宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今回の学会で勉強したことから(その1)

2018年06月07日 07時32分42秒 | アレルギー
とうとう梅雨入りしましたね

ジメジメしますし、曇り空は暗くて憂鬱です。
こういう時は、華やかな傘をさすのも、気分をあげる方法としてオススメです。
服では着られないけど、傘なら持てるので、ちょっと派手な傘もアリですね

さて。

今回の学会では、さまざまな情報を手に入れました。
その中から、皆さまに有益な情報を、いくつかご紹介していきます。

まず、はじめに。

話題のアレルギーマーチです。
これは、いったんアレルギー体質になると、皮膚炎、鼻炎、結膜炎、喘息、食物アレルギー・・・というふうに、年齢があがると次々に別の形のアレルギーが出てくることです。

この概念はかなり昔からわかっていました。
でも、一部のアレルギー体質の人や、遺伝のある人の話だと考えられていました。

それが、近年、多くの人におこるようになり、他人事ではないということがわかってきました

このアレルギーマーチの原因が、実は皮膚にあったことが、いまや常識になりつつあります。

食物アレルギーも、実は、赤ちゃんの頃に肌荒れしていると起こることがわかってきました。

なので、大事なことは、赤ちゃんの時の湿疹やかぶれやアセモをきちんと治療し、コントロールすることなんです

具体的な方法は次回に続きを書きますね

しっとり!もちもち!オールインワンジェル。
クリニックに入荷いたしました
欠品の間、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
なお、ホームページの通販サイトが完成しました。
写真が新しくなり、通販のみですがミニ50グラムの販売も始まりました。
(すでにミニはご注文が増え始めています)
ホームページでは、毎日更新しているインスタグラムをお読みいただけます。
インスタのアカウントを持たない方でも読めますので、ぜひ毎日覗いてくださいね
インスタにも、お肌に有益な情報を発信しています。
みんなできれいな素肌になろう!!・・・・という願いです





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乾燥肌の危険性(その2)

2017年11月09日 08時02分09秒 | アレルギー
大学通りの木々の紅葉が、いきなり始まりました

数日前までは、元気のないくすんだ緑色だったのですが、昨日いきなり色づき始めたことに気づきました。
黄色、オレンジ、赤、緑の色が混在し、大学通りが色の混じり合いで美しく変身しつつあります。
これからこの色が濃くなり、見事な紅葉の景色を楽しむことができます。
私が一年で一番好きな景色です

さて。

秋がどんどん深まると、空気は潤いを失っていきます
空気が爽やか・・・は、乾燥が進んでいるともいえます。

これからの季節、気をつけなくてはいけないのは。
暖かさを暖房に頼るようになるという危険性です

特に気になるのは。

エアコンや床暖房でぽかぽかに暖めた室内で、まるで春か夏のような薄着一枚で過ごす子供たちです。

ただでさえ乾燥していく季節なのに、室内は暖房で暖められ、湿度はまるで砂漠のように乾燥していきます。
ここで、薄着で、皮膚を露出しているような格好で生活すると、どうなるでしょう

秋から冬は、全身の発汗機能が低下します
水分を飲んでも、皮膚からの発汗は減少しています。
ただでさえ、皮膚の角質層の水分量は低くなっているのに、周囲の環境が低湿度で暖められていると、わずかな水分さえも蒸発していきます。

全身の角質層および目や鼻の粘膜層の潤いも乾いてしまい、外界からの物質の侵入を防ぐ防御能が低下してしまいます。

こうした生活を続けていると、全身のかゆみや湿疹、鼻炎や結膜炎を起こしやすくなるのです

近年、アトピー性皮膚炎や花粉症が急増しているのは、こうした背景があるのです。

そこで、暖房の使い方や重ね着のお話は、また次回にしましょう

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乾燥肌の危険性

2017年11月05日 12時32分12秒 | アレルギー
先週まで、週末は台風ばかり来ていたので、こんなに穏やかな週末は久しぶりです

暖かい日差しは、何にも増して気分をあげますね

さて。

気温が下がってくると、クリニックにはとたんに乾燥肌の方が急増します

「全身の皮膚がかゆいんですが、乾燥肌だと思うんです。」
とか、
「最近、冬になると、身体中がかゆいようになりました。」
といったご相談がたくさんあります。

冬になると乾燥肌になるのは、しょうがない、みんななるものだから・・・と軽くみなしているような気がします。

でも。

実は、近年増加している乾燥肌は、実は、危険性をはらんでいいると感じます

なぜなら、以前の普通の乾燥肌と異なり、ただかさついているわけではなく、その結果、アレルギー体質を引き起こしているケースが急増しているからです

この原因は、冬の暖房器具の変化と、生活の仕方の変化によると感じています

エアコン、床暖房などは、部屋を全体を暖めるため、湿度の低下が特に顕著です。
ファンヒーターは、いわばドライヤーの風に当たっているようなもので、皮膚のわずかな水分を根こそぎ奪います。
ホットカーペットのうえに座っていると、皮膚に直接熱が当たり、乾燥肌はかなり重症になります。

そして、こういった低湿度の影響は、身体の小さな人から先に出ます。
全身の水分量が少ない赤ちゃんやお子様から、どんどん乾燥肌が進行するのです。

すると。

鼻や目の粘膜や全身の皮膚の水分量が低下し、外界からの防御能が失われ、さまざまなアレルギー物質(ハウスダスト、カビ、花粉など)の侵入を容易にしてしまうのです。

その結果。

幼いうちから、アトピー性皮膚炎や花粉症になりやすくなり、さらには、将来は喘息や食物アレルギーにもつながるのです

そこで、提案です

室内のお子様の服装を気をつけて欲しいです。
靴下や毛糸のパンツなどをはかせましょう。
首回りは暖かくしましょう。
こうした工夫で、室内の寒さを少し感じにくくなり、結果、暖房の温度を下げることになります。
最近は。
ぽかぽかに暖めた室内で、裸足で、首のあいたトレーナー一枚で、ずっとゲームをしている子供は、たくさんいます。
こうした薄着は、寒さを感じやすいため、暖房を強めに長時間かけがちになります。
そしてこの生活が、アレルギー体質につながることを、よく覚えていてほしいです。

当院は、冬になると、赤ちゃんや小さなお子様がたくさん来院され、まるで小児科のようです。
これは、皆さんがいまや当たり前になってしまった、室内の暖めすぎによると感じています。

そこで、重ね着のすすめです。
重ね着の詳しいお話は、次回にいたしましょう

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敏感肌が増えている!!

2017年10月30日 16時05分01秒 | アレルギー
週末に二度も台風が日本列島を縦断していき、気温の上下も激しく、落ち着かないこの頃です

私は、一年で秋が一番好きです。
なので、こういった不安定な気候は、なんだかがっかりです

昨日は久しぶりの同窓会に出かけましたが、ひどい雨にあい、おしゃれをしていっても足元がびしょびしょでした。

さて。

台風に伴う強風のせいで、秋の花粉がたくさん飛散しているようです。
花粉症やアレルギー肌の方が、増えています

患者さんの中にも、感じている方は少なくないと思いますが。
肌が敏感になっていると感じている方が、年々増加しているのです。

花粉で肌がかゆくなることは、今はもう珍しくないと思います。
でも、以前であれば、春のスギ花粉の時期だけ顔がかゆくなるという方も、最近は秋も同じようにかゆくなるということが珍しくありません。
さらに。
夏もかゆくなったり、冬はひりひりしたり、赤ら顔になったりと、一年中敏感肌になってきた・・・というご相談は、年々増加の一途です。

私はつくづくおかしいなぁと感じていました

それは。

化粧品はどんどん進化して、新しい成分やテクスチャーが増えているのに。
どうして、女性の顔の肌トラブルのご相談は、増加の一途なのか・・と。

また。
アスファルトに囲まれた都会に住む私たちは、昔の暮らしに比べて花粉が増加しているはずはないのに、なぜ、年々花粉症や花粉かぶれの患者さんが増加しているのかと。

これは、一言で言えば、さまざまな物質にかぶれやすい敏感肌の方が増え続けているということなんです

この原因については、また次のブログでお話ししましょう。

昨日、同窓会で帰宅が遅かったので、今日は少々疲れ気味。
また、今度、続きをしっかり書きますね

~~~お知らせ~~~

しっとり!もちもち!オールインワンジェルのインスタグラムを書いています。(hadahoken)
結構頑張って、ほぼ毎日更新しています。
そこにも、肌に役立つ情報を、惜しみなく書いていますので、インスタを見れる人はぜひご覧ください。
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よろしくお願いします。





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雑草のアレルギーのピークです

2017年06月21日 07時32分11秒 | アレルギー
今期のドラマがすべて終了しましたね。
今期は消化不良気味というか、力不足のドラマが多かった印象で、もう一度みたいと思うドラマはほとんどありませんでした。
強いていえば、オグリオカダのダブルOのイケメン度が際立っていましたが・・・。

さて。

5月に続き、雑草のアレルギーの患者さんが、ものすごくたくさん来院されます
毎年、梅雨入りすると患者さんが増加しますが。
この数年、特に多くなった印象があるのです。

年齢はさまざまで、小さなお子様から高齢者まで、まんべんなく症状がでています。
お子様は、屋外で遊ぶことが多くなったため、全身に花粉をまぶされるためか、ほぼ全身に湿疹が出てしまいます。
特に多いのが、頭や顔、首回り、腕や手やすねなどです。
これは、屋外で遊んで汗をかき、そこにホコリや花粉がたっぷり付着するのです

一方、高齢者は、主に草むしりや植木の手入れ、ガーデニングなどにより首や腕にたくさん出ています。

もともとアトピー体質の方は、衣服の内側にも出やすく、下着で締め付けたりこすっている部位は悪化部位です。

ベタベタした汗をそのままにしていると、アレルギー反応がおこりますので、なるべく早めにシャワーを浴びましょう。
石けんは泡立てて、その泡を手につけて、優しく手で洗うのがポイントですね
その後は、全身に保湿クリームなどをぬって、しっかりとうるおいを守りましょう。

クーラーでも全身の乾燥肌が見られるのが、都会の生活です
夏の保湿ケアは、いまや常識ですね

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顔が赤い!

2017年05月19日 18時40分34秒 | アレルギー
急に夏がやってきましたね
明日は、さらに暑くなるそうです。

そんな今の時期、顔の皮膚炎の方がかなりたくさん受診されました。

毎年のことですが、この時期、顔が赤くなる方がたくさん来院します。

「日に焼けました。」
とか
「紫外線アレルギーになりました。」
とおっしゃる方が、少なくありません。

でも。

実際、紫外線による皮膚炎は、あまり多くはありません。
私は、大学病院勤務時代は、紫外線による皮膚疾患を専門にしていましたので、かなり多くの患者さんを診察させていただきました。
なので、その経験の結果、紫外線によるものとそうでないものを見分ける目を持つことができました。

そういった目で見ると・・・。

紫外線による皮膚疾患の患者さんは、まだほとんどみられません。
むしろ、それ以外の方がとても多いです。

その原因は・・・。

イネ科の雑草の花粉アレルギーです。
さらに、黄砂やP.M2.5などもアレルギーの原因と考えられます。

つまり、晴れた日に風に乗って飛散している花粉や黄砂が、皮膚病をひきおこすと思われます。

草むしりや公園遊びなどのあとに悪化した方がとても多いです

洗濯物や布団の屋外干しはやめましょう。
外出から帰宅したら、まずはシャワーを浴びましょう。
気持ちよいからと、窓を全開にし、室内に風を取り込むと、たくさんの花粉も室内に侵入します。
換気は、風のない日の夜がオススメです。

なお。

顔が真っ赤になると、治療しても良くなるのには五日くらいかかります。
一日塗って、まだ真っ赤にほてっていると心配になって治療をやめてしまう方がいます。
でも。
すぐには治らない方が少なくありません。
焦らずに、正しい治療を続けましょうね


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アレルギー肌の原因

2017年05月08日 07時24分44秒 | アレルギー
今日は、急に気温が上がる予想が出ています

ゴールデンウィークでゆっくりのペースに慣れてしまった身体と心には、ややハードな週明けとなりそうです

こういう、ちょっと厳しめの気分の日には、私はカラフルなものを身につけて、自分の気分を色であげてもらうようにします。
色のチカラは、けっこう頼れるのですよ

さて。

年々、アレルギー肌の患者さんが増加していると感じます。
私は大学病院時代、紫外線の研究をしていました。
そういった経験を積んだ目で見ると。
紫外線のアレルギーの患者さんは、それほど増加していません。
日焼止めの進化もあるのかもしれませんね。

では、どんなアレルギーが増えているのかというと。

ホコリ、さまざまな花粉、カビ、動物の毛、化粧品・・・などなど。

性別関係なく、ほぼ全年齢に増加しているのは、花粉の皮膚のトラブルです。
ここに、今飛散している黄砂やP.M2.5なども加わっています

また、女性では、化粧品のトラブルがとても多いです。

これには、もちろんまず、かぶれがあります。
でも、かぶれであれば、患者さん自身が気づくので、使用をやめていただければ良いですよね。
問題は。。。
かぶれではないが、合わないものを使っている方が、少なくないという事実

とくに、最近多いのは。

皮膚の中に浸透しやすいといううたい文句のものを、あれこれつけていたり。
細かい粒子になった・・という宣伝のものを塗りまくり、毛穴に多くの物質をつめてしまったり。
その結果、毛穴がつまったり、汚れがどんどん沈着したり。
さらに。
最近は、そういった多くの化粧品物質や汚れなどを、しっかり落とす・・というクリア洗顔とか、沈着した角質除去するのマッサージとか。

つまり、あれこれ塗り重ね、それをしっかりと落としきる・・・というなかなか皮膚には厳しい刺激をくり返している方が多いのです

こういったことをくり返すことで、中には、本来の皮膚のもつ角質層の機能が弱まっている状況の方がいます。

とくに危険なのは。
もともとアトピー性皮膚炎をもっているとか。
もともと肌が敏感な方とか。
小さい頃から乾燥肌とか。
あと、更年期の女性はとくにリスクが高いです。

肌トラブルが気になっている方ほど、あれこれと多種類の化粧品を使っていますし、トラブルを何とかしようとして薬に頼っていたりします。
でも、これが、また肌トラブルの元になって、悪循環のもとになるのです

私が皮膚のアドバイスの中で、強調していることは。

丈夫な角質層をつくること・・・です

皮膚の最上層の角質層は、外からの様々な刺激物質の侵入から守るチカラがあるのです。
ほこり、花粉、カビ、、細菌、動物の毛、化粧品物質、黄砂やP.M2.5などの侵入をはばむ最強の組織が、皮膚の角質層なんです。
最近の化粧品は、この角質層を痛めつけるものが少なくなく、困ったな・・と感じます。

悪循環のもとは・・・やり過ぎ、つけ過ぎ、塗り過ぎ、擦り過ぎと感じます。

もちろん、化粧品の進化はめざましく、塗り心地は格段に良くなっているし、化粧ののりもきれいに見えるものが多くなっています。
でも、そういった良いものばかりでなく、医師でも把握できないほどの多種類の商品が出回り、また、どれもトラブルが表にでないまま消えていくので問題ですね。

まぁ、一言で言えば・・・。
やり過ぎない方が、丈夫できれいな肌は作れるよ・・・ということですね




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アレルギー体質にならないために

2017年04月09日 07時57分15秒 | アレルギー
国立は、桜が満開です

お天気はあまり良いとは言えませんが、あまり日差しがない薄曇りの明るさの中では、かえって淡いピンクの色が際だって美しいように感じます。
国立の桜の木はけっこう高齢なので、花の色が薄く白に近いのです。
あまりにも強い日差しだと反射して白にしか見えません。
でも、雨上がりの曇天だと、淡いピンク色がきれいです

さて。

昨日、研究会に出席して参りました
テーマは。
「多汗症」と「アレルギー」でした。

多汗症のお話は、また後日にやりますね。
今回は、アレルギー体質にしないために、どんな治療が必要かのお話をしましょう。

近年、お子様から大人まで、アレルギー体質の患者さんはどんどん増加の一途です。
その原因はいろいろですが。
なにより重要なのは。
赤ちゃんの時の乳児湿疹を、しっかりと治しておく!!が何よりも大切なんだということなんです

でも。

赤ちゃんはもともと皮膚が薄く敏感です。
かぶれやすいし、あせもや湿疹にもなりやすいです。
また、くり返しやすいのも悩みですね。

でも。
赤ちゃんの湿疹やあせもやかぶれを甘く見てはいけません。
どうせいずれ治るから大丈夫・・・・などと放っておいたり、長期間様子をみたりすると・・。
だんだんひどくなってきたり、なかなか治らなかったりすることが多いのです。

こうした赤ちゃんの湿疹を治さずに放置してしまうと。
その後、アトピー性皮膚炎になっていくことがあるばかりではありません。
なんと。
花粉症、喘息、食物アレルギーなどにつながってしまうのです。
これを、アレルギーマーチといいます。

近年、このアレルギーマーチをおこすお子様が急増しています

これを予防するには・・・・・。

新生児から乳児期の湿疹を上手に治し、その後湿疹やかぶれが出にくい状態にコントロールすることが、アレルギー体質を予防するためになによりとても重要と言うことが近年わかってきているのです

そうです。
育児の中で、スキンケアの重要性が大きくなっているのですね

最近、皮膚科医の重要性があらためて認識されているように感じます
だから、がんばりますよ~。

当院は、小児科と間違われるくらい、赤ちゃんやお子様の患者さんが多いです。
若いお母様にとっては、赤ちゃんの病気はいろいろ心配だし、たくさんの情報が入りすぎてかえって混乱している方も少なくありません。
なので。
スキンケアの小さなお悩みでも、お気軽にご相談ください。
そういった細かいケアが、アレルギー体質の予防には役立つのですから






















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皮膚からアレルギー体質になる!!

2017年02月26日 08時38分50秒 | アレルギー
今日のタイトルは、ちょっと衝撃的に聞こえるかもしれません。
でも。
私はこの数年、かなり実感しているし、これからを危惧している医者の一人です。

近年、アレルギーの研究は飛躍的に進んでいます。
治療法も様々選べるようにもなりました。

でも。

私は、アレルギー体質になってしまってからの治療も大切だけれど、何より大切なのは、アレルギー体質にしないことだと感じています。

先日、ある患者さんがおっしゃっていました。
「保育園では、花粉症の子供がたくさんいます。花粉症がない子のほうが珍しいかも。」

これは、本当に、驚愕すべき事実です

私が子供の頃は、花粉症などは聞いたことがなく、せいぜいハナタレ小僧とバカにされている子がいたくらいでした。
でも。
私の記憶では、7~8年くらい前から子供の花粉症が増えてきました。
当院でも、花粉症の治療を行っていますが、その頃から子供の花粉症が増えてきて、なんとベビーカーで寝ている赤ちゃんにも見られるようになったのです

これは、現代の都会生活の中で、アレルギー体質やさまざまな過敏症が急増してきたことと一致している事実です。

このままだと、多くの子供が花粉症だけでなく、食物アレルギーにもなってしまう危険性があります。
また。
これまでは特に報告のなかった様々な物質にアレルギーをおこす例が、次々に報告されています。

もはや、植物だから安全だとか、天然由来だから安全とか、食べられるもので出来ているから安全・・・ということは全く否定されているのです。

そして、最近のさまざまな研究から、次のことがわかり始めています。
保湿機能を低下させた角質層から、いろいろな物質が侵入し、それを異物と感知した身体が、抗体を産生する・・・これがアレルギーをおこす原因です。
いったん抗体を作ると、この抗体は血流にのって全身をめぐり、皮膚で反応すればアトピー性皮膚炎、鼻や目で反応すれば花粉症、気管で反応すれば喘息、
さらには食物アレルギーにも発展するのです

というわけで。
多くの成分を皮膚から浸入させないことが、これからはキーワードだと思っているのです。

ここで、ちょっとお知らせです
私はこのたび、化粧品を開発しました。
その開発には約一年かかりました。
なぜ、こんなに時間がかかったかというと。
既存にはない全く新しいものであって、化粧品工場の研究者が
「これまで作ったことがなく、とても難しい。」
と言われていたからです。

それは。

限りなくシンプル。
限りなく少ない成分。
でも。
使用感はとてもよく、また、保湿機能の優れているもの。

これを目指したからです。

かぎりなくシンプルにこだわって、市販で白色ワセリンを買って使っている方も少なくありません。
でも、ワセリンは、べたつくという使用感の悪さがあります。
また、正面を油で被うので蒸発は予防しますが、内側への浸透が悪くしっとりしなやかになることは期待できません。

そこで、私の開発した「しっとり!もちもち!オールインワンジェル」ですが。
最高品質の精製をくりかえしたワセリンと、6回精製した限りなくきれいな水で作った、これ以上できないシンプルなジェルです。
するすると伸びて、べたつかず、でも長時間しっとり感が続くすぐれた保湿力をもっています。
また、ドクターズコスメというとどうしても高価なイメージがありますが。
皮膚の弱い方が使うのですから高価では継続できません。
できる限りのコストパフォーマンスにこだわりました。
お試しミニパックもありますので、一度お試しくださいね。(200円です)

患者さんが、使用した感想をたくさんお伝えいただいています。
うれしいですし、とても参考になります。
よろしくお願いいたします



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スマホと床暖房

2017年02月25日 07時20分47秒 | アレルギー
今日のタイトルは・・・・・???と感じる方もいると思います。

これは。

昨日、私が、診察中に何人かの患者さんにお話ししたことなんです。
どういうことかというと。

この二つは、大人にとっては便利な道具ではありますが。
赤ちゃんや乳幼児にとっては、危険な部分をはらんでいることなんです

先日、毎日新聞に、スマホ警告ポスター「スマホを使うほどに学力が下がります」についての記事がでました。
これは、日本小児科医会と日本医師会が作成したもので。
これによると。
文部科学省によるデータから、スマホの使用時間が長い子供の学力低下がみられたというもの

さらに。
スマホは、次の6つを失うというのです
1.睡眠時間
2.学力
3.脳の機能
4.体力
5.視力
6.コミュニケーション能力

スマホは、大人にとってはとても便利なツールです。
でも。
成長期に使用すると、成長すべき組織や機能が育たない!!という警告なんです

これは。
床暖房(ホットカーペット、エアコン、ファンヒーターなども)にもいえます。

床暖房は、大人にとっては足元を暖める気持ちの良いツールです。
火事にもならないし、空気もきれいです。
でも。
大人にとっては足元だけを暖めるものであって、また、大人は床暖房の上で寝たり生活したりしないのです。
しかし。
このところ、赤ちゃんが床暖房の上ではいはいしたり寝転んだり、乳幼児が床暖房で昼寝したり。
子供が長時間床暖房の上でゲームをしたりして生活することが多くなりました。
そのせいで。
全身の皮膚が乾燥し、鼻粘膜や結膜が乾ききっています
そのため、下の機能を失っているのです。
1.全身の皮膚の水分保持機能
2.鼻粘膜のうるおい
3.目のうるおい
4.正しい発汗機能

この結果、子供のアトピー性皮膚炎や花粉症、喘息、さらには食物アレルギーの増加が著しいのです

そうです。

おとなにとっては便利なツールは。
成長してゆく赤ちゃんや子供には、大きな副作用があるのです

この数年、当院は、小児科かと間違えそうなくらいお子様がたくさん来院させます。
このことが含む事実について、もっと危惧するべきだと思っています。

あまり混雑している日にはお話しできないかもしれませんが、小さなお子様をお持ちのお母様には、こういったお話をさせていただくこともあります。
昨日は。
「とってもためになりました。育児に参考にしますね。」
とおっしゃってくださいました。

これからも、診察中に、お話ししてゆくつもりです


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