リュートの1コースは素材にもよりますが、直径0.40~0.45mmあたりでしょう。わずか0.05ミリの範囲ですが、実際に張って較べてみると、0.40mmの弦と0.45mmの弦とでは誰でも分かるレベルの張力差があります。
最新の半導体なんかはずっと細くてナノメートルという単位が使われます。2ナノメートル(2nm)が今の最先端品らしいです。
今日の日経新聞の雑誌広告です。左端には「ラピダス2mm半導体で求められる成果」、右の端には「TSMC2mm半導体の歩留まり」とあります。
ラピダスは日本が国を挙げて推しているメーカー、TSMCは台湾の半導体メーカーですが、2nmではなくて2mmの半導体なんですねぇ。(笑)
ミリは1/1000、ナノは1/10億ですので、1mmと1nmは100万倍の差があります。リュートの弦でも使わないような太い線では半導体はさすがに無理です。
私の場合1コースでも3.5kg程度の張力の弦です。他のコースは3.0kg前後です。こういう低い張力でもなるようにリュートは作られています。