宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

汗のトラブル

2014年07月31日 23時29分51秒 | 診断と治療
今日は、朝からいろいろと用事があり一日中出かけていました

最後は都心で勉強会。
先ほど帰宅しました

一日歩き回ったので、足がむくんで痛いです

それにしても蒸し暑い一日でした
べたべたした汗がくりかえし出て、気持ちが悪かったです。
こういう日は、身につける洋服の影響は大きいです。
私は、風通しの良いゆったりした綿のTシャツとパンツをはいていました
あちこちのお手洗いで、水をタオルに含ませて身体をくりかえし拭きました。
これはけっこう気持ちが良かったです。

さて。

そんな汗のトラブルについてお話ししましょう。

顔は、アセモ、ニキビ、汗のべたべたによる肌荒れが見られます。
皮膚が敏感な方は、自分の汗がしみる感じで、ひりひりしたり赤くなったりもします。
耳の後ろや首のしわの間などには汗が多くたまりやすく、赤くなったりただれたり、ひどくなるとばい菌がついてぐじゅぐじゅします。

わきや胸の下やまた、ふとももの後ろやひじとひざのうらなどは、汗が多くたまるため、とくにアセモがひどくなりやすいです。

胸や背中、肩などには、汗にカビが多く繁殖しやすく、デンプウというシミができたり、マラセチア毛のう炎というニキビに似たぶつぶつができます。
汗っかきの若者に多く見られます。

肥満傾向の方の胸の下や、赤ちゃんのおむつの中にはカンジダというカビが繁殖することがあります。

手汗や足裏の汗が多くなると、小さな水疱がたくさんできては治ることをくり返します。
自然治癒もありますが、赤く炎症をおこしたり、かわがむけすぎることがあります。

このような汗による皮膚トラブルは、まず基本は石けんできれいに洗うことです。
でも、その後の治療はそれぞれ違ってきますから、もし悪化がみられる場合はお早めに来院ください


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たかが虫さされ・・・されど虫さされ

2014年07月29日 23時09分24秒 | 診断と治療
早くも夏ばて気味・・です
仕事を終えて帰宅後、夕食をすましてちょっとソファーでごろりと横になったところ、うとうととして、その後すっかり寝込んでしまいました
私はめったに昼寝をしたりしないので、ソファーで寝てしまうことは珍しいです。

身体が睡眠を欲していたのでしょう。

これが、夏ばてというのかもしれませんね

ちゃんとした食事より、アイスクリームが食べたくなります。
これも、夏ばてのサインかもしれないですよね。

さて。

皮膚科的には夏の風物詩とも言える、虫さされの患者さんがかなり増えてきました。

虫さされは、次の三つのパターンがあります。

1.刺されてもあまり反応しないもの。ちょっとかゆくなるが、すぐにおさまるもの。
2.かなり赤く腫れて、かゆみが強いもの。あるいは中央に水ぶくれをつくるもの。
3.刺された日から何日もかゆみが続き、その後しこりになってくるもの。

1の方は、とくに治療の必要はありません。
せいぜい、市販の薬をちょっと塗るくらいで充分です。

2の方。これは、小さいお子様によく見られます。
かゆみが強く、かくと水ぶくれが破れます。
その後、ばい菌がついてグジュグジュしやすく、トビヒになる危険性があります。

3の方。これは虫さされにアレルギー反応を起こしている体質の方で、何日も反応が続くため、治りにくいのが特徴です。
虫に弱い体質とも言えます。

皮膚科で治療が必要なのは、2と3の方です。

2はトビヒの予防を兼ねた塗り薬を使います。
3の場合は、治療に反応が悪く治りにくい場合があるため、飲み薬と効果の強い塗り薬が必要となります。

キャンプや合宿など、夏休みは屋外での活動が増え、虫さされの患者さんも多いです。
虫に刺されそうなところにお出かけの方は、お薬についてご相談ください

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イネ花粉アレルギーとアセモ

2014年07月28日 23時42分57秒 | 診断と治療
タイトルどおりです。

梅雨明けしたけれど・・・。
ふいに黒い雲がでてきて、ざ~っと雨が降りますね

雨が降った後、翌日太陽がさんさんとふりそそぐので、あいかわらずイネ科を中心とした雑草が伸びており、その花粉が飛散しているようです。
この数日、また花粉アレルギーの患者さんの症状が再発していますね

連日の熱帯夜で、寝苦しい夜が続いており、早くも夏ばてを感じている方もいると思います

こういう時期は、ついつい水分ばかりを取ってしまったり、さっぱりしたものばかり食べがちですが。
しっかりと体調を管理するために、積極的に身体のことを考えたものを食べましょう

私は、少々バテ気味の時は、ヨーグルトや納豆、豆乳、フルーツなどを食べています
腸に優しく、血管に良さそうな食材を積極的にとっています。
身体に良さそうな食材を美味しく食べていると、身体にご褒美を与えているような満足感があります。

厳しい夏は、自分の身体に気を配って過ごした方が良いと思います。

私が子供だった頃は、今ほど夏は暑くなく、セミの声も夏の風物詩として聞ける余裕がありました。
でも。
最近の猛暑や酷暑は、セミのうるさいほどの鳴き声と相まって、苦しくさえ感じます。
アスファルトからの照り返しの厳しさは、ハンパありません。

今日も、アセモの患者さんがとても多かったです。
頭の中をむしょうにかきむしったり、胸回りやわき、ひじやひざうらがただれたり、いずれも汗が多すぎて皮膚が荒れています。
汗はシャワーで流すのがベストですが、ぬれタオルで拭いたり、水で濡らしてタオルで拭き取ったりするだけでも、汗のトラブルは減ります。

アセモの重症度に応じて、塗り薬には種類が異なります。
年齢や部位別にも、異なった治療を行っています。

アセモを上手にコントロールすることが、これからの猛暑には重要だと思います。
まあ、汗が多くたまるところに、イネ科花粉の湿疹が出やすいともいえます。

これからのスキンケアについても、お気軽にご相談ください


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あせも!!

2014年07月26日 07時32分26秒 | 診断と治療
急な厳しい暑さの連続

へばっていませんか

こういう時は、身体に良い美味しいものを食べることが大事ですね
先日、お中元でおせんべいをいただきました。
これが、はじめて見るおせんべいで。
ごま味、塩味、エビ味、醤油味とあるのですが、どれを食べても少し甘いんです。
いえ、正確には、あまじょっぱい。
初めての味でした
なんで甘いんだ??・・とはじめは不思議でしたが、このおせんべいを冷たいお茶と一緒にいただくと、ちょっと元気がでます
熱中症予防に、塩と砂糖が入っているので、よさそうです。

さて。

急激な暑さとともに、アセモの患者さんが急増しています。
お子様ですと、おでこ、首、わき、ひじやおしり、ひざの裏です。
大人ですと、首やむね、わき、下着のワイヤーやゴムの下、そけい部やふとももの後ろなどにひどく見られます。

アセモは夏にはよく見られるありふれた皮膚病です。
予防としては、まめに汗を拭き取ることや、早めにシャワーで流すことです。
お子様で、髪の中をむしょうにかゆがる場合がありますが、これはお子様が汗っかきで頭の地肌に汗がたまりむれてかゆみがでるのです。
熱いお湯でしぼったタオルで拭くと、さっぱりしてよいようです。

衣服は、風通しの良いもので、汗を吸う綿素材のものが良いでしょう。
大人は、化繊の下着や洋服を着ると汗がむれて皮膚炎がひどくなります。
風を通し、汗を吸って乾きの良いものを選ぶことが重要です。
綿素材のおしゃれステテコも良いでしょう。
スカートやパンツの下にはくのもアリですね。

汗止めローションやパウダーインシートやスプレーにかぶれる方も多いので、ご注意ください

汗の悪い点ばかり書いているようですが。
汗は実はかいた方がよいのです。
汗をかくことで、皮膚の角質層は水分をたくわえてうるおいを作るので、肌のためには汗は重要です。
ただし。
汗をかきっぱなしにして、ほおっておくと、汗は次第にべたべったしてきたなくなり、汚れや雑菌が増えてにおってきます。
この汚い汗に皮膚はかぶれたり荒れたりするのです。

汗をちゃんとかき、洗って清潔にする…これをくり返せば、皮膚は丈夫になっていくはずです。

ただし。
汗ばんだ皮膚はふやけてやわらかくなっているので、こすると破れやすいです。
タオルでごしごし強くこすると、赤くひりひりしてしまいます
またかきむしると血が出たりして、ばい菌がつきやすくトビヒのもとにもなります。
やさしく拭いてくださいね。

みなさま。
暑さに負けず、適切に運動し、上手に汗を流して、楽しい夏をお過ごしくださいね




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これから気をつけることは?

2014年07月24日 09時38分32秒 | 診断と治療
梅雨があけましたね。
小学生の夏休みとほぼ同時なので、夏の到来がわかりやすいです。

気象庁が梅雨明けを宣言したとたんに、セミがぎゃ~ぎゃ~鳴き始めました
大学通りの紫陽花は、すっかりひからびて茶色く縮んでいます。
ここにも、わかりやすい夏の到来を感じます。

さて。

楽しい夏休みが始まったのですから、充分エンジョイするために、肌トラブルはできるだけ避けたいものです。

そこで。
これからの皮膚に対してのちょっとしたご注意

まず、汗をたくさんかいたら、まずはシャワーで洗い流しましょう。
たくさん遊んで、疲れて帰宅後、そのままクーラーで汗を乾かすことはいけません。
クーラーで乾いた皮膚に汚い汗成分がしみこんで、あせもや湿疹の原因になります。
まずは、清潔に洗い流してしまいましょう。
その後は保湿乳液などでうるおいを与えます。

アセモや虫さされをかきむしると、トラブルのもとになります。
夏の汗ばんだ皮膚は、水分を含んでふやけているのでやわらかく、かきむしるとひどい傷ができることもあります。
また、その傷から細菌感染をおこし、化膿して痛くなったりトビヒになったりします。
こうなると、抗生物質を内服しなくてはなりません。
当院では、化膿予防のアセモの薬や虫さされの薬を処方していますよ。

いきなりの暑さで、プールや海水浴に行かれる方も多いと思います。
そこで、日焼けにお気をつけください。
ひやけ止めクリームや、ながそでのはおりものなどで、日焼けを防ぎましょう。
でも。
うっかりとひどい日焼けをしてしまったら。
これはヤケドと同じですので、まずは水で充分冷やすこと。
30分くらい冷たいタオルでくりかえし冷やしましょう。
うっかり日焼けを沈める治療薬は処方できますので、ご相談ください

わたくしごとですが、この4年くらい、夏に遊びに行ったことがありません。
今年は、久しぶりに、国内ですが旅行したいと考えています
こいっ気分転換

楽しい夏をお過ごしください


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じめじめ・・なのに、かさかさ

2014年07月22日 19時29分05秒 | 診断と治療
セミが鳴き始めました

あの音を聞くと、これから始まる厳しい夏の暑さを想像してしまします。

そろそろ梅雨明けも近いですし、いよいよ夏本番ですね

さて。

今日は、連休明けということもあり、混雑した診療となりましたが。
その中で、目立っていたのが。
患者さんの次の発言です。
「最近、顔が乾燥します。」
「くちびるがかさつき、ひりひりします。」
「ほほがかさついて、つっぱります。」
などなど・・・

まだ梅雨の時期ですから、じめじめして、顔がべたべたする季節だと想いますが。
顔の乾燥を訴える患者さんは、意外にもかなりいらっしゃいます。

それは。

乾燥ではなく、顔の皮膚炎や湿疹、かぶれなどです。
炎症をおこしているので、単なる保湿クリームや栄養クリームでは、改善しません。

原因はいくつかあります。

それは。

強い紫外線による日焼けによる乾燥。
プールの塩素消毒による乾燥。
イネ科雑草花粉のかぶれ。
ひやけ止めクリームやローションのかぶれ。
あせを拭くパウダーインシートや、さらさら系さっぱり系の汗止めローションによる肌荒れ。
顔の洗いすぎや、汗をふく際のこすりすぎ。
クーラーや扇風機による乾燥。
などなど・・です。

ひどい方は、ほほやくちびるの周りが真っ赤になって腫れていたり、ほてりを感じたりします。

まずは短期間で治してしまいましょう
汗は毎日かきますから、治療は早めが重要です

しっかりと治したら、今度はしっかりと保湿ケアです。

テレビのCMで、「夏の冷房で顔がかさかさになっちゃうお肌に・・。」
という乳液の宣伝がありますが。
つくづく、現代病なんだな・・・と感じます。

顔がかゆかったら、とにかく早く治しましょう。
夏は、プールや海、川、山・・と楽しみがいっぱいです 
夏を楽しむために、肌トラブルは早めに解決しておきましょうね




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靴の話

2014年07月21日 09時12分03秒 | 診断と治療
今日は厳しい蒸し暑さがひとやすみ・・・という感じです。
みなさま、どんなお休みをすごしでしょうか。

さて。

昨日の日曜日、私は夏のバーゲンに行ってまいりました

早くも夏の洋服などが半額になっていました。
今年は、これといいう流行がないように感じます。
どれも無難なものが多く、着やすい反面、ファッションに勢いがないようにも思いました。
ファッションはその時代を反映するものが強く、そういった点では、今の日本社会全体の迷いや消極性を感じさせる印象がありました。

さて。

バーゲンで歩き回ると、足がとても疲れます。
とくに足の裏がじんじん痛くなります
これは、地面が鉄筋コンクリートやアスファルトなど、とても硬い面を踏んで歩いているからです。

現代人は、やわらかい地面を踏むことが少なくなりました。
土や草の上を歩くことはめったにありません。
そのため。
固い地面の衝撃は常に足裏にかかってしまいます。

最近、その影響の足のトラブルが増加しています
たこ、魚の目、外反母趾、内反母趾、爪の変形など。
こうしたトラブルの原因は、地面が固いことに加え、靴を長時間履いている生活にもあります。

つまり。
都会人の生活において、靴選びはとても重要なことになんですね

足の形がひとりひとり違うので、いちがいに言えませんが。
靴選びで重要なことはいくつかあります。

それは。

サイズの丁度良いものを選ぶこと。
意外にこれが守られていません。
靴トラブルに悩む方が、大きめなら良いと思ってゆるいものをチョイスする方もいますが、実はこれは駄目。
ゆるくて、靴の中で足が遊んでしまうような靴は、実は歩くたびに足指が動き、逆に足の変形を招きます。

靴のインナーがふかふかしてやわらかいクッション性のあるものを選ぶこと。
安くいてかわいい・・をメインに靴選びをしていると、靴の中敷きが薄くて、地面の衝撃をもろに受けるものが多いのです。
ある程度・・・の価格は適正かなと思っています。

昨日、長時間バーゲン会場をうろうろしながら、つくづく都会に住む現代人は、足から疲れを感じるのではないかな・・と思いました。
たまには、ご自分の足をじっと見つめてください。
どこかに無理がたまっていませんか。
体重をささえている大事な足です。
足のことを考えて、靴選びをしてみてくださいね


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むしむし暑い時期の注意点

2014年07月17日 08時53分12秒 | 診断と治療
寝苦しい日が続きますね

扇風機をつけて寝ていますが、もわ~っとした空気が回ってくるので、あまりさわやかではありません
でも、クーラーを一晩中つけることは苦手ですね~。

さて。

こうした湿度の高い、暑い日には、皮膚疾患的にも注意が必要です

それは。

手荒れや手湿疹の方は、早くしっかり治さないと、手指に細菌が繁殖しています
今の時期、食中毒がこわいですよね。
その細菌が手指の湿疹部分に多く増殖しやすいのです。
手の指がかゆくかきむしってじゅくじゅくしている方は、お弁当作りや食事作りに注意が必要です。
短時間手洗いしただけでは、食中毒の予防できません。
きちんと治してきれいにつるつるすべすべになった皮膚には、細菌はつきにくいのです。
ですから、手荒れや手湿疹の方は、一刻も早く治しましょうね。

もうひとつ。

ひどいアセモの方の、洋服や下着の選択です。
もわ~っと湿度の高い暑い日には、汗がかわきにくく皮膚にたまって刺激しがちです。
その際、ゴムの強い下着、レースなど刺激しやすい飾り、汗を吸いにくいポリエステルやナイロンの下着、綿でも厚地のジーパンなど、汗のトラブルを増悪する衣類の着用は、避けるべきです。
また、すわっている時間が長い方は、スカートやズボンが長時間接触するふとももの後ろからおしりにかけてむれやすいのです。
ここも、接触する繊維がむれやすいものだと、ひどいアセモができやすいですね。
最近、おしゃれなステテコが人気で、綿素材でさわやかで、これを衣服の下にはくことも良いようですね

蒸し暑さはどうしても避けられないので、少しでも快適に感じられるように工夫して、様々な皮膚トラブルを減らすようにしてくださいね



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細菌感染にご注意

2014年07月14日 19時00分09秒 | 診断と治療
梅雨明けしていないのに、連日の厳しい暑さに、うんざりし始めています

今日、報道番組で
「室内での、熱中症が増加しています。夜中は、一晩中クーラーをつけていた方がよいです。」
などと言っていましたが。
電力消費を節約しろという一方で、一晩中クーラーをかけろというマスコミ報道の無責任な発言に、やれやれ・・とも感じます。
年々暑くなる一方で、電気代も上昇するばかり。
とほほ・・・という感じですね

クーラーや扇風機の使用は、いまやもう控えることは難しい現代です。
そのせいで、年齢を問わず、夏の乾燥肌が当たり前になっています。
若い人やお子様も、全身乾燥しています。
皮膚病も、時代とともに変化しているのだと感じます。

さて。

暑さとともに、細菌感染の患者さんが増加してきました

アセモをかきすぎてぐじゅぐじゅになったり。
腕や脚のむだ毛をそって、カミソリ負けし、そこに二次感染をおこしたり。
虫さされのところが水ぶくれになり、やがて汁がでてきたり。
顔やからだににきびや吹き出物がたくさん増えてきたり。
脚の指の水虫が、じくじくしたり。
深爪から、ばい菌が入り痛くなったり。
水いぼが化膿して、赤く腫れたり。

これは、まさに、蒸し暑い今の気候によるものです。
冬であればそれほど悪化しないものが、今の時期ですと、ほんの一日でも一気に広がるのです

予防は、まずは、石けんで清潔に洗い、なるべくむれないようにすることです

でも・・・。
それで押さえられない場合は、できるだけ早く適切な治療を始めることが重要です。

小さなお子様の場合は、トビヒになるとやっかいです。
どんどん拡がり、他の人にもうつしてしまうからです。

あぶないな・・と思ったら、なるべく早く来院くださいね

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原因をさぐるちょっとした工夫

2014年07月13日 10時56分35秒 | 診断と治療
梅雨明けもしていないのに、いきなりの厳しい暑さ

ちょっと身体がついていかないですね
早くもばてていませんか?。

さて。

土曜日の診察は、行楽地のようなにぎわいでした。
さまざまな種類の皮膚疾患の患者さんが来院されました。

そこで、感じたことがありました。
それは。

当たり前の事ながら、皮膚疾患には原因があり。
それに無関心だったり無頓着だったりすると、治療の効果がでないということなんです。

たとえば、くり返す手の湿疹

「主婦湿疹と診断されて、治療をしていますが、ぜんぜん治りません。」
と言って来院される方が少なくありません。

主婦湿疹とか手湿疹という診断をつけても、それで治るわけではありません。
さまざまな治療薬を長期間塗っていても、改善しない方は多いのです。
それは、なぜでしょうか。

「治らないので、漢方薬で体質改善はできませんか?」
とも言われます。

でも。
治療薬の効果や、漢方薬の体質改善は、実は、ご本人の原因をさぐる意識や工夫があってこそ、効果が高まるのです。

たとえば・・・。

かゆくて、ついつい手をかきむしっていませんか?。
指の水疱をつぶして、むしったりしていませんか?。
ついつい面倒で、洗剤を無防備に使っていませんか?。
あるいは、絆創膏やゴム手袋で、手がむれて汗ばんだりふやけたりしていませんか?。
お料理の際、たとえばトマトなどの汁がしみてかゆくなったり痛くなったりしているのを、見逃していませんか?。

こういった、ちょっとしたことが、実は薬がぜんぜん効かないことにつながるのですね。

せっかく良く効く薬を処方してもらっても、あるいは漢方薬をがんばって飲んでいても、あまり効果が実感できないのは、こういうことに無頓着なせいだったりするのです。

私は、効果の良い塗り薬を処方するように気を配っていますが、それと同時に、できるだけ効果が実感できるように、その方の特有の原因を探るように考えて診療をしています。
でも。
患者さんの一人一人の日常のすべてを観察できるはずもなく。
ですから、患者さん自身が、悪化の原因となることに気を配っていただきたいと思っています。

さぁ、ご一緒に、頑張って治していきましょうね

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