そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





ヴェネツィア映画祭でグランプリの金獅子賞を受賞。
今年度アカデミー賞の最有力と言われている「ジョーカー」。
二子玉のIMAXにて観賞してきた。
その感想。

はい、これは久々に来た衝撃的映画。
まさに「タクシードライバー」級。
そして「地獄の黙示録」級。
ものすごい。
もうものすごいとしか表現のしようがない。
これでDCコミックヒーローものの1本なんだから、なおさらすごい。
バットマンの住む架空の都市ゴッサム・シティを舞台にした物語でここまでのスゴイものが出来上がるとは衝撃。
世界中で超ヒットしているみたいだけど、面白いとか感動出来るとかではない、ひたすら痛々しくて、寒々しくて、心底怖い映画。
観賞するのには精神的&体力的にかなり力が要るので、体調がいいときに見に行こう。
心をやられないように歯を食いしばろう。
米国の映画館ではこの映画の公開を警察が厳重警戒で見張っていると言うが、それも当然。
今の香港なんかではこの映画絶対に上映出来ないだろう。
中国では上映禁止かな?(確認取ってないのでわからないけど、ありそう)
そのぐらい心を持って行かれるし(いけない方向へ)、これを真に受けた誰かの犯罪の引き金を引きかねない恐ろしさも持っている。
本当にヤバい映画でした。
星4つ半。★★★★1/2
好きではない。
だって、ホラー映画とかモンスター映画とかサスペンス映画なんかとは違って、本当の意味で「心の底から怖い映画」なんだもの。

香港が燃えている。
トランプや安倍がヘイトを続けている。
世界中で格差が広がっている。
貧困層がゴミのように扱われている。
そんな時代だからこそ出てきた映画でもある。
重いよ、重い。
でも見ておかないとダメ。
アカデミー作品賞ノミネートは確実。
主演男優賞はもう取ったも同然。
ホアキン・フェニックスは主演男優賞確実だ。
本当に凄い。
だって、また見に行こうとは思わないもの、重すぎて……。

一度だけ、ぜひ映画館でご覧下さい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )