そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





評判の良い『猿の惑星:創世記』を観た。
その感想。

確かに面白かった。
過度に期待すると失敗すると思うが、娯楽作としては及第点。
星3つあげて良い。★★★

個人的に言うと『もっといい映画になったんじゃないか?』と感じてもったいなく思った。
そのぐらい題材はいい。
ストーリーも途中まではいい。
しかし、いかんせん詰めが甘い。
虐げられた猿の苦悩と怒りをもっとドラマチックに表現出来たと思う。
シーザーのキャラクターをもっともっと魅力的なリーダー猿として立体的に表現する余地がある。
具体的に書くなら、シーザーの飼い主家族や人類に対する『見限り』があっさりすぎる。
あんな隣の家のエキセントリックなおっさん1人のせいで、全人類を敵に回さんでもいいじゃないか、と思う。
そのへんもっと決定的な事件を設定すれば、人間側の主人公ウィルとの関係でさらに深い話は作れたし、ジョン・リスゴー演じるアルツハイマー症の老人とのお話にも深く描く余地があっただろう。
前半がすごく良いのだ。
その分、展開を急ぎすぎている後半がもったいなかった。

1968年の『猿の惑星』を観ている人なら必ず引っかかる『コーネリア』という名前の猿が一瞬出てくる。
時代的にいって『猿の惑星』の『コーネリアス』本人のはずはないので、たぶんその先祖の猿なんだろう。
オラウータンの『モーリス』というのも出てくるが、あれは『猿の惑星』に出てくるオラウータン博士『ゼイウス博士』を演じた俳優モーリス・エヴァンスにひっかけたネーミングなのかも知れない。
なんか昔の『猿の惑星シリーズ』を5本全部見てみたくなった。
2001年のティム・バートンのやつだけは観る気がしないが。

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