そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



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評判がすこぶる良く、今年度の海外の主要映画祭で外国映画作品賞に数多くノミネートされている韓国映画。
「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督作。
その感想。

うん、とても良い。
星3つ半。★★★1/2
各国の映画祭で評価が高いのもうなずける。
エロティックサスペンスとの触れ込みだけど、前半そんなに言うほど全然エロティックじゃないので「なんだこんなもんか」と思っていたら、中盤以降かなりハードな18禁映像が出てくる。
それも別に裸を見せたいがための裸ではなく、物語上必要な裸として出てくる裸なので、すこぶる官能的かつ素晴らしい。
この官能描写なくして成り立たないストーリーだからこその性描写なのだ。
やはりパク・チャヌク監督は実力が抜きん出ていると感じた。

問題点はある。
とくに日本人にとってこの映画には大きな鬼門がある。
時代が日韓併合時代なのだ。
なので、韓国人俳優たちが結構な分量のセリフを日本語でしゃべるのだが、もちろんネイティブではないので、日本人にはとても聞き取りにくいのだ。
字幕が付いていればまだいいのだが、字幕なしで片言の日本語でセリフの大半を処理されると、聞き取れないのでストーリーの筋を追うのに前半とても苦労するのだ。
そういう意味で、欧米の観客は、この映画の韓国語のセリフも日本語のセリフもどちらも字幕を読めるわけで、理解しやすいのだろう。
だが日本の観客は日本語のセリフを字幕なしのカタコト日本語で聞き取る必要があるため、特に映画の前半、「なに言ってんのか分かんねーよ」という局面が多発し、観るのをやめてやろうかと思うぐらい心が折れる。
だが、前半のその苦境を乗り越えさえすれば、とんでもなく面白い中盤以降のどんでん返しが始まる。
なので、今から観ようという方は、前半をとにかく我慢すべし。
それが僕からのアドバイス。
前半の「良く分かんねーな」ゾーンを乗り越えさえすれば、とんでもなく良く出来た物語が頭に入ってくるのだ。

地下室がなんだったのかは最後まで分かんなかったけどね(笑)。

とても良く出来たミステリーというかサスペンスというか官能映画でした。
魅力的な女優さん2人の体当たり演技、素晴らしかったです。

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