写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

ラヂオな時間

2006年05月02日 | 生活・ニュース
 午後から3人のお客さんがみえることになっていた。妻とふたりで、朝から部屋・玄関前の掃除に汗を流し、昼前にやっと終わった時である。

 ドアホンが鳴った。来客時間にはまだ早い。出てみると黄色のウィンドブレーカーをはおった、妙齢の女性が笑顔で立っていた。

 「KRY山口放送のものです。お願いしたいことがあります」という。ラジオカーに乗って、岩国方面の取材に来ていた。午後1番の放送番組のタイトルを、大きな声で読んで欲しいと言う。

 簡単なことなので、すぐにOKと答えた。具体的にどうすればよいのか、詳しく聞くことにした。

 ところが、どうもタイトルを読むだけの役割ではないことが分かった。その前後に、突然訪問したお宅に対してインタビューをしたいという。

 放送開始までの約20分間、あらかじめ私にかかわる身辺の調査を終え、下準備をしたあと本番に突入することになった。

 エッセイサロンの開設にかかる質問もしてもらう約束をしておいた。携帯電話にマイクをつないだ。イヤホーンを耳に入れる。

 いよいよ11時55分、本番開始の時間となった。放送局のアナウンサーがしゃべりだし、私のそばにいるリポーターを呼び出した。

 「今日は岩国市に来ています。今ロードスターさんというお宅にお邪魔しています。ロードスターさんは……」と私のことを少し紹介する。

 それに続いて、エッセイに係わるいろいろの質問をしてきた。12時丁度には、打ち合わせ通り「お昼は全開・ラヂオな時間」と叫ばされた。

 12時を挟んで約5分間のインタビューであった。思いがけなく「岩国エッセイサロン」のPRをラヂオですることができた。

 たまたま通りかかった我が家のインターホーンを鳴らしたという。かわいいラヂオリポーターにほだされて招きいれたが、いい経験をすることが出来た。

 「私のブログに顔写真を載せてもいいですか?」「結構ですよ」美人のリポーターは自信を持って答え、次の取材があるからと言って、あわてて立ち去っていった。

 実況放送であったため、後日テープを送ってくれる。ちょっとしたお礼の品も送るという。楽しい思いだけで十分だったのに。

 ほっとする間もなく、午後のお客さんを迎えた。お昼だけでなく「夕方まで全開・ビールな時間」であった。テープが来るのが楽しみだ。
   (写真は、突然来訪したKRY山口の「美人ラヂオリポーター」)