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段々飛び懇談会

2010年版の「働きがいのある会社」ランキングでも10位に入った日立ソフトエンジニアリングは、赤字に陥った2005年からV字回復することに成功した。その秘けつは、つぎの3点らしい。

1)社長の積極的な情報発信
2)懇親会によるコミュニケーション強化
3)社員(シニア、若手、女性)による提案

別段目新しさは感じないが、たぶん、これら3つがしっかりと連動している点に成功のポイントがあるのだろう。「トップの意思表示」と「ボトムによる提案」が、「腹を割ったコミュニケーション」によってうまくつながったといえる。

面白いのは「段々飛び懇談会」と呼ばれる飲み会。一般社員と部長、課長と役員など、階層が違うために普段話す機会が少ない人が飲む場合に、それぞれに3000円を補助する制度だ。年間3000万円の予算がつけられ、他の懇談会を合わせるとのべ1万4千人以上が利用したという。

改革を成功させる上で「トップダウンとボトムアップのバランスの大切さ」はよく指摘されるが、両者をつなぐコミュニケーションに一工夫をすることが鍵になる、と思った。

出所:「”ダメ会社”から5年で復活」日経ビジネス2010年4月5日号、p.68-70.
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