宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

くちびるがかさつく

2013年04月30日 21時43分44秒 | 診断と治療
連休のはざまですが、今日の診療はかなり混雑しました

さまざまな皮膚病の方が来院されました。

ヒノキ花粉のかぶれ・・・・・顔や首、耳たぶ、頭の湿疹。
ミズムシ。
植物のかぶれ。
手足の異汗性湿疹。
アセモ。

その中で、今日は、くちびるのかさつきについて、お話ししましょう。
くちびるがかわく、かわがむける・・・・・こういった症状は、真冬によく見られます。
でも・・・。
4月になってから、くちびるのかさつきが悪化したという方が少なくありません。
どうしてでしょうか。
これは、春の強風と関係があります。
風のせいでヒノキの花粉やホコリや黄砂などがたくさん飛んでいます。
この結果、肌の水分が奪われ、かさかさになるのですが。
くちびるはもともと油分が無く潤いが保ちにくいので、今の時期にかさつきやすいのです。
さらに。
メンソール入りのリップクリームを使用していると、むしろ悪化することがあります。
また。
乾くくちびるをついついなめてしまう癖がある方も多く、これにより唾でさらにかぶれてしまうという悪循環がおこります。
くちびるは食べ物の汁などが直接つくので、さらに悪化しやすく、また、治療してもやや治りにくいという特徴があり、ちょっとやっかいですね。

スギ花粉症が終わったので、マスクをしなくなった方が多いと思いますが。
そのために、くちびるが風にさらされやすく、かさつきやすくなっているとも思います。

安全なリップクリームを処方しています。
お子様も使用可能です。
ご相談ください


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ひとやすみ

2013年04月29日 19時44分26秒 | インポート
今年のゴールデンウィークは、とても良いお天気が続きますね

皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。

こんなに良いお天気だと、家の中にいるのはもったいないですね。

でも。
ご注意ください
紫外線がとても強いです
ゴールデンウィークの間の紫外線は、ほぼ真夏並ですよ。

よくお子様に日焼け止めクリームが必要かというご質問を受けますが。
これからの季節は必要ですね。

特に、晴れた日、長時間屋外で遊ぶ場合は、帽子や日焼け止めを使いましょう。

日焼け止めにはSPF値というものが記載されていますが。
これは日焼け止めがどの位の時間効果が持続するかを示しています。
実際は、汗で濡れたり、洋服やタオルでこすったりするので、長時間の効果は期待できず、2~3時間ごとに塗り直しが必要です。
なので、SPFが15以上であれば数値ほど効果に差はありません。
50であれば強力ともいちがいにいえず、塗り直しをすればほぼ同じでしょう。
最近はUVAという一年中でている紫外線が、しみや小じわを増やすと言われ、これを予防する値はPAで表示されています。
大人はこの値にも注目ですね。

私ごとですが、5月からは、手袋と靴下で日焼けを予防します。
毎日自転車に乗ると、日焼け止めをぬっても手の甲が黒くなってくるからです。
また、サンダルの跡が足に残るのがいやなので、ソックス派ですね。

テレビで、潮干狩りのニュースをやっていました。
楽しそうですが、かなり日差しも強そうでした。
うっかり日焼けは、ヤケドになる場合もあります。
上手に日焼け止めを使って、楽しい休日をお過ごしください


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黄砂の影響

2013年04月26日 17時42分58秒 | アレルギー
今日も、いや~な強風が吹いていました

この強い風が、肌にとっていやなものをたくさん運んでいます。

それは。
ヒノキ花粉黄砂です。

スギ花粉がおわったと思ったら、今度は、ヒノキの花粉と黄砂です

特に、最近は、この黄砂がたくさん飛んでいるようです。
屋根のある駐輪場にとめた自転車のサドルが、いつも粉っぽく汚れます。
これは、まさしく、花粉プラス黄砂でしょう。

黄砂は、3~5月に飛ぶので、ほぼヒノキ花粉といっしょです。
ピークは4月です。
その成分は、鉱物や粘土、種々の大気汚染物質です。
鳥取大学の報告では、黄砂はニッケルを含むといい、これにより金属アレルギーをおこすと言っています。

黄砂はスギやヒノキの花粉より小さく、五分の一から十分の一くらいです。
ですから、皮膚の中に侵入しやすく、肌荒れや湿疹をおこしやすいようです。
また、アトピー性皮膚炎も悪化するので、要注意です

ゴールデンウィークのおでかけや、遠足など、これから屋外での楽しいご予定も多いと思います。
でも、屋外で、花粉や黄砂に触れる機会も多くなるのです。

花粉も黄砂も注意のしかたはほぼ同じです。
洗濯物は屋外に干さないこと。
帰宅後は、すぐにシャワーを浴び、花粉や黄砂を洗い流すこと。
そして。
保湿ケアをしっかり行うことです

しっかりと保湿ケアをしながら、楽しいゴールデンウィークをお過ごしくださいね



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強風の影響

2013年04月25日 07時34分31秒 | スキンケア
昨日、びっくりしたことがありました。
それは。

昨日、雨が降りましたよね。
小雨で、たいした量ではなかったのですが。

あの小雨の雨粒の中に、黄砂がたっぷりと含まれていたからです

小雨でしたが強い風が吹いていたので、服に雨粒がついたのですが、次々にシミになったのです。

屋外に置かれた白い車の車体にも、雨粒の跡が灰色のつぶつぶのシミがたくさんついていましたね。

そうか・・・。
こんなにも黄砂が降っているのですね。

今年は4月になってから、強風が吹く日がとても多いですね。
そのせいで、ヒノキ花粉や黄砂がたくさん飛んでいます。
この花粉や黄砂は、皮膚の露出している部位・・・・・つまり顔や首、腕などに湿疹をひき起こしていますね。

昨日、小雨が降っていた時、たいした雨でもないので、傘を差さずにぬれて歩いていた方がけっこういました。
風が強かったので傘がさし辛かったせいかもしれませんが。
でも。
あの雨には花粉や黄砂がたくさん含まれていました。
帰宅後、すぐにシャワーを浴びて洗い流すようにしてくださいね


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ひとやすみ

2013年04月23日 18時04分34秒 | インポート
めずらしく、数日ブログを書きませんでした。

楽しみにしてくださっている方も少なくないので、申し訳なく思っています。

このところの気候の不安定さのせいか、少しだけ疲れ気味です。
気温の差が激しいせいか、頭痛や肩こりがしやすく、パソコンに向かうことをお休みしました。

病気ではないのですが、なんかのらない・・・・といったテンションでした。
皆さまの中にも、同じように感じている方がいらっしゃるかもしれません。

新年度、新学期、進学や入学・・・・・新しい生活もそろそろ疲れが出てくる時期かもしれません。

このところ、単純ヘルペスや、帯状疱疹の患者さんが多く来院されることも、この気候と関係ありそうです。

ちょっとひとやすみ・・・が必要ですね

もうすぐ、ゴールデンウィークです。
楽しいご予定のある方も多いでしょうね。
私は特に予定はなく、好きな手芸でもして、創作活動を楽しもうかと思っています

花粉は減ってきたと思いますが、相変わらずヒノキ花粉の湿疹の方が多いです。
楽しいゴールデンウィークを過ごすために、早めに治してしまいましょうね

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足のかゆみ

2013年04月18日 08時00分44秒 | 診断と治療
気温が安定しませんね

冬服をしまってよいものか、悩む今日この頃です。

このような不安定な季節には、足がむずむずとかゆくなるという患者さんが少なくありません。
大人も子供にもみられます。

靴下をぬいで皮膚を拝見すると。
一見、皮膚病の症状がみられない方がいます。
でも、かゆいといわれます。

多くの方の足は、汗ばんでべたべたしています。
中には、小さな水疱が見られる場合もあります。
小さなかわがむけていることもあります。

かゆみの原因の多くは汗です。
気温の上下が不安定な今頃は、自律神経の調節が難しく、その結果足の汗が増加し、水疱ができたりかわがむけたり、かゆくなったりします。
お子様の中には、夜かゆくてねむれないよ~とママに訴える場合もありますね。

多くは自然治癒しますが、やや重症の場合は治療が必要ですね

汗が増えるとかゆみだけでなく、臭いやミズムシの原因にもなります。
この場合もご相談ください


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ヒノキ花粉症(その7)

2013年04月16日 18時27分48秒 | 花粉症
うららかな春らしい一日でした。

ディズニーランドはさぞかし混雑していることでしょうね・・・。

さて。

このところ、連日、ヒノキ花粉症の患者さんが多く来院されますが。
次のようにおっしゃる患者さんが目立ちます。
「スギ花粉症(鼻水やくしゃみ)が終わったので、安心して、洗濯物や布団を外干ししはじめました。」
「鼻水が止まったら、急に顔がかゆいんです。」

スギ花粉症はそろそろ終わりです。
鼻水や目のかゆみはかなり軽減しています。
一方、ヒノキの花粉症は、皮膚に症状が強く出るようです。

さらに、気になる発言があります。
それは。
「これまでこの時期、顔がかゆくなることはなかったです。今年初めてです。」

原因として、ひとつ、考えられることがあります。
それは。
今年の冬の寒さが厳しく、また、長かったことです。
3月の半ばまで、寒さが続き、いきなり暖かくなったという印象です。
そのため、皆さまは、かなり長期間暖房をつけていたことが考えられます。
何ヶ月も暖房を使用していたので、肌はかなり乾燥していたのです。
その結果、角質層の潤いガードが崩れ、花粉に対し無防備になっていたのでしょう。

最近、強風の日が多く、この風により肌の潤いはさらに奪われ、花粉やホコリや黄砂に対して敏感になってしまっています

このところ、駐輪場においた自転車のサドルが毎日、黄色っぽい粉で汚れていることに気づきます。
これは、花粉や黄砂だと思われます。
風の中にたくさん含まれていることがわかりますね。

帰宅後は、石けんで優しく洗い、その後保湿ケアをしっかり行いましょう
カオクリーム、保湿クリーム、ハンドクリーム、リップクリームなどを処方しています。
ご相談ください


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ヒノキ花粉症(その6)

2013年04月14日 18時33分20秒 | 花粉症
今日、出かけたのですが、一日中暖かく、春らしい一日でした。

大学通りのチューリップが元気よく咲いていて、開きすぎた花の姿からも春の勢いを感じました。

さて。

最近、天気予報で花粉情報が少なくなってきました。
放送しない局もあります。
確かにスギ花粉の飛散は、すっかり減少してきました。
でも、一方で、ヒノキ花粉はかなり飛んでいます。

テレビで飛散予報を流さないと、やはり気分的には油断します。
街を歩く人々のマスク率もずいぶん少ないですね。

でも。
ヒノキ花粉は、皮膚の弱い方やアトピー性皮膚炎の方や乾燥肌の方には、やっかいな花粉なんですね。

冬よりも最近の方が、顔がかさかさひりひりするという方や、手荒れがひどくなってきた方は、ヒノキ花粉の影響が考えられます。
また、黄砂も皮膚には大敵です。

何はともあれ、保湿です

患者さんから、
「いつまで保湿クリームをぬる必要がありますか?」
というご質問を受けます。
このお答えは。
ずばり、一年中です。

保湿ケアは、やりすぎて問題になることはなにもありません。
むしろ、ずっとやり続けている方が、皮膚の体質改善になります。
また、保湿ケアをし続けている方が、将来喘息や食物アレルギーや花粉症になりにくい・・・という報告もあります。

私は保湿オタクです。
より効果のある保湿、より快適な使用感の保湿を日々考えています。
効果の良いものや塗り心地の良いものをどんどんご紹介していきますね。

春も夏もず~っと保湿ケア・・・・・これですね



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ヒノキ花粉症(その5)

2013年04月13日 17時34分16秒 | 花粉症
今日は、風もなく、穏やかに晴れて、過ごしやすい一日でしたね

久しぶりに、うれしいお天気だったように思います。

さて。

今日の診療は、7割くらいが同じ症状の方だったようにおもいます。
そのくらい、共通した症状の患者さんがたくさんいらっしゃいました。
一日、同じことをご説明していたような気がします。

それは。

ヒノキ花粉症です。
しかも。
花粉による皮膚炎の患者さんが、すごく多かったのです。

次々に診察室に入られる患者さんは、同じような訴えをおっしゃいました。
「スギ花粉症が終わってから、かゆくなってきたんです。」
「一週間前から、急にかゆみがあります。」
「最近、急に肌が乾燥してきました。」
「数日前から、顔が赤くなりひりひりします。」
「鼻水が出なくなってから、急に顔や首や耳の中がかゆいです。」
これらはみな、微妙に違いはあるものの、実はほとんど同じ症状です。

先週、爆弾低気圧のせいで、数日ものすごい風が吹きましたね
このときに、ヒノキ花粉が大量に飛びました。
その後から急に、顔や首、耳、頭の中にかゆみや湿疹がひどくなってきた方がとても多いのです。
そのほか、腕や腰回り、太ももなどに悪化がみられます。

スギ花粉皮膚炎という病名は皮膚科医の間ではもう常識の疾患ですが、スギの花粉の後から飛散するヒノキの花粉の方がひどくなる方が少なくないと思っています。
ヒノキ花粉皮膚炎という病名はありませんが、いちいち別名を言う必要はないように思います。
アトピー性皮膚炎やすごい敏感肌の方は、イネ花粉やブタクサ花粉にもかゆくなりますので、原因の花粉をいちいち突き止めてもしょうがないように思います。

むしろ、その都度しっかりと治療し、保湿をメインとした維持療法でどの花粉にも反応しないような強い皮膚を導く治療が大切と思います

皮膚炎のやっかいなところは。
鼻炎や結膜炎は、花粉の飛散が減ると自然に治るようですが。
皮膚炎や湿疹は、きちんと治療しないと自然治癒しにくく、その後の別の花粉に次々とかぶれやすくなるという点があります。

その理由は。
鼻や目は、かきむしったりいじったりしにくいという点ではないかな・・・と思います。
鼻の中や目の中に指をいれていつまでもかきむしる・・・という人はいないので、花粉が減ると治るのではないかな・・・と思います。
一方。
皮膚は、こすったりかいたりしやすいのです。
たとえば、化粧を落とす際に顔をこすったり摩擦したりします。
また、寝ている間に無意識にかきむしったりすることも、皮膚ではよくあることです。
かいたり、こすったりすることで、湿疹がひどくなり、傷ついた皮膚にさらに花粉が侵入しやすい・・・という悪循環がおこります。
ですから、自然治癒しにくく、きちんと治すことが重要だと考えます。

気づけば、4月ももう半ば。
あっという間に、ゴールデンウィークが近づいています。
楽しいプランを立てている方も多いと思います。
今のうちに湿疹を治しておくことが大切ですね


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ヒノキ花粉症(その4)

2013年04月12日 20時04分58秒 | 花粉症
ひんやりとした一日でした。

首元にマフラーかストールを巻かないと、風邪をひきそうです。

さて。

ヒノキ花粉の飛散がピークに入り、連日、この花粉による皮膚炎の患者さんがいらっしゃいます。
多くの方が同じことをおっしゃるので、興味をもっています。
それは。
「スギの花粉の時は鼻水と鼻づまりだったけれど、これがおさまってきたら、今度はかゆくなってきました。」
ということ。
つまり、スギ花粉では鼻炎が主で、ヒノキ花粉では湿疹が主体になるということなんです。
これは、毎年、同じ印象をもっています。
なぜかわかりませんが、ヒノキ花粉は肌荒れや湿疹をおこしやすのではないかと思います。

そのため、今日は、ヒノキ花粉による皮膚炎の患者さんが多かったです。
目立っている症状は・・・・。
まぶたやクチビル、首の湿疹。
頭皮の中、とくに生え際にみられる湿疹。
耳の中のかゆみや耳切れ。
手の甲や腕の湿疹の悪化。
などですね。

ところで。

今日、とてもうれしいご報告をしてくださった患者さんがいました。
それは。
昨年まで、酷い花粉症に悩んでいた方で、花粉の飛散が少なかった昨年さえも酷かったという患者さんなのですが。
今年、私のアドバイスをしっかり守っていただいたとのことで。
冬はエアコンなどを極力控え、重ね着でがんばって。
洗濯物や布団は屋外に一日も干さず、乾燥機を使用され。
皮膚は毎日、しっかり保湿クリームを塗り。
外出から帰ったらすぐにシャワーまたは入浴をされたというのですが。
なんと
今年は鼻炎も結膜炎も全く出ずにすんだとおっしゃるのです。
「あまりに楽で、花粉症が治っちゃったのかしらと思うほどです!!。」
と喜ばれました
今年は昨年より何倍もたくさん飛散しましたから、今年症状が全くでなかったというのは朗報ですね
暖房を極力控えたので、鼻や目の粘膜の乾きも最小限におさえられたのだと思います

ヒノキの花粉は、4月の末には減少しますが、それでもゴールデンウィークの間も飛散します。
5月半ばまで、油断せずにお過ごしください


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