宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

顔のかぶれ

2016年04月26日 23時14分45秒 | アレルギー
葉桜になった・・・と思ったら、あっという間にみどりが厚さを増してきました。

こんもりとしたみどりのトンネルの中を自転車で駆け抜ける感じも、今の時期ならではの楽しみです
私の天敵の蝉もまだいませんし、ときおり予測不能に聞こえてくるウグイスの鳴き声に、ちょっとうきうきします。

でも。

良いことばかりでもないんです

さわやかな風の中に、アレルギーの原因の物質がたくさん含まれており、そのために顔や首が赤くかぶれてくる方が少なくありません
その物質とは。
ヒノキやハンノキの木の花粉。
カモガヤやハルガヤなどのイネ科の雑草の花粉。
黄砂やP.M2.5などもアレルギー物質です。

昭和記念公園に行った後から顔や首や腕や足などに湿疹がたくさん出たというお子様が、何人か受診されました。
昨年は、草むしりやお墓参りの後に、顔が真っ赤に腫れたという方も、少なくありませんでした。
これらは、すべて、雑草の花粉のしわざですね。

雑草の花粉アレルギーの患者さんは、年々増加傾向にありますね

もうすぐゴールデンウィークですが、お天気が良いと外出する方が多いと思います。
長時間外で遊ぶと、花粉や黄砂をたくさん浴びてしまいます。
帰宅後はすみやかにシャワーを浴び、着替えてしまいましょう

オリンピックのエンブレムが決定しましたね。
なんだか、いろいろな批判も出ているようですが。
私の感想は。
落選したほかの作品は、美しかったりかわいかったりとても素敵でした。
選ばれずに残念でしたね。
でも。
決定した市松のデザインだけが、どうがんばっても私には描けなかったな・・という感想をもちました。
つまり、ほかの作品よりも、かなりプロっぽい洗練されたデザインだなと思いました。
皆さまは、どのように感じましたか?・・・


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花粉アレルギーーはぜんぜん終わっていないのだ

2016年04月24日 08時47分20秒 | 花粉症
スギ花粉のニュースが少なくなって、そろそろ鼻炎や結膜炎が楽になってきた方もおられると思います

でも。
当院は、むしろ、慌ただしくなっています

というのも、スギにかわってピークに入ったヒノキ花粉に加え、雑草の花粉の飛散が急に増加してきたからです。
これらの花粉は、けっこうかゆいんですね

最近気づいたのは、これをアセモと思われている方が多いことです。
アセモと思っていると、なんだ、アセモか・・と気楽に思いがちですね。
でも、実際は、花粉やホコリなどのアレルギーの可能性が高いのです。

本来、アセモとは、汗がたくさんたまった部位にのみでてくる、クーラーがない蒸し暑い時代の一時的な湿疹です。
水浴びでもして、シッカロールなどの粉をはたいていれば、軽くすんでしまうものなんです。
でも。
最近の皮膚病は、その原因が、乾燥して防御能が低下した皮膚が外的物質の刺激に過敏になりすぎた結果おこるのです。
乾燥して角質層の力が低下し、そこに、本来であれば入らないホコリやダニの死骸やさまざまな花粉などが侵入して、皮膚炎をおこすのです。

つまり。
汗をごしごし洗って、シッカロールなどの粉をはたくと、乾燥肌はいっそう悪化し、結果、皮膚炎や湿疹が増悪してしまうのです

時代の変化とともに、皮膚病も変化してきたのですね

理由は特にありませんが、最近、テレビドラマをしっかりチェックしています。
私的には、出版業界のドラマがお気に入りです
がんばること・・・これはださいことではなく、無理!!でもなく、前をみて進むのが若い人には当たり前なんだということを、すんなりと教えてくれるさわやかな一時間です。
主役の女優さんの滑舌の良さも、気持ちいいですね
ちょっとだけ昭和感のある平成ドラマですよ。

蒸し暑さや花粉に負けず、がんばりましょう!!

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花粉アレルギーは終わっていない

2016年04月22日 21時45分55秒 | 花粉症
今日は、夏が近づいていると感じるような蒸し暑さでした

ついこの間まで暖房がついていたと思ったら、今日はクーラーがついていた場所がありました。
激しい気温差に、身体がついていかないようです

今日の天気予報で
「花粉は少なくなってきました。そろそろ終わりですね。」
と伝えていました。

果たして、そうでしょうか。

確かに、鼻炎や結膜炎の患者さんは、かなり減少しています。
これは、スギ花粉の飛散が減ってきたからです。

でも。
一方で、スギ以外の木の花粉たとえば、ヒノキ花粉やハンノキ花粉がかなり飛んでいます。
また、雑草の花粉の飛散が増加しています。

そのせいで。
鼻炎や結膜炎以外のアレルギーが見られます。
目立つのは、皮膚のかゆみです

首回りや、胸、肩やうで、すねなどにかゆみや湿疹が目立ちます。
主に、露出部です。

そのせいで、
「日光のアレルギーでしょうか?。」
とか
「あせもが出てきました。」
と思われている方が少なくないようです。

もちろん、そういった疾患も混ざっています。
でも、ヒノキ花粉や雑草の花粉の湿疹の方も、かなり多いです。

こういったアレルギーは、これからさらに増加し、ゴールデンウィークあとまで悪化します
かゆみが強いので、かきむしる方が少なくありません。
汗もかくので、かきむしると細菌感染を併発し、トビヒになる場合もあります。

早めに治療して、トビヒになることを予防しましょう。

スキンケアもきちんと行って、気持ちよくゴールデンウィークを過ごしたいものですね








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顔と頭と手がかゆい

2016年04月16日 13時01分00秒 | 診断と治療
大学通りの景色が、一変しています

ついこの前まで、桜の話題でいっぱいでしたが、この数日のうちに薄桃色だった風景は濃い緑色に塗り替えられています。

ほんの数日前まで、大学通りに座り込んでお酒を楽しんでいた人がいたと思いますが。
今日は、その地面にもはや土は見えず、びっしり雑草がおおっています。
場所によっては、雑草や低木がぐんぐん伸び、早くもジャングルのようになっているところさえあります。

というわけで。

この数日、スギ花粉に変わり、ほかの花粉がたくさん飛んでいます
ヒノキ花粉。
ハンノキ花粉。
しらかば花粉。
イネ科を主体とする雑草の花粉。

これらの花粉による皮膚のトラブルの患者さんが、急増しています

特徴は。

頭のかゆみ。
顔や首のかゆみと湿疹。
胸回りやうで、手の湿疹。

全身に出る方もいますが、主に顔と頭と手がかゆいという方が目立ちますね。

こういった症状は、この数年目立って増えています。
季節の変わり目のせいだと思われてきた方も少なくありませんが、実はアレルギーだったのですね

今のうちにきちんと治しておかないと、実は、ゴールデンウィークあとまで悪化が見られるので、油断はできません。
症状が軽い方でも、これからの予防やケアの仕方をアドバイスいたしますので、ご相談ください

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治りにくいニキビ

2016年04月11日 16時39分05秒 | 診断と治療
強い風が吹いています

桜はすっかり散ってしまい、地面に灰色になった花びらがこびりついてかなり残念な風景になっています

さて。

今日は、ニキビのお話です。

近年、ニキビの患者さんは増加の一途です。
昔は、ニキビといえば、青春のシンボルとも言われており、ほおっておいても治るものと軽く見られていました。

でも、最近は、全く違うのです

これには、いくつかの要因が重なっています。

暖冷房などの使用に伴う、環境の湿度の変化。
年齢にかかわらず、ストレスの多い社会。
ホルモンの乱れ。
食生活の変化。
ボディシャンプーや化粧品、日焼止めクリームなど、さまざまな種類のものの使用の影響。

こういったさまざまな影響に加え、個人の肌質の問題や、さわりくせやいじり癖などの悪影響も重なって、非常に複雑な様相を示しています

年齢の幅も広がり、下は10才から、上は40代後半まで、多くの患者さんが来院されます。

いまや、青春のシンボルなどではすまない状況になっているのです

ニキビの治療法もめざましい進歩を遂げており、治療の選択肢も飛躍的に増えました

ニキビは、その方の症状の違いや、年齢、性別、生活の仕方、ホルモンバランスなどのさまざまな要素を加味しながら、丁寧な治療ができるようになりました。

大切なことは

なるだけ、軽いうちに治療をスタートすることをお勧めします。
軽いうちの方が、早く治るだけでなく、将来の肌質にも違いがでるからなんです。

でも、すでに悪化してしまった方も、安心してください。
決して、治らないといってるわけではありません。
ただ、重症の方は、それだけきめの細かい治療が必要となるので、しばらくの通院が必要になる場合が多いのですね。

ニキビはいまや立派な皮膚病であり、諦めたり、放置したりして良いものではないということです。
軽い方でも、お気軽に、ご相談ください。
スキンケアだけのアドバイスも行っていますよ


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この時期の皮膚のかゆみの原因

2016年04月08日 19時19分58秒 | アレルギー
桜の見頃が終わりました。

今日、診療を終えて、日差しの少ない薄曇りの中を自転車をこいで帰る時。
散った花びらが地面を覆い、薄桃色の道が遠くまで長くつながっていました。
日差しはなくとも、薄桃色の地面は少ない光を反射し、間接照明のように周囲を照らしていました。
上からは、風の吹かれて花吹雪が舞い、その中を自転車で走っていると、ちょっと異空間に導かれるようで神秘的でしたよ

こういう桜の楽しみ方もあるんですね

さて。

桜が満開になる頃から、ヒノキ花粉がピークをむかえます。
同時に、ハンノキ花粉、シラカバ花粉などもあわせて飛んでおり、さらには、雑草も伸び始めて花粉を飛ばします。
つまり。
今の時期は、さまざまな花粉が飛んでいるのです。

これらの花粉は、皮膚のアレルギーをおこしやすく、かゆみを感じる方が多いです。

同時に紫外線の量も増えてくるので、日光のアレルギーと思われる方も少なくありません。

でも。
花粉のアレルギーと、紫外線アレルギーは、似ていて実はぜんぜん違うのです

私は、20代の時大学病院で紫外線アレルギーを研究していましたので、かなり多くの紫外線による疾患を経験することができました。
ですから、花粉による疾患と、紫外線による疾患の違いを、くわしくお話しできると思います。
かなりの方が、この両者を勘違いされていることを経験しましたので、どうぞお気軽にご質問ください。
治療法も対処法も異なるので、正しい理解が重要ですね

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漢方薬のお話

2016年04月03日 22時12分32秒 | 診断と治療
今年は、桜の満開が週末になり、お天気もまずまずだったので、今日の人出はすごかったです

あちこちに、素人カメラマンがたくさんいました。
おそらく、多くのブログに桜の写真がアップされていることでしょうね

さて。

今日は、花粉症ではなく、漢方薬のお話です。

私は、かなり以前から漢方薬には興味を持っており、20年あまり勉強しています。
当院でも、さまざまな治療に取り入れています

当院で、漢方薬の処方を行うのは、以下の疾患です。

1.アトピー性皮膚炎の治療と、体質改善
2.花粉症
3.にきび(症状や、性別により、使う薬が異なります)、にきびの跡
4.生理不順や生理痛
5.不眠症
6.イライラや不安症
7.汗っかき
8,冷え性
9、しもやけ
10.風邪、気管支炎
11.便秘
12.赤ら顔
13.のどの痛み、扁桃腺炎
14.くり返す感染症(化膿、ヘルペス)
15.体力低下や疲れ
16.神経痛

などなど、さまざまな疾患に効果が見られるのです。

漢方薬というと、なんだか長い期間飲まないといけないと思われる方も少なくありませんが。
短期間で十分なものもあり、即効性のあるものもあるのですよ。
また、その方の状態により、効果もさまざまであり、なかなか奥の深い治療法です。

これらの治療には、保険がききます。
お気軽にご相談ください

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花粉症のピークに入りました(その7)(ヒノキ花粉)

2016年04月01日 17時37分35秒 | 花粉症
色彩の対比について、以前、勉強した時期があります。
背景の色によって、同じ色が濃くも薄くも、違って見えるという現象です

昨日まで、明るい日差しの中では、やや白っぽくくすんで見えた大学通りの桜ですが。

今日は、日差しの少ない曇天の中、桜の本来のピンク色がはっきりと見えました。
そうです。
桜は、晴天の明るい日より、薄曇りのやや暗いくらいの日に、いっそう美しく見えるのです

地面近くのチューリップや菜の花やパンジーは、晴れた日にこそ、くっきりと鮮やかですから、お天気によって主役が交代するのが面白いです

さて。

交代といえば・・・。

スギ花粉は、飛散が減ってきました。
代わりに、ヒノキ花粉がピークを迎えます。

こういった経験はありませんか?。

目のかゆみや、鼻水、くしゃみがややかるくなってきたのに。
かわりに、皮膚のかゆみが強くなってきたという経験。
特に。
頭の中、首の周り、耳の後ろ、生え際、肩、腕や手の甲。
こういったところに、湿疹が出ている人が急増しています

これはいずれも、いわゆる露出部と言って、洋服から外に出ていて、風の中に含まれる花粉の影響を受けやすい部位なのです。

放っておくと、結構かゆみが強く、ゴールデンウィークあとまで引きずるので、要注意です

治療と、予防のアドバイスをいたします。
お気軽に、ご相談ください


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