千葉の農業総合研究センターで果樹連ナシ部会が開かれ、先日、農機具屋さんで見学したドリフト対策向けのスピードスプレーヤー(SS)のデモが行われました。
そこは農総研、ドリフト対策はともかく、SSによってどれだけの量の薬剤が飛散しているかを試験もしました。水がかかると青く変色する黄色い試験紙をSSからの距離5mごとにおいてみた結果が写真。
風向きにもよるのでしょうが、10mの位置にあった2枚目の試験紙まではほとんど青く変色していましたが、15m以降は遠目にみればほとんど青い点がみえません。このことから左右10mぐらいまでは薬剤が充分散布されるといえます。しかし、15m以降の試験紙もよくみれば青い点が点在しています。この部分が「薬剤が飛散しているが防除効果は不十分である」という問題箇所といえます。
ドリフト対策SSはこの問題箇所の部分をできるだけ狭くさせようといろいろと工夫されているのですが、その一つは薬剤の粒子の大きさを粗くすること。飛ばなくさせようとするのはいいのですが、まったく対象外へは飛散させないというのも不可能。とすると、非対象物にも粗い粒子の薬剤がボタッボタッと付着します。殺菌剤などは有効期間を長くさせるために添着剤をわざわざ混合したりすることもありますので、効果は上がるでしょうが、逆にいえば、非対象物に付着した薬剤も分解しにくくなります。結果として残留農薬としてはかえって大きくなるかもしれません。
飛ぶ飛ばないだけでなく分解の速度から見て粒子はどの程度の粗さがいいのか、風量は?その場合の散布間隔は?など、まだ検討しなければならないことが多そうです。
そこは農総研、ドリフト対策はともかく、SSによってどれだけの量の薬剤が飛散しているかを試験もしました。水がかかると青く変色する黄色い試験紙をSSからの距離5mごとにおいてみた結果が写真。
風向きにもよるのでしょうが、10mの位置にあった2枚目の試験紙まではほとんど青く変色していましたが、15m以降は遠目にみればほとんど青い点がみえません。このことから左右10mぐらいまでは薬剤が充分散布されるといえます。しかし、15m以降の試験紙もよくみれば青い点が点在しています。この部分が「薬剤が飛散しているが防除効果は不十分である」という問題箇所といえます。
ドリフト対策SSはこの問題箇所の部分をできるだけ狭くさせようといろいろと工夫されているのですが、その一つは薬剤の粒子の大きさを粗くすること。飛ばなくさせようとするのはいいのですが、まったく対象外へは飛散させないというのも不可能。とすると、非対象物にも粗い粒子の薬剤がボタッボタッと付着します。殺菌剤などは有効期間を長くさせるために添着剤をわざわざ混合したりすることもありますので、効果は上がるでしょうが、逆にいえば、非対象物に付着した薬剤も分解しにくくなります。結果として残留農薬としてはかえって大きくなるかもしれません。
飛ぶ飛ばないだけでなく分解の速度から見て粒子はどの程度の粗さがいいのか、風量は?その場合の散布間隔は?など、まだ検討しなければならないことが多そうです。