そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





ハリウッド版ゴジラの新作。
会議と会議の合間に時間があったので、六本木で鑑賞。
その感想。

うん、これは酷い。
星は1つ半。★1/2
ひとことで言えば、なんじゃこりゃっす。
観る価値無し。

酷いのはストーリー。
登場人物がそれぞれ、基本的に何したいのか分からないw。
ゴジラを始めとした怪獣たちが世界中で目覚めるのだが、それをどうしたいのか?何に向かって物語が進んでいるのか、ボンヤリしたまま進んでいく。
登場人物たちは、それらしいことを語るのだが、中身は空っぽ。
それらしい感じで命を投げ出してバンバン死んでいくのだが、それも無駄死に。
ストーリーにうねりを作りたいがためだけに、どんどん殺されていき、結果ストーリーには大して影響がなく犬死にに過ぎないという、最近のハリウッド映画でたまに見受けられるダメな脚本の見本みたいな映画。
まったく、心の底から、登場人物全員が、生きようが死のうがどうでもいい茶番を2時間演じ続けるという、まぁある意味正しい怪獣映画。

で、怪獣たちの戦いについても、たいして面白くはない。
まず画面が暗い、暗い、ひたすらナイトシーンで雨が降っていて暗い。
CGのアラを見せたくないのだろうが、いくら何でも暗すぎだ。
モスラなんて、全体がどんな形してたのか、暗すぎてよく分からないもの。
で、まぁデカい図体のモンスター同士が取っ組み合いの喧嘩を繰り広げるわけだけれど、元の東宝怪獣映画がそうだった「いい加減設定」をそのまま受け継いでいるものだから、怪獣たちの力関係というか、どんなワザが何に効いて、どこが急所で、みたいなことが曖昧もいいところで、ラドンが倒れた理由なんか「はぁ?急にそこ?」だし、モスラがやられる理由も「はぁ?なんで?」だし、キングギドラがやられる理由も「はぁ?そんなワザあったの?」だし、もう何から何までいい意味でも悪い意味でも東宝怪獣映画シリーズの無茶苦茶がそのままハリウッドでも踏襲されていて、オールドファンには「怪獣映画愛がたまらない」になるんだろうけど、そこまで思い入れのない僕みたいなライト層は、2時間ひたすらどうでもいい怪獣の相撲とくだらない人間ドラマを見させられるという感想になってしまう。
つまり、駄作ってことだ。
ウンコです。
「シン・ゴジラ」がいかに偉大か思い知ったね。
うん、あれはちゃんとしてたよ。

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