3月17日の千葉日報に、千葉県9区選出の衆議院議員・秋本真利氏の記事が掲載されていました。17面(社会面)となりますと、まともなニュースではありません。氏については、3月4日のブログで「これが現実、私の選挙区」のタイトルで取り上げたばかりです。
「脱原発講演会見合わせ要請」「自民・秋本議員に茨城県連」
社会面の左端に5段組で掲載された記事に、私は思わず目を奪われました。
「自民党の秋本真利衆議院議員=千葉9区=が、水戸市で28日に予定する、」「『脱原発』をテーマにした講演会をめぐり、自民党茨城県連が、」「党本部に、秋本氏の参加見合わせと、」「従わない場合は、『反党行為』として処分するよう求めていたことが、」「16日分かった。」「県連関係者が、明らかにした。」
最初に記事を読んだ時、自民党の千葉県連が厳しい対応をしていると、勘違いしました。もしかすると、私のブログを読んだ千葉県連の関係者が、秋本氏に危機感を抱き、遂に厳く接するようになったかと、ぬか喜びをしました。しかしよく読みますと、それは千葉県連でなく茨城県連でした。
考えてみれば、今回の知事選挙で、反党行為をした石井準一参議院議員ですら、何の処分もできなかったのですから、千葉県連であるはずがありません。森氏の知事選妨害に対しても、一言も返せなかった千葉県連に比べると、茨城県連はずいぶん強気な対応です。
記事を要約しますと、秋本氏の講演会はおよそ次のようなものでした。
1. 講演会は、秋本氏の著書の出版記念として行われる。
2. 著書名は、『自民党発 ! " 原発のない国 " の宣言 』
3. 計画は市民グループが行なっており、実行委員会に野党系関係者もいる。
4. 秋本氏から、茨城県連に事前連絡がなかった。
5. 海野透・自民党茨城県連会長代行らが、党本部へ対応を求めた。
6. 二階氏が対応を検討中。
海野・茨城県連会長代行は、記者の取材に対し、次のように述べています。
「茨城県は原子力発祥の地で、日本原子力発電・東海第二原発は、」「運転再開に向け、準備している。」「政治家として何をするかは、基本的に自由だが、」「茨城まで来て、脱原発の講演をすることは、」「反党行為だ。」
クリーンエネルギーとして、太陽光、風力、地熱発電などがありますが、電力の安定供給という面からは、まだどれもテスト段階です。水道・電気・ガスという生活インフラは、安定供給が一番大事です。不安定なエネルギーを優先すると、国民の暮らしが不安定になるばかりでなく、生命の危険が生じます。経済活動も、停滞します。
発祥の地だからという茨城県連の談話には、そのまま賛同しませんが、エネルギー源の模索段階で、脱原発を不用意に叫ぶのには賛成できません。まして今の日本で「脱原発」は、イコール「反日左翼」の主張で、その証拠に、秋本氏の講演会を計画・実行しているのは、市民グループと呼ばれる反日活動家たちです。
県知事選で他党推薦の熊谷氏を応援した石井氏は、同じく反党行為をしましたが、千葉県内での話でした。秋本氏は県を超え、しかも原発再開に向けて努力している茨城県で、「脱原発」の講演をするのですから、地元で騒ぎになるのは当然です。
自民党同士でありながら、茨城県連へ連絡をしないのは、礼儀を失した行為です。同じく脱原発を党内で唱える河野氏は、「お前は共産党員か」と派閥内の議員から批判されていますが、その一番弟子と自称しているのが秋本氏です。
「地元の立場も伺ったので、講演会の可否や、」「内容についても、熟慮して対応したい。」
茨城県連への非礼を詫びるでもなく、取材を受けた秋本氏の言葉です。 これでは氏が、私の話を聞くはずがない・・・と、記事を読みながら納得しました。やっていることは反日左翼の野党と同じですから、「憲法改正」も「皇室護持」も期待できませんし、するほうが無理です。
「これが現実、私の選挙区」
先日のブログのタイトルを、改めて心に刻みました。氏が9区の議員である限り、私は衆議院の選挙で、棄権するしか方法がなくなりました。だからと言って、私は希望を失い、落胆していません。たかだか千葉の9区の話です。日本にはまだ、まともな自民党議員のいる選挙区が沢山あります。
自民党 ! しっかりしてくれと、私はネットで発信し続けます。