宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

内側から暖めよう(その7)

2015年10月30日 17時58分00秒 | スキンケア
ちょっと前に、
「一番じゃないといけないんですか。二番じゃだめなんですか??。」
という言葉が流行ったことがありましたが。

やはり、一番を目指さないといけないんだ!!と。
昨日の体操の世界選手権の男子団体で、金メダルととった瞬間の映像を見て、つくづく感じました。
毎日のつらくて苦しい、でも強い意志をもって目標に向かって練習してきた結果です。
本当におめでとうございます
そして。
がんばった結果が、一番でなくても、それはそれで美しいに決まっているんです。

あ。
これは、皮膚科の話と全然関係ありません。
ちょっと、言ってみたかっただけ

最近、私が思うのは。
世の中が便利になったのは良いのですが、すべてがショートカットしすぎているのでは・・という懸念です。
あまりに便利さに甘やかされていることで、弊害が出始めているからです

皮膚科的には。
これからの暖房の生活がとても心配です

今日、すでに、暖房による湿疹の患者さんが来院されました。
まだ10月なのに。
エアコンやホットカーペットなどをつけて簡単に暖める生活は、便利ですが、一方で全身の乾燥肌を招きます。
ただかさつくだけでなく、高齢者は全身のかゆみを。
            乾燥肌の方は、肌荒れや湿疹やニキビを。
            アトピー性皮膚炎のかたは、当然全身悪化し。
            赤ちゃんや子供は、アトピー性皮膚炎だけでなく、花粉症や喘息、食物アレルギーなどの体質になりやすくなるのです
今日、ある若いお母さんが
「冬は部屋が暖かいので、子供は一冬半袖で裸足です。」
と教えてくださいました。
これは、危険。
本当に危険なんです

靴下をはく、カーディガンを着る、あったかスリッパをはく、腹巻きやベストを着る。
こういった寒さに対する日常の工夫をお子様にも教えてあげないと、アレルギー体質の方は増えるばかりです

お子様に、便利さばかりを教え込んではいけません。
寒さに対してどのようにすれば良いのかを、考えさせる生活が重要です。

なので、冬は重ね着を考えましょう。
重ねて着れば、暖かいのです。
ぜひとも、頭を使って工夫のある暖かい生活を目指しましょう

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内側から暖めよう(その6)

2015年10月29日 10時38分20秒 | スキンケア
最近、ちょこっとしたことが気になります

あの坊さんは、完全にストーカーと言えるんじゃないか・・・とか。
最近人気爆発の国民的ヒーローが、酢豚の野菜を全部残すという食べ方はいかがなものか・・・とか。

私にとっては何の関係もないことですが、あれこれと気が散っている毎日を、それなりに楽しんでいます。

さて。

この数年、エアコンやファンヒーター、床暖房など、部屋全体を暖める暖房が身体には良くないというお話をしつこくして参りましたが。
最近、ちょっと気づいたことがあります。
それは。

世の中が、自分の身体の中から暖める方が大事だということを、少しずつ気づき始めているのではないかということです

ヒートテックをはじめとするあったか下着の人気は近年急上昇しています
自分の汗を熱に変えて身体を暖めるという機能下着が発明され、よりむれにくく、より柔らかく、より薄く暖かい・・・といった進化を遂げています。

こういうものを重ね着して、自分の熱が外に逃げにくくする工夫は、とても良い方法です

さらに。

数年前から、室内で、袖のついている着る毛布というものも売り出され、これは我が家にはさまざまなメーカーのものをあわせて6枚もっています。
あちこちのいすやソファーに丸めておいておきます。
袖を通せるので、着たまま少しの移動も可能です。


最近は、さまざまな素材の腹巻きがあり、薄くてものすごく蓄熱するという機能商品もでています。
私は、腹巻きが大好きで、昨年も二枚買い足しましたが、昨日もネット通販でおもわずポチッとしていまいました
そのほか、室内用のフード付きのベストというものも買いました。
これは、背中にカイロをいれるポケットがついているのです

こうしたあったかグッズは、ただ着て暖かいだけでなく、暖まった血液が全身を回り、衣服を着ていないところまで暖まるのです
こうして内側から暖まると、免疫力が上がり、風邪や感染症にもかかりにくくなります。
これから流行するインフルエンザの予防にも、ワクチンだけでなく、自分の身体そのものを暖めることが重要ですね

暖房ががんがんついた暑いくらいの室内にいると、皮膚の外側から暖められ、かさかさに乾燥します。
皮膚はぴりりぴりするし、頭はぼ~っとします。
とても心がささくれる気がしますよ

なお、合わせ技として。
いくつかの漢方薬が、身体を芯から暖め、さまざまな疾患の予防や治療に役立ちます。
その方の肌に応じて処方していますので、ご相談ください

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内側から暖めよう(その5)

2015年10月26日 19時55分55秒 | スキンケア
だんだん肌寒い日が増えてきましたね。
いよいよ、診療の中で私のアドバイスの声が大きくなってくる今日この頃です

声が大きくなるのは。
もちろん、暖房の注意です

身体が冷えると、内蔵にも悪い影響があります。
筋肉もこってしまうし、体力も下がります。
肩こりや腰痛も起こりやすく、風邪もひきやすいし、元気が出ませんよね
内臓だけでなく、皮膚の血流も下がり、皮膚表面はかさつきやすくなり、しもやけにもなってかゆみがひどいです

ですから、暖めようとして暖房をつけようとします。

でも。
ここで、みなさまにぜひともお気をつけていただきたいのです

それは。

安易に外側からだけ暖めないで・・・ということなんです。

エアコンやファンヒーター、床暖房やホットカーペットなどをつけて、部屋全体をぽかぽかに暖めて、その中で薄着で過ごすことが一番いけません。
これは、外側からだけどんどん暖めてしまい、皮膚全体が乾燥し、その割に内臓は暖まりません。
また、安易に外側をすぐ暖める癖をつけると、お子様の自律神経の調節機能が悪くなります。

最近、お子様が帰宅後、靴下を脱いで裸足になり、暖房で暖められた部屋で薄着で過ごすということが珍しくなくなっていますが、これは絶対にいけません。

肌寒さを感じたら、まずは靴下やカーディガンを身につけて室内で寒さを感じにくいようにしましょう。
こたつや電気ストーブなど部屋を暖めないものは安全ですからおすすめです。
私は、腹巻きやネックウォーマーやレッグウォーマーを身につけます。
これらを着ると、身体を流れる血液が暖められ、身体の内側から暖まるようで、とてもぬくぬくと気持ちが良いです

ショウガ入りの紅茶を飲んだり、温かいハーブティを飲んだりして、内臓から暖かくするのも、とってもおすすめですね。

当院では、身体を中から暖める漢方薬もいくつかの種類を使い分けて処方しています。
漢方薬も確かな効果があり、とても人気があります。
ご希望の方はご相談ください。

こうして、前向きに積極的に身体の中から暖めるちょっとの工夫と努力が必要と感じています

身体の中から暖かい生活を、是非とも、積極的に取り組んでくださいね

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暖房の注意

2015年10月23日 19時23分56秒 | スキンケア
テレビでニュースを見ていたら。
あさってあたりから、急に気温が下がると言っていました。

アナウンサーが
「最高気温が20度を切ってくるので、暖房が必要かもしれません。」
と言っていました。

確かに、急に寒くなると、暖房をつけようと思う方が少なくないと思います

でも。
ちょっと、ご注意ください

部屋全体を暖める暖房を使うと、だれよりも乾燥肌になりやすい方々がいます。

それは、次の方々です。

赤ちゃんや小さいお子様・・・・・身体が小さいので、あっという間に乾燥します。同じ環境にいても、小さいほど早く乾燥しますよ。
アトピー性皮膚炎の方・・・・・・もともと皮膚の角質層の機能が弱いので、皮膚の水分が早く蒸発します。その結果、早く乾燥します。
高齢者・・・・・・・・・・・・・皮脂腺の萎縮により脂っ気がなくなります。水分保持機能も老化し、結果全身かさかさになります。

こうした方々は、同じ暖房の環境にいても、誰よりも早くかさつきます。
そのままにしていると、乾燥肌から湿疹になります

大事なことは。

乾燥しやすい肌質であることをよく理解し、暖房は控えめにし、寒さは重ね着なども工夫しましょう。
こたつや電気ストーブがおすすめです。
そして、保湿クリームでスキンケアをしましょう。

最近、急に保湿クリームを希望される方が増加しています。

いろいろなタイプの保湿クリームを処方しています。
お気軽にご相談ください


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内側から暖めよう(その4)

2015年10月21日 23時11分09秒 | スキンケア
最近、スマホを機種変しました

画面が大きくなり、写真の画素数もアップしました。
こうした便利グッズを否定するつもりはありません

でも、一方で・・・。
泥臭い作業の必要性を感じたり、面倒なプロセスの省略のしすぎによるマイナス面もあるとも思っています。

進歩し続ける便利な生活の一方で、その弊害も気になるものです。

これからの季節、エアコンや床暖房、ホットカーペットやファンヒーターなどで部屋全体を暖める生活が始まります。
でも、それにより、私たちは受け身で暖をとることになれてしまいます。
身体の外側から暖めることに、疑問を持たなくなるのです。

でも、これは、かなり危険です

室内全体をぽかぽかに暖めることで、子供たちも冬の室内で靴下を脱いで裸足になり、薄着で生活します。
屋外は寒いので、なかなか外に出ないで、室内でゲームをしたりすることも珍しくありません。
でも・・・。
これにより、自分から発熱して体温を調節することが少なくなります。

外側から暖めると、皮膚全体や鼻粘膜、目の粘膜がみんな乾燥します
その結果、防御機能が衰え、皮膚のかさつきとかゆみ、湿疹や、鼻炎などをおこしやすくするのです
これが続くと、アレルギー体質を起こしやすくなり、アトピー性皮膚炎や花粉症の体質をおこしやすくもなります。

お子様は、大切な成長期にあります。
すべてを受け身の状態で、外側から安易に暖めていると、アレルギーになりやすい虚弱な体質になりかねません。

寒かったら、靴下をはかせたり、一枚重ね着をさせることが大切です。
そして、温かい飲み物を飲んだりして内側から身体を暖めましょう。
こうした生活の工夫を心がけることが、お子様の発育には実はとても重要と思っています。

大人であれば、身体を暖める漢方薬などもおすすめです。
保険で処方できますので、興味のある方はご相談ください。

スマホは便利だし、楽しいツールです。
でも、一方で、面倒な人間関係をショートカットしすぎる危険性も感じます。
スマホにせよ、暖房にせよ、プラス面とマイナス面をよく見極めて使いたいものだと感じますね


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内側から暖めよう(その3)

2015年10月15日 09時13分35秒 | スキンケア
朝、テレビをつけていたら、ラインいじめが増えているということを話していました。
聞いたことのない言葉でしたので、そのまま見ていました。
つまり。
小中学生の間で、ラインによるいじめが問題になり始めているというのです。

コメンテーターが
「スマホでいじめを思わせる言葉を打ったら、そのまま送信して良いかをチェックするような機能がスマホにも必要ですね。」
と発言していました

え・・?
は・・???

いや、いや、スマホの機能の話ではないでしょ。
教育やしつけの話なんでしょ。
大人がこういった意見を言うのですから、問題の根が深くなってきたことを危惧しますね

自分で解決できる力を育てないと、さまざまな状況に対応できないという話です

あ、これは、皮膚にも同じことが言えます。
これから乾燥がひどくなってくる季節に、皮膚を表面からクリームで保湿するだけではいけません。
身体が冷えないように、内側から暖めることがポイントです

そこで、おすすめは、重ね着です。

今くらいの時期は、全身重ね着の必要はありません。

首にネックウォーマー。
おなかから腰には腹巻き。
足には靴下。
あるいは、ベストやちゃんちゃんこ。

こういったプチ重ね着がおすすめです。

ちょっと加えるだけで、冷気から守り、身体を流れる血流が暖まるのです。

すぐに暖房をつけるのではなく、ちょっと頭を働かせて工夫して、身体の内側から暖める生活を心がけましょう

自分で工夫したことが、結果につながることが大事です。
たとえ小さな工夫でもいいのです。

スマホに支配されたり、暖房に支配されたり・・・・・現代の生活の問題点かもしれませんね



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内側から暖めよう(その2)

2015年10月12日 08時36分04秒 | スキンケア
昨日のブログを読み直して、あっと思いました
お気づきの方もいると思います。
そう。
内容と題名が合っていない

内側から暖める・・・て??

すみません。
フライングでした

なので、今日は、その続きです。

乾燥肌がこわいことを前回お話ししました。
乾燥肌の予防は、もちろん、保湿ケアです。
でも。
何よりも、大切なのは、暖房を控えめに使用することです。

なので、今頃の時期は、まずは、内側から暖めることの工夫です。

おすすめは。

暖かい飲み物を飲むことです
お子様であれば、あたためたミルクやスープ。
私は最近は、ミルクティーにはまっています

冷たいものを飲むと、身体の中から冷えてしまい寒さを感じます。
寒くてついつい早く床暖房やホットカーペットを使い始めたという方もいますよ

次におすすめは。

肌寒さを感じたら、まずは靴下をはくこと。
足元をまずはあたためましょう。
体感温度が違いますよ。

最近は、室内でまずは裸足になるお子様が多いです。
寒いと、すぐに暖房にたよってしまう習慣は危険ですよ

私が子供の頃、室内でタイツや毛糸のパンツをはいていたことを覚えています。
靴下や重ね着などの工夫で、寒さを感じにくかったのだと思います。

さぁ、みなさま。
これからひんやりしてくる季節に、自分の内側からあたためる工夫をして生活してみましょうね

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内側から暖めよう

2015年10月11日 11時30分26秒 | スキンケア
今日は日差しがないせいか、涼しいというより寒さを感じます。
あんなに暑かった夏は、もうずっと遠くに去って行きました。
冬がじわじわと近づいていますね

食欲の秋。
芸術の秋。
スポーツの秋。
読書の秋。
旅行の秋。
秋は、四季の中で一番、さまざまな楽しみがありますね

私的には、趣味の時間が充実する季節です。
私は、手芸が好きで、マフラーやストールをたくさん手作りします。
アクセサリー作りもずっと続けていますが、秋が一番アイディアがわいてきます

さて。
しかし、うれしいことばかりではありません。

これからの季節は、乾燥肌が急激に進むのです

たかが乾燥肌と甘く見てはいけません

乾燥肌が怖いのには、ちゃんと理由があるのです

赤ちゃんやお子様が乾燥肌だと・・・・・乳児湿疹や乾燥性湿疹がでます。
                   これが悪化すると、なんと、アトピー性皮膚炎になってしまうのです

若い方も乾燥肌だと・・・・・・・・・・かゆみや肌荒れだけでなく、ニキビもできやすくなってしまうのです。

中高年の方・・・・・・・・・・・・・・年齢的に男女ともに乾燥肌は進行していきます。
                   かゆみや湿疹がでるだけでなく、なんと老化が進むのです。
                   こじわやたるみの原因にもなり、見た目にもつやがなくなります

ご高齢の方・・・・・・・・・・・・・・皮脂や汗の分泌が老化により低下していますので、乾燥肌は重症化します。
                   かゆみや湿疹がひどくなり、かゆみで眠れなくなることもあります。

こういった理由から、私は毎日、乾燥肌の予防についてお話し続けています。

私は、保湿オタク保湿マニアです。
その方にあわせて、保湿ケアのアドバイスをしています。
ご相談ください





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早くも冬支度

2015年10月08日 09時01分04秒 | スキンケア
このところ、夕方に吹く風が涼しいというより寒く感じます。
さわやかな秋の訪れ・・・どころか、もう冬が着実に近づいていることを感じます。

そこで、早くも、お肌の冬支度のお話です

なぜ、今からそんなお話をするかというと・・・

気温が下がってしまうと、皆様の多くが、まず暖房をつけてしまうからです。

都会に生活する私たちは、一年のうちでかなりの期間エアコンをつけています。
5月から9月までは冷房をつけ、11月から4月まで暖房をつけるということも珍しくありません。
つまり。
ほぼほぼ一年中、エアコンがつけっぱなしという生活が、当たり前になっているともいえそうです。

私が子供の時代は、そんなことはありませんでした。
冬はこたつにストーブ。
室内の多くはひんやりしていました。
夏は扇風機がメイン。
クーラーは今の時代ほど機能がなく、つけると寒すぎて「冷房病になる!!」といってスイッチを切っていました。

でも。
最近の子供の生活は、ほぼ一年中エアコンがついている環境にあります。
電車や学校、塾を含めて、自宅以外でもエアコンの環境に囲まれています。

今日は乾燥注意報が出ていて、東京の最低湿度は20パーセント台になるようです

つまり、どこにいても一年中、乾燥した環境に生活しているのです

そこで、本題

私はそろそろ、重ね着の準備を始めますよ。
暖房をつけたくなったら、まずは、着込みます。
靴下をはきます。
室内着の枚数を増やします。
たとえば・・・ベストを着たり、カーディガンを着たりします。
首には、ネックウォーマーをつけます。

こうした工夫で、身体を冷やすことが防げ、体感温度も変わります

暖房をつけたくなったら、まずは重ね着を

小さいお子様がアトピー性皮膚炎や花粉症にならないために
大人は乾燥肌でかゆくならないように
女性目線では、肌の老化を予防するために

さぁ。
楽しい、工夫する重ね着生活を楽しみましょう





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雑談から学ぶこと

2015年10月03日 21時01分20秒 | 花粉症
いきなりですが・・・。
私の外来では、診療中に、時々話が脱線して雑談で盛り上がってしまうことがあります

最近読んだ本の話だったり・・
感動した映画の話だったり・・
このところのドラマは不作続きだというぼやきだったり・・
幼稚園ママ友のつきあい方の話だったり・・
就活の大変さの愚痴をきいたり・・
最近、作っておいしかった料理の自慢をしたり・・

・・・・・ただでさえ、混雑しているのに、無駄!と怒られそうですが。。。
でも、こういう、一見無駄話のようでも、意味のあることがあるのです

昨日も、いろいろお話を聞いていたところ、明らかに皮膚病の原因とわかる発見があったのです

それは。

ある患者さんが
「洗髪しないで美容院に行くと、私の担当のアレルギーを持っている美容師さんがいきなりくしゃみを連発するんです。」
とおっしゃったのです。
そうなんです。
髪の毛の中には、花粉が大量にくっついており、これが皮膚炎の原因になるというお話を申し上げていますが、それを裏付ける証拠なんですね。
9月になって、頭の地肌のかゆみを訴える患者さんが急増しています。
これは、まさに、秋の花粉・・・イネ科の雑草やブタクサの花粉のせいなんです。

また、別の患者さんは
「洗濯物を取り込むと、くしゃみがではじめて、たたんでいるあいだ中、鼻水が止まりません。」
とおっしゃいました。
これは、屋外に洗濯物を干すと、秋の花粉がたくさん付着していることを裏付けるのです。

ね、ね、雑談から皮膚病の原因がわかることも少なくないんですよ

今日、電車の中で、ある女性が立て続けにくしゃみを連発しててとても苦しそうでした。
その女性の連れの方が
「どうしたの?。風邪引いた?。花粉症?。」
と聞いていましたが
「何だろう。今、花粉の時期じゃあないよねぇ。」
と答えていました。
さすがに、電車の中で知らない人にいきなり教えてあげることもできませんでしたが、むずむずしました

なので。
毎日、帰宅後にすぐに洗髪すること。
洗濯物を屋外に干さないこと。
ぜひとも、心がけましょうね

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