のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

バケツ稲の切り株

2005年10月17日 | 今年の米づくり
穂を刈り取りバケツに残った稲株(写真は10月2日撮影)は今年はそのままにして年を越そうと考えています。ぬかを撒き水を溜めて冬を越す。つまり冬期堪水田んぼをバケツで再現できるか試験してみようというわけです。

冬期堪水田んぼはここ数年、有機稲作で注目されている技術で、微生物が働き有機物を分解し野鳥を呼び込むことで雑草を抑制するといわれています。そういう効果がでるような土づくりができるには数年かかるでしょうが、来年春には不耕起で苗をまた移植してみたいと計画しています。

しかし、世の中にはいろいろな学説というか考え方があるもので、ミミズと育土を研究している愛媛大学教授中村好男さんは「冬期に水が入るとせっかく活躍しようとしているミミズたちががんばれなくなってしまう。むしろ土にとっては二毛作にする方がよい」と日本有機農業研究会の全国大会で講演しています(機関誌『土と健康』no.370 2005.4,5月号)。どっちが正しいかではなく、適地適作と考えたいと思います。冬期堪水できないわが家の田んぼは中村さんの説でいきましょ。