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信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

秋の食材三昧

2011年10月10日 | 食材
秋は山にも野にも田んぼにも美味しい食材がどっさりです。
今日は体育の日、身体を動かして、美味しいもの食べて、
健康であることに感謝しながら秋を満喫しました。
信州の数ある秋の食材のうち3品を紹介します。





なんといっても存在感抜群の秋のキング「まつたけ」です。
今年はまつたけの収穫が少ないそうです。
上田市近辺にはまつたけ料理を食べさせてくれるまつたけ小屋がたくさんあります。
コースで5000円から、あとは財布と相談でお好み次第です。




田には稲穂がたわわに稔っていますが・・・
主役は意識的にぼかし気味に写した「いなご」です。
いなごは信州では貴重なタンパク源でした。
一時期めっきり減ったいなごも最近は低農薬効果で勢力を回復しました。
飛ぶいなごを素手でつかみ、それぞれが工夫した容器に集めます。
家に帰って、さっと茹でて天日で干します。
それを好みの味付けで佃煮にしていただくのです。


 

これが、いなごの佃煮で、絶品に仕上がりました。
まつたけは自分では採れないとあきらめていますが・・・・
いなごは、運動能力さえいなごを上回ればとることができます。
ところで、隣の画像の看板はいかにも信州らしいのですがお気づきでしょうか。
今日登った独鈷山(とっこざん:1622m)の登り口に立てられていました。
「地蜂」をとることを禁じており、思わず笑ってしまいました。
実は、信州では地蜂は極上の食材なのです。




デザートは山のあまーい木の実、アケビです。
山でのあけびの食べ方があります。
まず、実を割って中のおいしいゼリーを口に含み、チュパ・チュパして甘さを味合います。
堪能したら、口に残った黒い実を思いっきりあたり一面に吹き飛ばします。
こうして、実を拡散し子孫が芽生えるチャンスを広げるのです。



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じゃがいも祭

2011年10月02日 | 食材
今日は嬬恋村のじゃがいも祭に行ってきました。
百数十名のじゃがいもファンが芋掘りを楽しみました。
ところが、デジカメが電池切れ、悔しいーー。





参加料1000円で約15kg、今日の収穫7品種です。
左が男爵薯、中央の赤丸いもがアンデス赤、中央下が十勝こがね、
右下のやや黄肌がキタアカリ、左上の赤長形がノーザンルビー、
上中央の紫長形がシャドークイーン、右上がデジマです。
それぞれ、特徴に応じて調理すると楽しく美味しくいただけます。

試食会でおいしいふかしいもをごちそうになりながら、
ばれいしょかじゃがいもかが話題になりました。
確かにいろいろの呼び方をされます。
馬鈴薯、馬鈴しょ、ばれいしょ、バレイショ、
ジャガイモ、じゃがいも、おじゃがにポテトなどです。

今日は画像が少ないので、以前にまとめた名前の話の一部を紹介します。

日本で始めて「馬鈴薯」を用いたのは小野蘭山です。
蘭山は江戸時代の著名な草本学者で、1808年に刊行された『耋莚小犢』(てつえんしょうとく)に中国の古書『松渓縣志』に記載されている馬鈴薯をとりあげ、わが国のジャガタライモが馬鈴薯であると同定したのが始まりです。
『松渓縣志』には次のように馬鈴薯を説明しています。
「馬鈴薯葉依樹生掘取之形有小大略如鈴子色色黒面圓味苦甘」

蘭山には優秀なお弟子さんがたくさんおり、そのお弟子さんも著書で馬鈴薯を用いました。
岩崎常正は『草木育種』(1818)で、飯沼慾斉は『草木図説』(1856)で、また、農学者佐藤信淵は『草木六部耕種法』(1832)で、蘭学者高野長英は『二物考』(1836)で、などです。
そして馬鈴薯の名が広く使われることになりました。

蘭山の同定に対しては反論もありました。
栗本丹州や大槻玄沢などです。
玄沢は、蘭畹摘芳(1831:らんえんてきほう)4編2巻の「瓜加太刺芋図考」(じゃがたらいもずこう)で、ジャガタライモを馬鈴薯とすることは妥当でないとしました。

その後も牧野富太郎の蘭山への激辛批判に始まり賛否両論がありますが、機会がありましたら紹介します。
ところであなたは、ばれいしょ派ですか、じゃがいも派ですか。
どちら派でも、美味しければいいのですよね。


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