そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



CURE [DVD]
クリエーター情報なし
KADOKAWA / 角川書店


上田慎一郎監督が選ぶオールタイムベスト10シリーズ。
黒沢清監督の「CURE キュア」を見た。
その感想。

ミステリーホラーなんだけど、まず見終わったときは「哭声」を思い出したなぁ。
あの映画と同じく完璧な解などないのだろう。
この手の映画(答え出ない系サスペンス)をどれだけ評価出来るかはもう好き嫌いだと思うけど、僕的にはとても面白く観た。
星3つ半。★★★1/2

前半はロジカルな組み立てなのでとても面白い。
謎の男と接触した人物が、突然殺人を犯す。
そして必ず死体の首筋をナイフで×印に切りつける。
さぁ、なんで……というところまではとても面白い。
ところが中盤ぐらいで刑事と犯人が色濃く絡むようになってきたあたりから、ロジカルな編集を捨て、どんどんエモーショナル編集になっていき、フラッシュバックは起きるし、妄想の映像化が突然挿入されるし、とにかく映画の後半に行けば行くほど説明なさ過ぎ&脈絡なしで放り込まれるシーンの連発で意味不明になっていくので、そういう映画が嫌いな人はやめたほうがいい。
まぁでも結局言いたいことは伝わるんだけどね感覚的に。
それが映像という芸術のすごいところだな。

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