写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

見守り犬

2006年05月21日 | 生活・ニュース
 地域のひとり暮らしをしているお年寄りを訪ね、お役に立てることがないかと見回るボランティアに参加した。

 各人に、万が一の時の連絡先を確認して歩いた。暗い部屋の奥から小さな紙切れを持ってきて見せてくれる。

 遠方に住んでいる息子や娘の電話番号が鉛筆で書いてある。親戚もなく連絡先のない人がいた。

「何かの時には私の所へ電話してください」と優しく伝える。

 一本の線でつながった電話の向こうに、いつも自分のことを思っていてくれる誰かがいることの心強さ。

 それと同時に、いない人への心配りを痛感する見回りであった。
(写真は、我が家の見守り犬「ハートリー」万が一の時にはよろしく)