そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない






勢いで映画を観に行った。
完全新作だという「魔法少女まどか★マギカ」劇場版。
その感想。

うーん。
途中まで凄く良かったんだけどなぁ。
次回作へのスケベ心が透けて見えちゃって、萎えた。

この映画、大きく3つのパートからなっているのだが、第2パートまではものすごく良かった。
そのあとの第3パートがなければ気持ちよくハッピーな気持ちで終われたのかもしれない。
第2パートで止めておけば、いい意味で「真・完結編」になったかも。
だが、さらに先に転がしてしまった。
そうしたら、ちょっと見たくないものになってしまった。
まだこねくり回すのか、と冗長に感じたし、少し飽きてしまった。
しかも、ラストは続きますよ感がハンパなかった。
だから萎えた。
うむ。

とはいえ、制作者側の事情も分かる。
このソフトでまだまだビジネスがしたいのだろう。
そりゃそうだ。
ドル箱だ。
でも僕としてはもうおなかいっぱい。
というか、やはり最初のテレビシリーズ全12話がよく出来すぎていて、その続きはもう必要ないのだ。
この映画は正直言って蛇足にしか感じられなかった。
うーむ。
残念。

その点ヱヴァンゲリオンは頭がいい。
最初の映画版エヴァは、テレビシリーズではちゃんと完結できなかったから作った完結編という名目だったし、今やっている新シリーズは、もう一度頭から作り直すという暴挙に出ている。
物語の続きを無理矢理延長するのではなく、もう一度頭からやり直すという無茶苦茶なアイデアをちゃんとビジネスに落とし込んだ庵野秀明監督は、素晴らしい商才の持ち主なのかも知れない。
その点まど★マギはストーリーを延長するという普通の選択をしてしまった。
だがいかんせん、延ばすにしてはテレビの全12話があまりにも見事に完結していたのだ。
延ばさなくてもいいじゃないか、と思ってしまった。
あの全12話で彼女たちの物語はきちんと終わっていたのだ。

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