% 分 担 額 円換算額
1 米 国 22.00 5億9140万ドル 577億円
2 日 本 9.68 2億3530万 259
3 中 国 7.92 1億9250万 213
4 ドイツ 6.38 1億5530万 172
5 フランス 4.85 1億1810万 131
6 イギリス 4.46 1億 850万 120
7 ブラジル 3.82 9290万 103
8 イタリア 3.74 9110万 101
9 ロシア 3.08 7510万 83
10 カナダ 2.92 7100万 78
( 注 ) 分担金の滞納額は、米国が最大。 中国の滞納率は、65%、韓国の滞納率は、84%、日本だけが滞納なしで、毎年きちんと納めている律儀な国です
国連の現状を正確に言いますと、第二次世界大戦時の戦勝国連合のことで、国連憲章の中で日本とドイツは、いまだに敵国扱いです。国連加盟国は、いつでも日本とドイツを武力攻撃できるという規定があることを、日本人はほとんど知りません。
国連を存続させるための大金を、出させられながら、人権問題では散々叩かれているというのが、日本の姿です。今の私たちは、「差別をするな」「偏見をなくせ」と主張している国連自身が、差別と偏見の中心になっていると知っています。WTOにしても、ユニセフにしても、中立公正な国際機関でないことを、経験として見ています。そしてまた日本の外務省が、国連に対し、何の役の力もない害務省になっていることも、周知の事実です。
共同通信社は、今も国民が無知なままだと思っているらしく、「国連日本人職位の最高位、事務次長の中満泉・軍縮担当上級代表」などと、大仰な言い方をし、中満氏の言葉を紹介しています。
スペースがなくなりましたので、以後は次回といたします。これがどうして、女性宮家前哨戦の記事になるのかについても、次回で説明いたします。