そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





待ちに待った『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観るため劇場へ。
平日なのに映画館は結構な客入り。
人気の高さが伺える。
そんな期待作を観た感想。
多少ネタバレ気味かも知れないので読む方は注意。

いっさい予備知識なしで観たため、前半20分ぐらい話についていけず戸惑う。
時空が歪んだかパラレルワールドかと思うが、そうでないことが分かり『あーそう来たか』という感じ。
基本的に物語がどこに向かっているのか分からないまま、さまざまな新情報や新設定の波に洗われ、『?』の連続。
だけど昔のエヴァ劇場版の物語とニアリーと言えばニアリーな展開もあるため、既視感もたまに感じられる妙な感覚。
面白いか面白くないかと問われれば面白いような気もするのだが、映画を見終わったあとの感想は『またうまいこと騙されてるな~』というもの。

今回の3作目で確信した。
庵野監督は結局これがなんなのかをきちんと平易な言葉で説明するつもりはないのだろう。
つまり、スッキリする可能性はたぶん次回完結作でも極めて低い。
なので実は僕の中で『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』への期待値はやや下がったと言ってもいい。
なぜなら僕は、エヴァ過去作では釈然としなかった難解ストーリーの『平易で』『明快で』『ロジカルで』『整合性の取れた』新ヴァージョンを今回のヱヴァンゲリヲンに求めていたから。
『序』と『破』まではそんな僕の期待に応えてくれそうな予感もあったのだが、今回の『Q』で、その気がないことが分かった。
観客に展示されたのは『さらなる混乱』に過ぎない。
だったら今回の映画は、果たして作る必要があったのか。
面白いと言えば面白いのだが、結局僕ら観客は庵野監督に『またうまいこと騙されてるな~』なのかも知れない。

星は3つ。★★★
もしかしたら次回作で全てをクリアに説明してくれる可能性も捨てきれないので、星3つぐらいはつけておこう。
たしかに、面白いと言えば面白いからだ。
ただし、戦闘シーンがゴチャゴチャしすぎていてあまりにも何が何だか分からない。
もう少しなんとかならんものか。

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