OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

干し柿(臨時投稿)

2019年11月14日 | 今日このごろ
干し柿(臨時投稿)

 今年も干し柿製作を試みた。スーパーで渋柿を買ってきたのが11月1日。さっそく皮を剥いて熱湯消毒を。

皮剥き 2019.11.1

テラスに干す 2019.11.1

 昨年、消毒をすこししかしなかったら、てきめんにカビが来たから今年は少し長く浸けた。買ってきた柿がちょっと大きいので心配した。全部で12個。

もう少し 2019.11.8

 途中1個だけ中に水が溜まってそれが滴り落ち始めたので廃棄。残りをもう一回熱湯にくぐらせた。
 昨日(13日)完成してラップに包んで冷蔵庫へ。一個を試食したが、表面が固すぎるし色が黒い。熱湯の時間が長すぎたのか?中身の味は良い。

2002年アメリカ その18 バンクーバーへ

2019年11月13日 | 昔の旅行
2002年アメリカ その18 バンクーバーへ
2002 USA trip: Part 18. Vancouver

I took a flight to Vancouver in a small aircraft. Vancouver is a big city with underground mall. I walked around in the mall because it changed rainy to snowy in the evening.

 2002年3月15日(金)、昨晩はブルースの家に泊めてもらい、ゆっくり起きて朝食をとり、車でシアトル・タコマ空港に送ってもらう。お礼を言って別れた後、空港でお土産を探す。メジャーリーグの佐々木の顔を入れた野球ボールを買い込む。イチローのは売り切れている。鰭脚類の置物は趣味で集めているが、ここには一つしかない。6.99ドル。1255発エアー・カナダ1546便の飛行機でバンクーバーに向かう。やはり、双発のプロペラ機だが、型式は違っていて、上翼機ではない。50分間の飛行である。

18-1 シアトル/タコマ空港からの飛行機 2002.3.15
18-1 Airplane from Seattle/Tacoma. 2002.3.15

 前の方の窓際の4A席に座る。隣の4B席には、田舎の学生風のお嬢さんが席を取る。当方は写真を撮るのに忙しかったが、女性は小さなスケッチブックみたいなものに、カラーのサインペンを数本使って、じゅうたんの模様のような細かい地模様を書き始める。最初に見たときにすでに大分書いてあったから今始めたものではない。なかなかいい感じのテクスチャーができていくのでおもしろい。外の景色は行きに見ているのと変わりない。バンクーバー空港に到着する。カナダの入国審査を受ける。航空便の都合で、バンクーバーで一泊するために、行きとは違って帰りは街に出る。カナダ入国の手続きの列に並んでいると、後ろの若いアジア系の女性が、下手でない英語で入国申請書はどこにあるのかと聞いてくる。機内で渡されるのだがもらいそこねたらしい。たいていそのあたりの柱の横なんかに置いてあるものなので、「あの辺にあるんだろう」と答えると、手に入れてきて、こんどは記入の仕方を聞いてくる。書き方は難しいものではなく、お決まりの名前やパスポート記号番号を記入するようなのだが、家族欄に本人一人の名前をずらっと記入してしまっているようだ。ちょっと教えるとやっと安心していたが、カナダに仕事に来たフィリピン人であるという。私を含めて日本人の多くが英語の会話よりも読み書きの方が得意なのに、会話ができてもあまり読めない人がいるのだという実感があり、興味深い体験だった。
 実は、記録を見るとバンクーバーへの移動を飛行機以外でどうなるかを、シアトルで調べた形跡がある。1045発のバスに乗ると、1415にバンクーバーに到着する。3時間半、乗車券は23米ドル。すでに飛行機の予約があったからバスは止めたけれども、それも悪くなかったかもしれない。
 シャトルバスに乗り込んで今日のホテル「ホテル・ジョージア」に着く。

18-2 ホテルから見たパシフィックセンター 2002.3.16
18-2 Central city of Seattle. 2002.3.16

18-3 同じところの夜景 2002.3.15
18-3 Night scenery from the same window. 2002.3.15

 ホテルは中心街にあって、その前の温室のようなガラスばりの建物の中から地下街に行けるようになっている。パシフィックセンター・モールという。地上の人どおりは少ないが地下はにぎやかである。黒のスラックスのかっこいい女性が多い。店も種類が多くて巻きずしや東南アジアの料理など多彩なレストランがある。中国人のやっているハンバーガーショップで食事をするが、英語が聞き取れない。たかがハンバーガーごときだから何とかなったが、そういう国らしい。先ほどの空港のフィリピーナのことも思いだすと、英語を英会話学校などで十分に習うよりも、ほんの少し分かって度胸があればここでは生活できるのだろう。おきまりのアシカの置物を数個購入。ヒスイ製のなかなかいいのが見つかる。カナダドルとアメリカドル、日本円を混ぜてややこしい買い物をする。地上は雨から雪模様で、寒いから地下街でいろいろと見てまわる。

18-4 バンクーバーの地下街 2002.3.15
18-4 Underground street of Vancouver. 2002.3.15

 ホテルに帰って、12時ごろにベッドにつくと、その前後から壁を通して大音響が響いてくる。明日の便は昼ごろなので30分ほどがまんしていたが、とうとうフロントに電話をする。「壁から大きな音がするが、何かいいアイディアはないか?」すると、「その音は地下のディスコの音である。営業を停止することはもちろんできないから、終了の2時まで鳴り続ける。」と言う。さらに「ホテルは眠るところだと思うが」と言うと、「では別の部屋を空けるので移るか?」ということになり、それまでの3階の部屋から10階に移動する。従業員にチップをと思ったが受け取らず、無事に寝ることができた。

Key words: Seattle Tacoma Vancouver シアトル タコマ バンクーバー

11月の藍島

2019年11月10日 | 今日このごろ
11月の藍島

 11月7日(木)気候がいいので藍島に行ってきた。目標は脊椎動物化石を一つでも見つけること。最近成果が少ないので少しは取り返したい。
 船着場に着くと、KさんとSさんも来ている。そこで藍島にご一緒にということになったのだが、お二人は最近私よりもずいぶん良い成績を挙げておられるから、私の方に回ってくる可能性はないも同然。

藍島船着場に着いた「こくら丸」 2019.11.7

 サメの歯は採集できなかったが、小な骨片を採集。ものになりそうにはない。小さなキリガイダマシがちょっと気になって採集。

キリガイダマシ 2019.11.7

 ら脈の数が少ないのだが、先端の小さい時の形態なのか、それとも別の種類か? 芦屋層群では、こういうキリガイダマシに二種類が知られていて、ひとつは T. infralirata もうひとつは T. karatsuensis この標本はカラツの方に近いが、インフラも幼い時にはこのくらいの様な気がする。それに、カラツはもっと泥質のところにいるから。というわけでお持ち帰りなのだが、成果がこれと骨のかけらという恥ずかしいことになった。彼らはプロトプテルムの骨や、複数のサメの歯を見せてくれたが、他の方のを見てもそれほど楽しくない。次回は一人でこよう、というわけでもなく、やはりみんなでガヤガヤいいながらの方が良い。

風が強い 2019.11.7

 温度は快適だが、風が強いのでおにぎりを食べる時には崖を回った風裏に座った。今年4月から乗船料が上がって、切符のデザインも変更された。

年長者割引の往復券(かえり) こくら丸の座席に乗せて撮影。

 小倉から藍島往復が1,200円となってしまった。私は高齢者割引のため半額で済むが。秋のシーズンの終わりが近い。寒くなる前にもう一度来たいなあ。化石が採れなかったので、今回のカテゴリーを「化石」ではなく「今日このごろ」にしておこう。

私の使った切符 その80 ICカード類 使用履歴 1

2019年11月07日 | 今日このごろ
私の使った切符 その80
ICカード類 使用履歴 1

 交通系ICカードを使う人が多いが、大半の方々はチャージして使うことしかしておられないのではないか。前回までに記録してきた「領収書」をとっておく人もかなりおられるに違いないが、今回記す「使用履歴」を取る方は少ないだろう。そこで、少しだけ使用履歴について解説しておく。私も詳しくないので、間違っている可能性がある。違っていたらご指摘いただければ幸いである。
 駅の券売機にICカードを入れると、いくつかのことができる。まず乗車券などの購入。カード使用のできるエリア内なら乗車券を買わないでそのままタッチしていけばいいが、カードエリア外まで乗りたい時に購入する乗車券の支払いなどにカード残額を使うわけだ。次にチャージ。残額が少なくなったらこまめにチャージしておくことにしている。そしてもう一つが利用履歴を見ること。券売機の画面に利用履歴を表示して見ることができ、印刷してもらって持ち帰ることもできる。
 利用履歴を調べることは、全国相互利用カードならどこでもできる。幾つかの制限がある。まず直近20件までの履歴だけしか印刷されない。券売機ではなく、係員の窓口などでは100件まで調べてくれるそうだ。もう一つは、26週間までしか遡れないこと。だいたい半年だからまあまあ長い。このことは、カード裏面の注意書きには書いてない。調べたのはSUGOCA・manaca・Suicaの使用説明である。
 ポイントの付加があるかどうも重要。使用した金額の1%が残額に加えられる。ただし、その都度ではなくまとまった(たぶん100ポイント)だけ溜まって、次にチャージをした時に付加されるようだ。カードによって異なる点がある。ポイントの付加があることはカードの裏面に書いてある。少なくともSUGOCA・nimoca・manaca には書いてあるが、書いてないものにもあるかも知れない。
 もう一つ重要な点がある。「カードを使用してから10年間経つと、カードが無効になる。」というもの。このブログを書いていて思い出したことで、これまで気にしてこなかった。このことはカードの裏面に書いてある。ネットでは「有効期限10年」としている記事があるが、最後の使用から10年が正しい。

81 カード裏の有効期限に関する注意書き。ICOCA の例。

 どのカードが10年経ってしまったか?また、もうすぐ10年なら助けなければ。そこで、リストを作って、購入記録やそのカードの導入などの年月日を記入してみると、相互利用ICカードのうち7枚が10年経っているかもしれないことが分かった。7枚のカードを持って家の近くに駅の券売機に行って、使用履歴を見たのだが、残念ながら26週以上経っているので、使用履歴の印刷もできない。しかし窓口で残額を調べてもらったからいずれも有効であることは確認できた。相互利用でないカードの中には6枚ほど不明のものがある。

82 ICカードを券売機に入れた時の初期画面。ここで下段の「現金チャージ」のボタンを選ぶと…

83 このカードの使用履歴が26週以上経っているのだが、それは表示されない。「使用履歴印刷」や「使用履歴表示」の選択肢が出てこないのだ。

84 最後の使用から26週経っていないカードだと、使用履歴に関する選択ができるようになる。

2002年アメリカ その17 サイエンス・プログラム

2019年11月04日 | 昔の旅行
2002年アメリカ その17 サイエンス・プログラム
2002 USA trip: Part 17. Science program.

The science program was an activity for students to explain several scientific jobs by each specialists. That included, astronomy, fishery experiments, physics, and museum curator. I helped in a booth, to display bones of a deer to show in correct position on its body.

 2002年3月14日(木)、学校でこどもたちに科学の各分野の専門家の仕事を見る催しに参加している。「古生物学」のブース以外の机も、鉱物を並べるところ、天体写真を並べるところなど、各種の展示を行っている。並べるまもなく、子供たちが親に連れられて入ってくる。

17-1 標本に触るこどもたち。2002.3.14
17-1 Touch zone and children. 2002.3.14

 また、大きなたらいのような容器に氷を入れているところがあり、マリンバイオロジーのコーナーというので、深海魚のような魚類やカニを並べている。かなり寒いところの動物群で、北の海に面しているという実感がわく。

17-2 海洋生物学のブース 2002.3.14
17-2 Booth for marine biology. 2002.3.14

 シカの骨が乱雑に置いてあるところがある。アメリカのシカの骨を見るのは初めてなのでじっくり見ていると、「これが分かるのか?」と問い掛けられる。「雄の骨で鉄砲で撃たれている。」と答えると、「おまえは何者でなぜここに居るんだ?」とか「専門は何か?」といいろいろ聞かれ、最後にこの骨を正しい位置に並べろということになる。これは私には簡単なことなので、順に並べたら、「実は担当者がいなくて困っていたんだ。解説もやってくれ。」と言われる。一応、番をするはずの人はいたので、その人に簡単にレクチャーすることで許していただく。次第に父兄が増えてきて、各机の準備が進む。サンドイッチをカートに乗せて配っている人もいる。ペットのイグアナなんかを持ってくるものもいる。この、会合は一年に1回するもので、大きなイベントであり、全部の学校がやっているわけではないが、この学校は大学の近くにあるせいで、父兄にサイエンティストが多く、部門のバラエティーと参加者が多いらしい。
 古生物学のとなりの鉱物学の若い男性が話しかけてくる。数年前まで熊本にいたという。熊本大学の大学院で岩石学か鉱物学を専攻して数年間いたという。そのわりには日本語はほとんどできない。次第に親子連れが増えてくる。とくにセレモニーがあるわけではなく、ちょっとした放送が入って開始されたらしい。子供たちがあらかじめ作ってきたパラシュートに一個ずつ卵をぶら下げ、脚立の上からおとなが落とす。割れなかった分をもう少し高いところから落とす。こうして最後に残ったのが勝者というわけである。次第に人が減って、お開きとなる。ブルースが標本を片付けて車に乗り込む。またバーク博物館に返しに行くんだそうだ。博物館から再度北上し、途中で少しそれた道に入ってブルースの家に着く。今日は誰もいないのだそうだ。道路に車を停め、階段を上ってドアを開けると大きなレトリバーが出迎える。他に猫が一匹。二階の部屋を借りて荷物を置く。今日の夕食はさっきのサンドイッチだけ。やっぱり日本では夕食がもっとも重い食事だがアメリカでは違うのだろうか。ブルースはやはりかなりのコレクターで、いろんなものが集めてある。洗面台にあるきれいな貝、飾り台に載せた化石やアンチーク、たくさんの本。それについての蘊蓄は少ないが。
 アメリカ最後の夜なので、荷物の整理に時間をかける。明日はバンクーバーに行って一泊、あさって日本に向かう。心配なのは、やはりアメリカで採集した化石である。カナダから出るとき、持っている化石がカナダではなくアメリカ産であることを証明しなければいけないのだろうか。

Key words: Seattle Science-program Fossil シアトル サイエンスプログラム 化石