宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

腰から太ももの湿疹

2012年08月28日 19時25分34秒 | 診断と治療
まだまだ厳しい暑さが続いています

大量の鈴を鳴らしたようなセミの合唱も、まだまだ健在です。

今年の夏は、やはりアセモの患者さんがとても多かったです。

軽いアセモは、まめにシャワーを浴びて、軽い薬で治して、あとは保湿ケアをしているとだいたいオーケーです。
しかしながら、今年の連続する酷暑が原因で、アセモといえど重症感があります

その中で、ちょっと目立った変わったアセモをご紹介しましょう。
それは。
おしりから太ももの裏側に続いてでる湿疹です。

どうして、この部位がひどくなるのでしょう。
それは、多くの方が長時間座っていることに原因があります。

今年の夏は、ことさらに暑さが厳しく、室内での熱中症が注目されました。
室内にいても、暑さがとても厳しかったのです。

クーラーをかけていても、座っていると、おしりや太ももの裏側には大量の汗をかきます。
下着や衣服がむれやすい素材だと、その汗は素材が吸ってくれないので、かいた汗はそのまま皮膚に戻ります。
その結果、むれてしまいアセモや湿疹がでます。
かゆくてバリバリかいてしまうと、ダメージを受けた皮膚に汗がさらにしみこみ、湿疹が悪化するのです。

むれない素材の下着や洋服を着ましょう
綿素材のおしゃれなステテコもオススメですね。

まだまだ、暑さは続くようですから、着るものにもちょっと工夫をしてくださいね

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