そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



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「シン・ゴジラ」の関連作として観賞。
その感想。

すごい!
いやぁすごい!
こんなにハチャメチャで破綻していてトンデモ展開だらけなのに全体としてとても面白い映画は珍しい。
星は3つ半。★★★1/2

無茶苦茶なのにスタイリッシュ。
沢田研二と菅原文太と池上季実子の魅力で観ていられる不思議な映画。
大いに気に入った。
「新幹線大爆破」がわずかなトンデモ展開で一気にしらけるのとは違い、突き抜けたトンデモ展開を積み重ねていくとそれはそれで気持ちよくなっていくという新たな発見。
さすが何かの雑誌のアンケートで「面白かった邦画歴代第3位」に選ばれているだけのことはある。
ところどころ無茶苦茶なのに許せてしまうこの感覚はなんなんだろう?
不思議だ。
確かに池上季実子演じるDJは、「シン・ゴジラ」での石原さとみに重なる。
最後の沢田研二と菅原文太の決戦の舞台は科学技術館屋上だ。
そういった「シン・ゴジラ」とのつながりもご愛嬌。

以下ネタバレ含む。





映画のラストなんて、どうやら東京のど真ん中で原爆が爆発して終了(笑)。
そんな終わりかよ!
格好いいと言わずにどうするのか?
スゲーな、この頃の日本映画。
作家性だよね、作家性。
大事なのは作家性なのだよ、最終的には。
どれだけヒットしようが作家性がなかったらそれはただの消耗品に過ぎないのだ。

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