そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



火曜の23時過ぎ、「ラブ★ちぇん」の会議中、携帯のニュース速報で植木等さんの死去を知った。

状態が悪いとは伝え聞いていたけど、現実になると悲しい。
青島幸男さんに続き、まさに「昭和の巨星墜つ」といった感じだ。
15年ぐらい前、「スーダラ伝説」がヒットした頃、ハナ肇とクレイジー・キャッツのCDを購入して聞き込み、カラオケでよく歌っていたものだった。
とくに僕のお気に入りの曲は「だまって俺について来い」だ。

1)ぜにのないやつぁ
  俺んとこへこい
  俺もないけど 心配すんな
  見ろよ 青い空 白い雲
  そのうちなんとかなるだろう

底抜けに脳天気な植木節が、いちばんハマった名曲だと思う。
「スーダラ節」も「ドント節」も「ゴマスリ行進曲」も「ハイそれまでョ」もいいが、やっぱり僕のベストは「だまって俺について来い」だ。

2)彼女のないやつぁ
  俺んとこへこい
  俺もないけど 心配すんな
  見ろよ 波の果て 水平線
  そのうちなんとかなるだろう

元気がわく。
勇気がわく。
クレイジー・キャッツを聞いたことのない若い世代には、ぜひこの機会に聞いて欲しい。
青島幸男さんの詞と、メロディーと、植木等さんの歌声。
最高だ。

3)仕事のないやつぁ
  俺んとこへこい
  俺もないけど 心配すんな
  見ろよ 燃えている あかね雲
  そのうちなんとかなるだろう

いまどきのニートやフリーターが持ちがちな、人生捨てたり諦めたり投げやりになって、年金なんてどうせもらえないから払うもんか、みたいな、ひねくれて浅はかで愚劣な「楽観」ではなく、それは、あくまで前向きでエネルギッシュで人生の希望に溢れた昭和の美しい「楽観」だ。

最後、植木等さんはあの声で、この曲をこう締めくくる。

「わかっとるね。
 わかっとる、わかっとる。
 わかったら、だまって俺について来~い!」

心からご冥福をお祈りいたします。

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