のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

ヨトウムシ異変

2005年10月12日 | 今年の梨づくり
雨がやんでナシ畑に入ってみたら、先日まで猛威をふるっていたヨトウムシの様子がおかしいのです。大きいのも小さいのも皆死んでいました。中には白くカビの生えたようなものもいます(写真)。地面にころがっているのではなく、草にしがみついたまま、昨日までそこで葉を食べていたままの姿で死んでいます。

先日、這いずり回っている姿をみてからこの間、何もしていません。ただ雨が降っていただけです。畑全体でムシが死んでいますから、たとえば極端な酸性雨が降ったというようなこと以外に、何か外的な要因で死んだと考えるのは無理があるようです。想像するに、なにか寄生菌が一気に繁茂したのではないでしょうか。そういう類いの菌を利用して生物農薬(殺虫剤)が作られているくらいですから。

ある生物種のみが環境を独占すると、天敵やら病原菌やらが自然に発生し、環境のバランスをとる仕掛けがあるようなことを生態学の本にあった気がします。化石時代の恐竜がそうだったかもしれませんし、近いうちに人類もそんな事態に見舞われるかも・・・最近、地震、津波、洪水、暴雨風といった自然災害が地球上で多発しているんで、ヨトウムシをみて考えさせられました。