リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

くわな市民大学講座

2007年05月14日 11時53分05秒 | ローカルネタ
土曜日に、くわな市民大学講座の市民提案講座のプレゼン&審査に行ってきました。市民講座に生演奏付きバロック音楽講座が登場するのは大変めずらしいと思うんですけど、今回「バロック音楽の旅」と題し、ビアンカ・ローザのメンバーやチェンバロのSさんにも協力をお願いして、講座を企画しました。

昨年のビアンカ・ローザ桑名公演とか、数年前に行った(これも市民大学講座だったかな)「リュート音楽の歴史」講座に「予想外」の人数の方に参加をいただいて、地方都市でもそろそろ機が熟しつつあるのかなって感触があります。そういうことも今回の講座企画の原動力になっています。

10年くらい前までは、ピリオド楽器でバロック音楽を演奏する(別にピリオド楽器であることはうたわなくてもいいですけど)地方都市桑名ではなかなか関心を持っていただけなかったんですよね。だから活動は必然的に名古屋とかの大きな都市で行うというふうになってしまいがちでした。でも最近は、着実に状況がかわりつつあるみたいです。

桑名より大きな街だとそのあたりはもっとはっきり出ていて、例えば、今年の4月30日に名古屋で行われた、「バッハコレギウムの日」と題した鈴木雅明さんによるレクチャーコンサート(しらかわホール)は満員になったし、昨年の同氏による同様のレクチャーコンサートも満員でした。ま、しらかわホールの会員になれば1000円で聴けるという企画のうまさも奏功したんでしょうけど、でも昨年4月の、入場料はずっと高い、BCJによるマタイ受難曲も超満員でした。(しらかわホール)

もっともこれはイコールBCJだけの人気ということで、バロック音楽そのものが活況を呈してきたということではないという見方もできます。でもBCJのコンサートはほとんどがバッハの宗教曲で、この手のコンサートにこれだけ集客力があるということはやはり日本も以前とは変わってきたということでしょう。

ということで私の地方発信型講座、無事審査も通り、第1回目は12月1日(土)です。まだまだ先ですが、第1回目は「バロック音楽の夜明け」と題して、後期ルネサンス、初期バロックの音楽を紹介していこうと考えています。この講座は桑名市民じゃない方も参加できますので、参加ご希望の方は、私の方にメイルでご連絡ください。