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『わたしは、ダニエル・ブレイク』(映画メモ)

『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016年、ケン・ローチ監督)

イギリスの福祉政策を批判した作品。

40年間、大工としてまじめに働いてきたダニエル・ブレイク(デイブ・ジョーンズ)は心臓病で仕事ができなくなってしまう。しかし、制度の不備から医療補助を受けることができず、なぜか就職活動をしなければならないはめに。

そんな中、役所で偶然出会ったシングルマザー、ケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)とその子供たちをサポートするうちに、暖かい交流が始まる。

この映画で衝撃的だったのが、ケイティが食べ物をもらうためにフードバンクに行く場面。空腹の極限状態だったケイティは、突然缶詰を空けて食べてしまったのだ。その後、壊れた靴を履いていた娘のデイジーが学校でいじめられているのを知り、身体を売ってお金を稼ぐことを決意する…

一方、徐々に追い詰められていくブレイクは、ケイティ一家をサポートすることができなくなり家に引きこもってしまう。そんな彼をデイジーが訪ねていく場面が感動的である。

あなたは以前わたしたちを助けてくれたでしょ。私にも助けさせて

厳しい社会を生きる上で、支え合える仲間の大切さを感じた。


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