信州自由人

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スミレと思っていた菫

2021年04月10日 | 山野草

この辺りで最も身近なスミレ、3月中旬から咲き始め今が花の盛りです。
以前から、「スミレ」という名のスミレ(菫)だと思っていました。


道沿いのアスファルトやコンクリートの隙間がお好みの場所のようです。
雑草として処分されることもありますが、毎年、芽を出して花を咲かせます。


今年の花を見て、どうもスミレとは違う種類ではないかと思い始めました。
画像左側はスミレですが、並べてみると、かなり雰囲気が違います。


そこで、検索表に従い特徴を整理してみました。
紫花で無茎種、葉は単葉で裂けていません。


根茎は短く、匍匐枝はなく、托葉は葉柄の基部に合着しています。
ここまではスミレの特徴と同じです。


葉をよく見ると、先はややとがり基部は浅い心形で、葉柄の翼は目立ちません。
また、全体に細かい毛が密生しています。


側弁の基部には毛がなく、距は細長く花弁と同じ紫色です。
これらの葉や花の細部の特徴から、スミレとは違うことが分かりました。
では、今が花の盛りのこのスミレの名は?・・・「ノジスミレ」としました。


スミレとノジスミレとした株の見分けポイントを比較してみました。
葉柄と葉身と基部です。


根の色です。


側弁基部の毛の有無です。
コメント
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