そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





一部でとてもよい評判を聞いていた『パシフィック・リム』を鑑賞。
まったく期待せずに、3D字幕版を観に行った。

うーむ。
僕はこれ、ダメ。
好きな人はものすごく好きなんだろうというのはわかる。
でも、僕はダメ。
大勢でビールでも飲みながらワイワイ楽しめば、よかったかな。
スクリーンに向かってガンガン突っ込みながら観て、ようやく成立するというか……
お金をかけたB級映画と割り切れば、そこそこ楽しめるか?

本編でも「KAIJU」と表記されるように、いちおうこの監督は「怪獣映画」を目指している。
CGとか頑張っているし(ちょっと戦闘中はゴチャゴチャしすぎていて何が何だかわからないが)、いろいろ怪獣映画へのリスペクトは見て取れる。
ただ、本質的になにかが怪獣映画と違っていて、それがなにかといえば恐怖感かな。
この映画の怪獣はまったく怖くない。
怖くないものを倒す話になかなか感情移入出来ない。
根本的にはそこに問題があるのか、と。

巨大ロボットを人間2人でシンクロ操縦して倒すという既視感バリバリの設定で物語が進むのだが、怪獣との戦闘はまず殴るところからはじまる。
なぜだ?
銃みたいな兵器とかミサイルとか持っているのに。
まずは殴るという戦闘にものすごく違和感。
と思ったら、最後の最後に思い出したかのように剣を抜く。
剣、持ってたのかよ!
最初から抜けよ!
……もう笑うしかない。

みたいなツッコミどころが、とにかく満載。

日本人俳優で菊池凜子と芦田愛菜ちゃんが出てる。
芦田愛菜ちゃんの出番はものすごく少ないんだけど、すごくいい。
彼女はやはり天才子役だな。
一方の菊池凜子だが、日本語のセリフがなぜか片言でなまっていて、気になって本編に集中できない。
彼女は日本語があんなに不得手だったっけ?
日本人はこの映画、吹き替えで観たほうがいい。
菊池凜子はじめ、登場人物たちがたまにしゃべる日本語セリフで途端に萎えちゃうから。

星は2つ半。★★1/2
『風立ちぬ』はこんなのと同点でいいのだろうか?


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