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ミズズランの和名は、発見地である信濃の枕詞「美篶(水篶)刈る」に由来するそうです。
環境省(2007)絶滅危惧IA類で稀少の上、極めて目立たず出会いは難しそうです。
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湯ノ丸山系一帯では人気の高いランの一つハクサンチドリです。
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テガタチドリはハクサンチドリより10日ほど遅れて咲き始め、遠目には同じに見えます。
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ノビネチドリはハクサンチドリより1ヶ月ほど早く花を咲かせます。
このあたりの花は紅紫色がごく薄くほぼ白花です。
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チドリ3種の葉での見分けは、ノビネチドリと他2種の葉は明確に区別できます。
テガタチドリの葉は画像のように、縦に2つに折れる個体が多いようです。
花のない時期、ハクサンチドリとの見分けの目安にしています。
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登山道沿いに咲く株は間近で花が見られますので、3種の違いがよく分かります。
ハクサンチドリは、萼片や花弁の先が尖り、唇弁には濃紅紫色の斑紋があります。
3裂する唇弁の中裂片は先が鋭く尖り、側裂片は不規則に切れ込みます。
テガタチドリは、萼片や花弁の先は丸く、斑紋などの模様はありません。
3裂する唇弁の中裂片と側裂片は同じ長さです。
ノビネチドリは、白色気味の唇弁に2本の紅紫色の縞が入ります。
3裂する唇弁の中裂片は先が円頭形で、側裂片は中裂片より長く先がやや尖ります。
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3種の距はそれぞれが特徴的で、見分けのポイントになります。
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夏になると可愛い花を咲かせる、ミヤマモジズリです。
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淡紅紫色で径が1cm以下の小さな花を、ゆるい螺旋状か片方に偏ってつけます。
唇弁は細く3裂して基部に紫斑を持ち、距は短く前方に湾曲し、特徴ある花です。
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遠目の草姿や和名が似ているネジバナ(別名:モジズリ)、近づくと違いが分かります。
ミヤマモジズリの葉は長楕円形で2個、ネジバナの葉は細長く3個ほどつけます。
花は唇弁が見分けのポイント、前者は3裂し、後者はふちが細かな歯牙状になります。