自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

「動物を守りたい君へ」感想文

2014年05月04日 | 読後感想
「動物を守りたい君へ」(岩波ジュニア新書, 2013)を読んでの感想です。

本日、Earth Day。ちょうどこの本を読み終えました。
著者がいうところの生物のリンクの重要さ。
「風が吹けば桶屋が儲かる」なんて言い方もあるけれど、
仏教の輪廻転生なんて言葉も彷彿として、
生物学の本だけれど、哲学的でもあります。
難しいことばが使われていないので、ココロに「沁み」ます。

人が見ることは植物にとってはなんの意味もありません。

たしかに。花からすれば、「まあキレイ」と寄ってくるニンゲンより
受粉の助けをしてくれる虫こそウェルカム。

体の大きさ、力、攻撃などを基準にすれば「強い」大型肉食獣は、
生態学的に見れば実は一番ひ弱な動物なのです。

だからと言ってむやみに保護しても、
かえってひどく「リンク」を壊すことにもなりかねません。
モンゴルの草原に野生馬を復活させようとするとき
他の動物のテリトリーを侵さないか調査研究がされたそうです。
まさに「冒険者たち」な「研究者たち」ですが、
現実は地味で単調で、根気のいる調査だったそうです。

もっとも記録されている絶滅というのは鳥や哺乳類が中心で、
実際には昆虫や貝類などもたくさん絶滅しています。
しかし、人はそういう動物にまで目が届かないために、
気がついたらいなくなっていたとか、
その存在さえ知られないままに絶滅したものもたくさんあります。

日常のささやかなことでも、
環境破壊をしないこと
そういうことを意識的に考えてみようと思うのでした。

空飛ぶ色いろnatsuno7
http://natsunooyasumi.blog.fc2.com/blog-entry-765.html

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