信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

十島村への旅4 集落

2018年04月11日 | 旅行

港周辺一帯と海岸線に沿って、公共の施設や民家が集まっています。


島内唯一の店屋さんで、夕方4時ごろから1時間ほど開店しているようです。
カップ麺やお菓子などの食料品、酒やタバコなどの嗜好品が売られていました。
隣の白い波トタンの建物には飲料水の自動販売機、大変にありがたかったです。


立派な建物は十島村役場の中之島支所で、2名の職員の方がおられました。
島内情報や乗船券販売、休日でも利用可能トイレなど旅行者もお世話になります。
旅行者向けの、小学生手作りの案内パンフレットは、大いに参考になりました。


支所の道向かいに、公共施設がいくつかあり、この横に駐在所もあります。
お巡りさんは若い方でお子さんも居られ、島の活性化にも一役買っています。


小中学校は立派な建物、入口に「やさしく かしこく たくましく」とあります。
案内パンフにあった、学校の様子を使わせていただきました。(年度は不明)


学校からやや先の海岸に、同じ宿で顔なじみの皆さんの工事現場があります。
まだまだ、完成までには先が長そうです。


魚港に魚介類の加工場ができて以来、漁業はますます盛んになったそうです。
加工場はフェリーの長期欠航の際、島の皆さんの重要な食糧基地にもなるとか。


ポケモンゴーを覗いてみますと、ポケストップ2基、ジム1基がありました。


楠木集落内には、トカラ中之島自然環境学校の標柱と案内板が各所にあります。
読んでみると、地域で守られてきた古木を後世に引き継いでいこうというもの。
集落の入口には、守り神が宿ると言われる巨樹のガジュマルがそびえています。


民家の近くには家庭菜園があり、ネギやブロッコリーなどが育てられていました。
畑を覗いていると、集落各所に設置されたスピーカーからお知らせが流れました。
フェリーの進み具合と、異動される先生方の見送り時刻決定の案内です。


港にいくと、「御岳太鼓(おたけだいこ)」送別セレモニーが始まっていました。
先生や生徒・児童の迎えや送ることは、島を挙げての一大イベントのようです。
島の皆さんと、船上の人となった皆さんが、紙テープでつながれています。


船上の先生方、前には感謝と想い出が綴られた寄せ書き、胸には贈られた花束。
この花束が、1の出発で紹介した、船内の洗面所にあった花束です。
右端は、高校進学のため島を離れる男子学生、身を乗り出して島との別れです。
感謝と惜別のエールが終わると、汽笛がボォーと鳴り、別れの時を知らせます。


波止場の端から、また、海の中から、見えなくなるまで手が振られていました。
** 次回は動物の紹介などを予定しています **




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十島村への旅3 御岳

2018年04月07日 | 旅行

朝食をいただき、7時40分に御岳(おたけ)を目指して出発です。
宿のご主人が、「歩きは大変なので途中まで車で送ろうか」とのおすすめ。
ありがたいのですが、道すがらの花探しということで、遠慮申し上げました。


宿を出ると早速、見たことのないキイチゴの白い大きな花が咲いています。
かなり特徴的で「リュウキュウバライチゴ」かと思われます。
後で聞いた話ですが、イチゴを島に輸送することはできないそうです。
ですから、この実が赤く熟れる頃は、キイチゴ狩りが大人気のようです。


舗装の隙間に咲くスミレ、沖縄でも見た「リュウキュウコスミレ」でしょう。


坂道を下り、村の大通りに出たところで、旅の親子連れと情報交換です。
道脇にはクレソン(画像右上)がいっぱい、水がきれいな証拠です。
集落のはずれの分かれ道に、「村道御岳線起点」の道路標識があります。
島内の旅行者は、画像右下の青い服の青年、左上の親子、私共の5名のようです。


道路の脇には「シマイズセンリョウ」が花盛りです。


島の北側を回る道から御岳登山道への分岐点、りっぱな標識があります。
みちくさ道中でここまで約1時間、登山道入口まで5.8kmとあります。


コンクリート舗装の広い道を登り始めると、落石か?道路に石が落ちています。
原因は「トカラヤギ」、斜面を昇り降りする際に落とすのだそうです。


開花時期、淡褐色の軟毛や刺の様子などから「ホウロクイチゴ」としました。


タチツボスミレの海岸型と言われる、「ツヤスミレ」と思われます。


テンナンショウの仲間の見分けは難しいのですが、かなり特徴的です。
初めて見ますが、すぐさま「ムサシアブミ」が頭に浮かびました。


5cmほどの長さの茎に花をつけた「ヒメハギ」、濃紫色の変わった形の花です。


今日3種類目のスミレ、側弁の基部に毛を生やす「リュウキュウシロスミレ」。


標高400mを超すあたりから、ツツジの花が見ごろの時期となっていました。


このツツジ、「サクラツツジ」か「アラゲサクラツツジ」かで迷っています。
見分けのポイントは成葉時の毛の有無とか、この葉は成葉には早そうですが。


「コモウセンゴケ」が名の由来のように、道路の法面を赤く染めています。
特徴は、葉長が柄を含め1~2cm、葉身と葉柄の堺が不明瞭、花は淡紅色です。


1km毎に標識があり、登山道まであと2km地点まで登ってきました(10:50)。
かわいく咲く「フデリンドウ」の脇に、腰を下ろして一休みです。


赤い実を残す、「カラタチバナ」と「ハダカホオズキ」が目を引きます。


下向きの花を咲かせ、ビロード状の手触り、「ビロードカジイチゴ」でしょう。


11時30分、登山道入口に到着、舗装道は少し先のテレビ受信塔まで続いています。
標高750mほど、ここからは急な山道に入りますが、道は整備されています。
登りはスニーカーで十分でしたが、帰りの下りで、かなりつま先を痛くしました。


12時20分、トカラ富士とも呼ばれる標高979mの御岳の山頂に立ちました。
御鉢の中はすさまじい様相でさすが活火山、かっては硫黄を採掘したそうです。
周囲一周や底まで下れるそうですが、疲れもたまり相談の結果、やめました。
マルバツツジが山肌に張り付くように群生、開花期は素晴らしい景観でしょう。
** 次回は集落の様子などを予定しています **


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十島村への旅2 やど

2018年04月05日 | 旅行

中之島には、24日の早朝から27日の早朝までの間、滞在しました。
1日当たり20kmほどを歩き、略図内に赤線で書いた道路を回りました。


6時35分下船、宿のご主人が「中之島荘」の旗をかざして迎えてくれました。
港から車で数分、緑に囲まれた3日間お世話になる中之島荘に到着です。


部屋は「あじの室」、ツインベッド、テレビ、エアコン、部屋の鍵付きです。
同じつくりの部屋は隣と2室で、他は畳敷きの部屋が5室ほどあります。
現在満室、仕事の方がほとんどで、半年以上の滞在者も居られるそうです。


共用は、洗面所、ウオシュレット付き水洗トイレ、洗濯機が2台あります。


この日の夕食は、漁師のご主人が釣り上げたメカジキのさしみなどです。
食材の多くはフェリー便だのみ、急に訪ねても食事はできないそうです。


島内には食堂はありませんので、宿の食事は3食付きです。
昼食は宿に帰らず、前日にお願いして、昼食の弁当を作ってもらいました。
天気に恵まれ汗ばむ日中、のんびりと木陰で弁当をいただきます。


島内には4軒の宿がありますが、仕事の方が多く、どこも混んでいるようです。
1月に電話で予約をしたのですが、4軒とも満杯で、一時はあきらめました。
ここは、役場出張所付近にある「大喜旅館(おおきりょかん)」です。


小中学校の付近にある「なごらん荘」です。


もう1軒は「海游倶楽部」で、トカラ馬牧場や天文台の付近です。


さて、さて、漁港には今日の釣果の「サワラ」があがっていました。


水産会社に納め、数本を家に持ち帰ったご主人は早速3枚におろします。
残ったアラをまとめたご主人に連れられて川の橋の上に行きました。
アラを投げいれると、なんと、オオウナギが数匹姿を現したのです。


宿には風呂はありませんので、島内にある3件の温泉のお世話になります。
白い屋根の建物が西区温泉、他に東区温泉と天泊温泉があります。


入湯料はありませんが、島外者などは寄付という形で、画像左下の箱に納めます。
通常は200円程度ということですが、高額寄付者は横の壁に名が載ります。
夕方からは島の方々が入るので、島外者は混雑させぬようその前に入るようです。
貼紙に「石鹸で体を洗ってから入って下さい」、しまった石鹸なし、あせります。
大変にいい温泉で、20km以上歩いて疲れ切った体を癒してくれます。


先ほどのサワラがきれいに盛り付けられ、食卓にのっています。
楽しみな食事は、宿泊者全員が揃い、情報交換などで盛り上がります。
** 次回は御岳登山と道すがらの植物の予定です **

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