宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

土曜日の診療日

2012年05月31日 22時11分02秒 | インポート
お知らせです。

6月は、学会や研究会の予定があって、土曜日の診療に変更があります。

2日は、休診させていただきます。

9日は、診療を行いますが、午後から外せない用事があり、まことに申し訳ありませんが、かなり急いで診療を行います
12時半にはすべてを終了させていただきます。
診察をご希望される方は、10時までにに来院ください。
申し訳ありませんが、ご協力をお願いいたします。

16日は、第三土曜日なので本来は休診日ですが、お薬の処方を行います。

23日、30日は、いずれも通常通りの診療を行います。

変更があり、ご迷惑をおかけしますが、なにとぞご了承ください。
よろしくお願い申し上げます

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かきむしると、きたないシミを残す

2012年05月30日 23時21分57秒 | 診断と治療
久しぶりに、安定したお天気でした。

今年は、例年に比べ、雷が7倍だそうですね。
今年は、なんだかおかしな5月です。

さて。

私は、日頃、患者さんにかきむしってはいけませんよ・・・とご注意します。
とはいえ。
かゆみというものは辛いものです。
かくなと言われても、我慢できないこともありますね。

お恥ずかしいことですが。
手がかぶれてしまい、ついついかいてしまいました
皮膚科医がかきむしっていては、しゃれになりません。
というわけで。
しっかりぬり薬を塗り始めました。

しかし。
ぬり薬を塗っても、いきなりかゆみが止まるわけではありません。
効果がでるには、最低でも3日くらい塗らないといけません、
このとき。
かいていると、3日では治りません。
かいていると、ぬり薬の効果はほとんど出ないのです。
私は、自分の皮膚で実験してみました。
それは。
効果の強いぬり薬を塗りながら、一日一回、かきむしるのです
この、一日一回・・・というのがポイントです。

患者さんに
「かいていませんか?」
とお聞きすると、
「いえ、あまり、かいてはいません」
とお答えされる場合が少なくありません。
でも。
一日一回くらいはかきむしっていませんか?とお聞きすると、
「一日一回くらいはかいてしまいますね」
とお答えになります。

この一日一回かきむしる・・・ということが実は問題なんですね。
一回くらいなら、大丈夫だろう・・・と思われるのは、無理もありません。

でも。
私は、自分の皮膚で実験してみて、納得しました。
一日一回かきむしると、強いぬり薬もほとんど効果がなく、翌日も真っ赤になっていて、当然かゆかったのです
そこで。
3日目から、かゆみ止めを飲んでかゆみを軽くしかくのをやめました。
すると。
翌日から、明らかにかゆみが止まってきたのです。
やはり、飲み薬は重要だとあらためて実感しました。
でも、かきむしった傷跡が今も残っています

つくづく、かきむしると薬の効果が激減するのだと思いました。

私の左手に、今も、かきむしった傷跡が生々しく残っています。
茶色いシミのようになっています。
消えるのに、少々時間がかかりそう。
興味がある方には、お見せしましょう

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かゆみのおこる原因

2012年05月29日 18時01分44秒 | 診断と治療
帰宅したとたん、黒い雲が出てきて、強い風が吹き始めました。

今日も、昨日に続き、変わりやすいお天気です。

油断はできません
雷が鳴ると、どきどきしますね。
雷が落ちて、毎年亡くなる方がいます。
自然の力は、本当にこわいですね。

さて。

このところ、かゆみが強いという訴えの患者さんがとても多いです。
かゆみをおこす皮膚病は実にさまざまで、あまりにたくさんあるので、ここでひとことではご説明できません。

でも、さまざまな別の皮膚病でも、かゆみをおこす共通した原因がありますよ。

まず。
かゆみは一日中おこっているという方は少なく、多くの方は、夕方や夜に強くなる傾向があります。
また、布団に入ってからかゆみが強くなるという方も多いです。
いずれも、一日の終わりで、身体が疲れてくるとかゆみが増すという傾向があります。

また、暑くなるとかゆみが増すという方も多いです。
熱いお風呂に入るとかゆみが増すので、湿疹が出ている時はなるべくシャワーで済ますのが良いと思います。
涼しい風はかゆみを減らすので、扇風機などは良いと思います。

辛い食べ物や熱い食べ物もかゆみを増す傾向があるので、湿疹やじんましんが出ている時は避けましょう

むれる素材の衣服はかゆみを増します。
たとえば、ポリエステルやナイロンなどの化繊は汗を吸わず内側にこもるのでオススメできません。
やはり、綿や麻、シルクやレーヨンなどの天然素材が、汗を吸いますし夏向きの素材と言えるでしょう。
ただし。
綿でも、ジーパンは駄目です
ジーパンは素材が厚地ですし、縫い目が堅くて皮膚を刺激するので、かゆみを増悪させる原因になるのです。
また、ジーパンのボタンやベルトのバックルで金属アレルギーを起こすこともあり、皮膚に悪い事ばかりなんですね
ゴムやベルトの締め付けの少ない風通しの良い洋服がかゆみをおこしにくいと思います。

足の裏がかゆいと感じる方は、汗がむれるような靴は駄目です
流行のサマーブーツなんて、実はかゆみを増すんですね。
ストッキングはむれるのでかゆくなります。
じゃあ、裸足にサンダルなら安心かと言えば、そうでもありません。
裸足だと汗を吸うものがなく、サンダルの接地面がむれるんですね。
綿素材の靴下にサンダルなら、良いと思います

イライラすると、かゆみが増しますよ。
反対にリラックスすると、かゆみは軽減するんです。
お母さんがおこると、そのあとかきむしってしまう・・・というお子様は少なくありません。
湿疹やじんましんが悪化しているお子様には、怒るのはちょっと我慢して、やさしくしてあげましょう。
その方が、早く治るんですよ。

かゆみは奥が深いです。

かゆみを減らす様々な飲み薬がありますので、ご相談ください


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じんましんと湿疹

2012年05月28日 22時09分36秒 | 診断と治療
今日は、ずいぶんおかしなお天気でした。

昼までからっと晴れていて暑く、紫外線も強かったのに、いきなり黒い雲がもくもくと現れ、雷と強風とともに大雨。

本当に今年の5月は、驚くようなお天気の日がありますね

さて。
そんな天候のせいか、さまざまな皮膚病の患者さんがいらっしゃいますが。
今日は、じんましんと湿疹のお話です。

患者さんは、この二つを、同じ病気のように思っている場合があります。
でも。
この二つは、似ているようで、実は全然違うのです。
どちらもかゆみが強いのですが、大きな違いがあります。

簡単に言えば。
じんましんは、かゆくてかくと、みみずばれになります。
でも、数時間すると、あとかたもなく消えてしまします。

湿疹は、かゆくてかくと、ぶつぶつがひどくなり、何日も消えることはありません。

じんましんの治療は、主にのみ薬ですが。
湿疹の治療は、主にぬり薬です。

どちらも、とてもかゆいので、困りものですが、治療が違うので、診断は重要ですね

こんな不純な気候のせいか、かゆみが強い方が多いようです。
正しく診断し、効果的な治療をしたいと思います

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じんましんのお話

2012年05月26日 20時03分46秒 | 診断と治療
今日は、さわやかな五月らしい一日でした

運動会を行った学校も多かったでしょう。
気持ちの良いお天気で良かったですね。

さて。

この一週間、じんましんの患者さんがとても多いです。

じんましんというと、何か変な食べ物を食べたのでは・・・と思う方も少なくありませんが。
実際は、食べ物が原因のじんましんは、ほんのわずかです。

食べ物でおこったじんましんは、原因の食べ物を食べたあと、急激におこり、比較的重症である傾向があります。
でも、最近数多くみられるじんましんはこれとはちょっと異なります。

まず。
症状は、夕方から夜になるとひどくなる傾向があり、昼間はかなり軽くなるかほとんど消えてしまいます。
ですから、病院を受診する際は、その症状がみられないという場合も少なくありません。
でも、夜になると、またかゆみが復活します。
かゆみを感じてかくと、虫さされのようなぶつぶつや、みみずばれのようなふくらみが出現します。
この発疹のほとんどが、数時間から半日で消えてしまいます。
これを、何日もくりかえすことがあるのです。

これは、いわゆる慢性じんましんです。
特に一つの決まった原因はなく、風邪を引いたあとや寝不足、疲労、ストレスなどが合わさって引き起こされると考えられます。

5月は、疲労がたまり体調を崩す方もみられ、そのせいでじんましんを起こす場合が多いようです。
5月病の一つと言えるかもしれません。

そのほか、花粉症などのアレルギーが関与していると思われる方もいます。
喘息や鼻炎が治まったあとに、身体がかゆくなるという方もいますね。

いずれにせよ、治療の中心は飲み薬です。
じんましんの多くはぬり薬があまり効きませんから、その人に合った飲み薬を飲むことが必要ですね。

そういう私も、じんましんの体質があり、疲れがたまると夕方にかゆみを感じます。
最近は、けっこうかゆみを感じ、飲み薬を飲むことが多いです

新学年、新学期、新社会人、新年度・・・・・4月からの新しい環境に加え、ゴールデンウィークのあとの疲れ、お子様ですと運動会の練習などでも疲労が蓄積しているのかもしれません。

夜は早くお布団に入り、身体を休めましょう。
十分な睡眠をとることも、じんましんの治療になるんです

飲み薬にはいくつもの種類があります。
その方にあった飲み薬を見つけることも大切です
お子様が飲めるものも何種類かありますので、ご相談ください

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トビヒにご注意

2012年05月25日 18時32分14秒 | 診断と治療
だんだん、気温が上昇してきましたね。

もうすぐ、蒸し暑いあのいやな梅雨の時期にはいりますね。

虫さされやアセモといった夏を感じる皮膚病が徐々に増えてきました。

虫さされもアセモも、どちらもそれほどたいした病気ではありません。
が、しかし。
甘く見てはいけないのです。
それは。
虫さされもアセモも、かきむしって悪化してしまう事が多く、その後じゅくじゅくとして細菌感染を起こし、トビヒになる方が多いからです。

ですから、どちらも、なるべく早めに治してしまう方が安全ですね。

軽い虫さされと、ひどく腫れ上がったり水ぶくれになってしまう重症の虫さされでは、塗り薬は異なります。
また、アセモも、ちょっと赤くなっている程度の軽いアセモと、真っ赤になりじゅくじゅく汁が出るようなアセモでは、当然治療が異なります。

軽くすむか、ひどくなってしまうかは、その方の皮膚の体質が関係します。
症状に応じて、薬をそれぞれ処方しますので、まだ症状が出ていない方もご相談ください
トビヒの予防の薬も処方できますよ

蒸し暑い夏が、そこまできていますね・・・。

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アセモの季節

2012年05月23日 19時05分05秒 | 診断と治療
昨日とはうって変わり、今日は強い日差しになりました

紫外線もかなり強かったですね。

私は、この夏は、次のような紫外線対策を考えています。
顔は日焼け止めクリームとファンデーション。
首は、ストールを巻くつもりです。
うでは、長袖または手袋で日焼け対策を考えます。
日焼けは、シミやそばかすなどばかりでなく、しわや皮膚の弾力低下を招くので、要注意ですね。
日焼け止めクリームは汗で流れたり衣服の摩擦で取れたりするので案外日焼けしてしまうから、衣服での紫外線防御を考えています。
もちろん、お子様は日焼け止めクリームで対策は十分ですよ
骨の成長に紫外線は必要ですし。
でも。
大人の女性は、ちょっとの日焼けもシミやくすみをひきおこすから注意したいと思います
紫外線にはちょっと神経質な私です・・・。

さて。
気温の上昇とともに、アセモの患者さんが増加します。
アセモによく効く塗り薬を処方しています

でも。
アセモの予防には、なんといっても、シャワーを浴びることですね。
そのとき、ごしごしとこすってはいけません
まめにシャワーを浴びるのはとても良いのですが、安全な石けんでやさしく泡で洗うようにしてください。
シャワーのあとは、保湿ケアを忘れずに。
クリームの処方のほか、べたつかないミルクの販売も行っています。

アセモは、シャワーと保湿ケアでかなり予防できますよ。
ちょっとの工夫で、丈夫な肌を作りましょう

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汗を味方にする!

2012年05月22日 17時23分20秒 | アトピー性皮膚炎
今日は、昨日の続きです。

今日は、いきなり寒い雨の一日でしたので、汗はあまりかきませんでしたね。
花粉も飛びませんでしたので、アレルギーの方は、ちょっとほっとする雨でした。

さて。

湿疹やかぶれや皮膚炎がひどい状態で汗をかくと、それはそれはかゆくてつらいものです
ですから、まずは、このかゆみの強い湿疹をすみやかに治療することが必要です。

湿疹が良くなったら、徐々に薬を弱くしていきます。
そして、同時に保湿クリームの使用を多くしていきます。

湿疹が良くなって、はじめて保湿クリームを塗ることの意味があります

この保湿クリームは、冬や春だけでなく、夏も毎日ぬります。
それは、皮膚を、敏感肌から良い意味での鈍感肌に変えてゆくために必要なんです。
敏感肌やアレルギー肌の方は、ほとんど一年中乾燥肌の体質を持っています。
そのため、肌の状態を良くするために、一年中保湿ケアは必要です。

これをくり返して、根気よく続けていると、皮膚の角質層が徐々に強くなっていきます。
そして。
この角質層が良いコンディションになると、はじめて汗が味方になってくれるのです。

この肌を作ると、汗をかくたびに潤いが増し、湿疹やアセモになりにくい状態をキープできるのです

ですから、当院で治療中のアトピー性皮膚炎の患者さんで、治療がうまくゆき肌が良い状態に保たれていると、真夏に汗をかいても悪化せず、むしろ肌質が良くなり保湿クリームの回数も減らせる方もでてきます。

このように、汗を味方にできる強い肌を目指しましょう

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汗は敵か味方か?

2012年05月21日 18時33分24秒 | アトピー性皮膚炎
皆さま、今日は金環日食をごらんになりましたか?。

私は、テレビできれいな輪っかを見ましたよ(笑)。
眼鏡がなかったもので。

でも、金環日食からみで、朝5時に起きてお弁当を作らなくてはならず、ちょっと寝不足です。

さて。
今日は、快適な気温でした。
こんな日は、外で運動するのも気持ちが良いですね。

小学校では運動会ももうすぐですね。

運動・・・・といえば、やはりです。

患者さんから、
「汗をかくとかゆいです。汗はかいては駄目でしょうか?」
というご質問をよく受けます。

確かに。汗をかくと皮膚にはかゆみを起こしそうに感じますね。

では、汗をかくことはいけないのでしょうか。

その答えは、ちょっと複雑です。
なぜなら、皮膚の弱い方やアトピー性皮膚炎の方にとって、汗は時に敵になったり味方になったりするからです。

簡単に言えば。

湿疹が悪化している時は、汗は敵です。
でも。
治療が上手く進んでいて、保湿クリームで良好にコントロールされている場合は、汗はむしろ味方になるんです。

実際、当院で長年治療しているアトピー性皮膚炎の患者さんで、かなり経過が良好で保湿クリームをきちんと塗っている方々は、汗をかく夏は一番調子がよいんですよ

ですから、汗を味方にできる状況にあると、アトピー性皮膚炎の方でも、スポーツで汗を流してなんです。

明日は、この汗を味方にしていくことについて、お話ししましょう

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ひとやすみ

2012年05月19日 23時06分29秒 | インポート
今日は、とても五月らしい爽やかな気持ちの良いお天気でした。

なんだか、こういう日は、久しぶりのような気がします。

湿度も低めで、さらさらした風が肌に心地よいのです。

こういう日でも、帰宅後はシャワーを浴びることをオススメします。
あまり、汗をかいていないと感じると、ついシャワーはおっくうになるかもしれません。
でも。
皮膚が敏感肌で、アレルギー体質の方は、汗をかいていなくてもシャワーを浴びて花粉やホコリを落とし、そのあと保湿ケアをしておくと良いと思います

それにしても。
こういうほっとするような一日は、本当に本当に久しぶり。
仕事を終え、帰宅後、シャワーを浴びて、ソファーに横になると、これまでの疲れがたまっているのを感じました。
皆さまも、きっと、お疲れが蓄積していると思います。

明日はのんびりと過ごそうと思います

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