のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

この秋はただ終わらぬ暑さかな

2010年09月22日 | わが家の時時
春の寒さと夏の猛暑で今年のナシは不作。
ナシばかりではありませんのであきらめてはいるのですが、
中でも象徴的なのは「豊水」と「新高」。

「豊水」は花の盛りの時期に降雪。
交配が十分になされなく、変形果がたくさんできました。
そのうえ果実の肥大期の7月8月の少雨により小玉傾向。
晴天続きで糖度は乗ったのですが…

そして「新高」。この品種は暑さに弱い品種。
今年の猛暑は影響が大きかったようです。
まだ熟期前というのに日焼けで真っ黒になった実とか
オシリの方から割れてきてしまった実がごろごろ(写真上)。

これも品種特性のひとつと納得はしているのですが、
一個7,800gにもなる大きな実で糖度も14,5度はありそう。
ただ畑に捨ててしまうのはなんとももったいない。

できれば
こういう特徴を生かせるような食材に使ってもらえればいいのですが。
たとえば、焼き肉店がオリジナルの焼き肉のたれをつくるとか。
近在で、どこかそういうお店はありませんでしょうか。
コラボ企画の提案も歓迎します。
ただ、毎年、大量に食材用のナシができるわけではありませんので、
プロジェクトが軌道に乗るかは運しだいのところも。

                   

そこで、わが家の後継者君がまずは酢を作ってみようと進言。
「やってみなはれ」というわけで、
500リットルのタンクに切り刻んだナシの実を詰め込んで嫌気発酵させる予定。
雑誌に紹介されていた植物エキスづくりですが、
うまくいくかどうかは二の次。
チャレンジしてみようという気持ちが大事です。