OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

鰭脚類フィギュア 第16回 水晶

2011年11月18日 | 鰭脚類フィギュア
久しぶりに 鰭脚類フィギュア 第16回 水晶

水晶細工というのは、入手の機会はあまりない。すべてミネラルフェアで入手したもので、たぶんブラジル産だろう。細工のレベルもいろいろある。


ブラジル水晶

長さ5.5センチ。透明な水晶製。後肢下面にシールがあって、読みにくいが「MADA IN BRASIL」とあるようだ。「Brasil」はポルトガル語表記で、「Made in」と英語で来るなら英語表記の「Brazil」の方が良い。


ローズクォーツ アシカ

長さ5.5センチ。薄いピンクのローズクォーツ製。ローズクォーツは紅石英とも呼ばれ、水晶中の不純物が色を出している。ミネラルフェアで入手した。上と同じシールが貼ってある。彫刻技法もデザインもほぼ同じで、たぶんブラジル産。


黄水晶 アシカ

長さ1.5センチ。集めた中で最小。黄色の透明鉱物でたぶん黄水晶(シトリン)だろう。小さいので工作はあまりなく、形はよくない。たぶんブラジル産。


アメシスト アシカ

長さ4.5センチ。薄い色のアメシスト製。質は良くない。これもたぶんブラジル産。

 
水晶彫り込み

水晶の最大長さ7センチ、アシカの長さ3センチ。水晶の錐面に近い面を一面研磨してそこにアシカの形を彫り込んだもの。50ドルと書いたシールが貼ってあったが、今回良い写真を撮るために剥がした。水晶の他の面(柱面・錐面)も磨いてあって、自然の結晶面ではない。

 
水晶彫り込み金

これも水晶の最大長さ7センチ、アシカの長さ3センチ。同じく彫り込んだものだが、こんどは内部に金泥を塗り込んであり、ずっと見やすい。造型もよく、金色のアシカが水晶の中に閉じこめられたように見える。水晶の磨き方はいい加減で、自然のままの柱面も見られる。これら二つとも、ミネラルフェアで入手したがその後は見かけない。これら「彫り込み」のものは、「フィギュア」の中に含めるのもどうかと思うがまあいいでしょう。

今回紹介したのは6種6点。通算89種112点。14番目の関係国ブラジルが参加した。