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『田園に死す』(映画メモ)

『田園に死す』(1974年、寺山修司監督)

寺山修司の自伝的映画

青森県恐山のふもとに母と二人で暮らす中学生の私(高野浩幸)は、母を捨て、隣の人妻(八千草薫)と駆け落ちしようとするが失敗する。

映画監督となった大人の私(菅貫太郎)も登場し、中学生の私と会話しつつ、母殺しを画策するのだが…

とにかく前衛的で、舞台を見ている気持ちにさせる映画である。特に、不気味なサーカス団が怪しい雰囲気を醸し出している。

寺山修司の原点であり、トラウマでもあり、創作のエネルギーでもある「母」や「故郷」に対する複雑な思いが描かれているように感じた。

創造性の裏に潜む闇を見たような気がした。



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