というわけで白い尾根は寒い夜の風がもたらした冷たい風が運んだものだということがわかりました。ただ私にとってモンゴルの空気はカラカラ、という印象があるので、こういう水の結晶を運んでくるほどの湿度があるというのが意外な感じでした。ごく低い湿度でもこういうことが起きるのかと思ったとき、蔵王の樹氷を思いだしました。あれは日本の湿った空気が冷えることでできる日本的なものなのだと。
そんなことを考えながら冷気の中で愉しい時間を過ごして、尾根を歩いてゆくと、それまで死角だった場所にあった別の森が目に入ってきました。この森全体が霧氷で白くなっていました。カキーン、コキーンという音が聞こえるようでした。
そんなことを考えながら冷気の中で愉しい時間を過ごして、尾根を歩いてゆくと、それまで死角だった場所にあった別の森が目に入ってきました。この森全体が霧氷で白くなっていました。カキーン、コキーンという音が聞こえるようでした。