そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



ターミネーター:新起動/ジェニシス ブルーレイ+DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
クリエーター情報なし
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


ターミネーターシリーズの劇場映画の都合5作目。
ホームシアターにてBlu-ray鑑賞。

惜しい。
いやぁ惜しいなぁ。
大ヒット作の続編って大抵こうなるよね。
前作を越えようと頑張りすぎて無理が出たパターン。
観客の意表を突こうと頑張りすぎてこねくり回しすぎて映画単体としてイマイチになっちゃう。
実に惜しい、惜しすぎる。
星はせいぜい2つ半。★★1/2

導入部分は最高なのよ。
僕なんかちょっと涙が出た。
サラ・コナーの息子・人類の救世主ジョン・コナーが、カイルが過去で死ぬと分かっているのに、人類を救うために自分より若き部下のカイル(自分の父)を過去に送り出すシーン。
第1作第2作に思い入れのあるオールドファンにはたまらないスタートだ。
この導入部分だけで、星2つ半。
そのあとは実はもうどーでもよかったりする(笑)。

必死にストーリーを意外なものにしよう、どんでん返しのあるものにしようと頑張るあまり、説明が複雑になり設定がハチャメチャになり、無理がでて結果的に映画自体がひどい出来になってしまうという、典型的なもったいないパターン。
着眼点はいいんだよなぁ。
Aが過去でBを変えたから、Bが未来でCを変え、その結果Cが過去へDを送り、Dは結果Eを呼び……というタイムトラベルを使った連鎖のストーリーは面白いのよ。
だけども、ちょっとやり過ぎなわけ。
惜しいなぁ、実に惜しい。

エンドロールの途中で次回作への伏線を出していたので、まだこのシリーズ作る気まんまんらしい。
いや、もういいでしょ。
第1作の大事なヒロイズムがもう失われちゃってるのに、これを続ける意味あるのかね?

機械になったとはいえ、ジョンの父母に対する情、またカイルとサラの息子への情、その辺をストーリーに反映していないのは映画制作者としてちと片手落ちすぎるかなと思いますな。
あとイ・ビョンホンの使い方も雑すぎるし、「セッション」の鬼教師のジジイの使い方もまったくなってない。
とにかく、後半になればなるほど詰めが甘すぎてお話にならないという映画でした。

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