そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





会議と会議の合間に観賞。
オーシャンズ11シリーズ久々の新作。
今回は泥棒チーム全員が女。
その感想。

まぁ、普通だなぁ。
星2つ半。★★1/2

メトロポリタン美術館で年に一度開かれるメットガラで、カルティエの1億5000万ドルのネックレスを盗むという話。
女優の首に架けられたその超豪華ネックレスをいかにして盗むかというストーリーに文句はない。
つたない字幕のせいかもしれないが、前半話を見失いがちになる部分が多々あり、混乱しちゃうのもまぁいい。
いざ盗みが始まればまぁ見ていられるので、それもいい。
だけど、この手の泥棒もので定番の、唐突に発生する「予期せぬハプニング」とそれに対する「機転を利かした見事な回避」というカタルシスがなんとほぼなんにもなし。
あれよあれよとスイスイと宝石を盗み出すことに成功しちゃうのだ。
まぁなぜスイスイだったのかの理由はのちに分かるわけだし、さらにその先に「なるほど」という大オチも用意されているんだけど、とにかく映画としての熱量が足りない。
映画全体がスマートすぎて、僕は2時間弱ずっと「なんだろうなぁこの絵空ごとは」と醒めた感じで観ていた。
いや、そう観るしかなかった。
登場人物の誰1人汗をかかないし、観ている方も全然ドキドキしないし、どうせうまく行くんでしょと思っていたら本当にうまく行ってしまうというありそうでなかった脚本で、逆に斬新かも知れないと思うほどだw
見終わって思った。
この映画を作りたかった奴は誰なのか、と。
この映画本当に作りたかった奴はいるのかスタッフの中に、と。
こんな感じで有名女優を8人集めて、ファッション的にもおしゃれな感じでキラキラさせて、オーシャンズシリーズのパッケージで新作作れば、そこそこ観客をだませて、チケット代が入って、儲かるんじゃね?
みんなそれで金儲かるからいいんじゃね?
……という感じにちがいない。
そうなのだ。
本当に本当にこの映画を作りたい奴なんておそらく1人もいないのだ。
ビジネスに過ぎないのよ。
違うよ、本気をくれよ本気を!
本物の熱量を見せてくれよ!
ああだめだ!
もう「カメラを止めるな!」の洗礼を浴びてしまったあとでは、たいていの映画がその「熱量」でアレに勝てんぞ。
置きに行った映画は、圧倒的に「熱量」が足りなく感じちゃう。
その点、トム・クルーズの「MI6」はトム自身のスタントへの異常なまでの熱量を感じたから、観ていられたのだろう。
そういう映画とは違い、金儲けになりそうだから作っているこういう「企画映画」「ビジネス映画」はもう物足りん!
「カメラを止めるな!」と「MI6」の爪の垢を煎じて飲めバカ!!!

サンドラ・ブロックがマイケル・ジャクソンそっくりの顔になってきていて、ヤバい。
いちばんの感想はこれ。
出てくる男優がヒュー・ジャックマンと顔が似過ぎているが、ヒュー・ジャックマンではない。
いちばんの驚きはそこ。

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