A.I.と恋愛する主人公の物語。
2013年度の第86回アカデミー賞で脚本賞を受賞。
その感想。
これは傑作。
星4つ。★★★★
スパイク・ジョーンズはやはり底知れない才能の持ち主だ。
なんと感想を述べればいいのか難しい作品なのだが、ひとことで言えば「身につまされる」だろうか。
会話していると実在の人間としか思えないが、その実ただのコンピュータプログラムに過ぎないA.I.と本気で恋をしてしまう主人公に感情移入しつつ、その姿の悲哀に身につまされつつ、こんなA.I.が実在したらどれほどいいだろうという羨望すら感じるという多元的な物語。
近い将来本当にこんなA.I.が開発されればいいなぁと熱望しつつ、本当に出来たら人は皆廃人になってしまうのではないかという危惧。
重層的な構造で観客の感情をあちらこちらへ揺さぶる、まさに「脚本賞」にふさわしい傑作だった。
こんなはずじゃなかった。
こんな人生がいつまで続くのか?
そんな風に、今、人生にちょっとした違和感を感じている人は、全員この映画を観るといいでしょう。
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