のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

ハザードの有無ではなくリスクの大きさ

2009年02月07日 | 農のあれこれ
柏市の「元気だそう!市民と農業者のつどい」が
今年も6日に開かれました。

5回目の今年は「食の安全と農薬」と題して
東農大のM教授の基調講演と
通信社出身のNPO法人理事のO氏がコーディネートする
パネルディスカッションが行われました。
パネラーにはM教授のほか農水省参事官のS氏、消費者団体代表のNさん、それに生産者代表としてわが家の父も。

微妙なテーマなだけに主催者側としては一部に混乱も心配されましたが、幅広い話題提供もあって有意義な意見交換がされたと思います。

農薬が全否定されるのも困ったものですが、
「せっかく不安定な有機農業から
科学技術の発展で近代農業へ進歩してきたのに
なぜ有機農業へ戻らなければならないのか」という主張にも
相容れない感情を持ちます。

S氏が紹介してくれた資料のなかで気になったのが次の二点。

「健康危害要因であるハザードの有無が問題ではなく、
摂取量との組み合わせによるリスクの大きさが問題」

「安全」+「信頼」→「安心」

はたして田畑や食卓の場まで届く?