宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

大晦日です

2009年12月31日 22時21分16秒 | インポート
とうとう大晦日になりました。
今年もあとわずかになりました。

皆さまにとってどんな一年でしたか?

社会的には、あまり明るいニュースはなかったように思います。
政権交代という大きな変化はありましたが、まだ先が見えず、安心できる社会とは言えませんね
来年は少しでも明るい前進があることを望みますね

私ことですが・・・日頃健康に気をつけていましたが、12月になってとうとう風邪をひいてしまい、一日休んで皆さまにご迷惑をおかけしました。
来年は一層健康に留意して、頑張っていこうと思います。

この一年、順調にブログを書き続けることができました
皆さまが読んで下さっていることが、とても励みになっています。
来年も、皆さまの疑問に少しでもお答えできるよう、続けていくつもりです。
宜しくお願いいたします。

良いお年をおむかえください

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お風呂のお話

2009年12月28日 19時57分47秒 | 診断と治療
あっという間に、12月も残りわずかになりました。
皆さま、やり残したことはありませんか?。
今年は、どんな一年だったでしょうか・・・。

今日は、お風呂のお話。

寒い日が続くとお風呂が楽しみになります。
ゆっくり暖まって、寒さで固まった筋肉をもみほぐしたいですね

しかし、色々な皮膚の状態によって入浴のアドヴァイスは多少異なります。

トビヒでじゅくじゅくしているときは、お湯につかるのはあまりお奨めできません。
こういう場合は、石けんで洗ったらシャワーで流して終わりにしておきましょう。

全身にじんましんや赤く腫れたような湿疹が出ているときも、お湯につかるのは駄目です
熱でさらに赤く腫れ上がり、かゆみも増すからです。

全身が乾燥してかゆい場合。
熱いお湯に入ると、その後皮膚が乾燥してしまうのでご注意。
とても温度の高い温泉などは、気をつけなくてはいけません。
しかし、湯船に入れないわけではありません。
少しぬるめのお湯に少し長めにつかることは、角質層に十分水分を与えることになるのでむしろお奨めです
ただし、入浴後は速やかに保湿クリームを全身に塗って下さい。これは重要です
お湯から出た後に時間がたってしまうと、どんどん乾燥してしまいますので、なるべく早く保湿ケアすることがポイントですね

当院は、本日で年内の診療を終了しました。
新年は1月5日(火)より診療を開始いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。




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あかぎれとしもやけ

2009年12月26日 16時00分46秒 | 診断と治療
クリスマスが終わると、街は夢から覚めたようです。
赤や緑の華やかな飾り付けは取り払われ、師走の雰囲気に変わります。
毎年のことながら、何となく忙しくあわただしい気持ちになってしまいます。
年賀状を書かなきゃ・・とか、掃除をしなくちゃとか・・とか、カレンダーをとりかえなくちゃ・・とか何かと気ぜわしいです

今日は、お子様の手のトラブルを多くみました。

殆どが、あかぎれとしもやけです。
冬の典型的な皮膚病ですね。

手を洗ってその後ちゃんとタオルで拭かなかったり、外遊びで土やホコリがついたままにしていたりすると、手は乾燥し、あかぎれやヒビワレができます。
また、インフルエンザ予防のアルコールジェルやスプレーも原因になります。
暖房の部屋に長く居るだけでもなってしまうこともあります。
はじめは、カサカサしていて白っぽい皮膚ですが、だんだん赤くなり、細かいヒビが入り痛がゆくなります。
お湯がしみたりして、手を洗うことも嫌になり、ますます悪化します。

手の汚れは石けんできちんと洗い、その後タオルでしっかり水分を取り、丁寧にハンドクリームを塗っておきましょう。
ハンドクリームはこまめに塗り替えると、効果が上がります
それでも改善しないときは湿疹になっている場合が多いので、治療が必要です

外気温が低くなり、しもやけの患者さんも増えています。
手足の指の血液循環が悪くなり、冷たくなり、その後指がはれぼったくなります。
さらにひどくなると、虫さされのように赤く腫れて痛がゆくなります。

最近は、室内で裸足でいるお子様も多く、そのため足先が冷たくなってしまうこともあるようです。
室内用の暖かい靴下をはく習慣をつけましょう。
手には、マッサージ用のクリームでよくマッサージすることがお奨めです。
腫れてしまったり、崩れてじゅくじゅくしてしまった場合は、きちんとした治療が必要ですので、ご相談ください

年内は、12月28日(月)の午前診療で終了いたします。
来年の花粉症の予防薬の処方も可能です。


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子供は風の子?

2009年12月25日 19時06分37秒 | スキンケア
今日はクリスマス
街ではケーキが最終大売り出し状態でした。
サンタののったケーキの売れ残りは、いったいどうするのかな・・・?なんて考えちゃいました。

さて、今日は、乾燥肌のお子様がたくさん来院されました。
ちょっとした幼稚園のようでした。
どうして、こんなにお子様に乾燥肌が多いのでしょうか。

それは、最近の子供のライフスタイルのためと考えられます。

昔は子供は風の子といわれ、みな外で元気に走り回っていました。
運動することで、体温を上げていたわけです。

しかし、最近の子供はすっかりインドア派になってしまいました。
車が危険だったり、治安の悪化もあると思います。
現代は、子供が暗くなるまで公園で遊ぶ・・・ということはすっかり無くなってしまいました
子供は室内で遊ぶことが多くなっています。
テレビやゲームなどで、室内で長時間過ごすわけです。

そんな、ライフスタイルの変化とともに、子供はすっかり寒がりになりました。
最近のお子様のお話を聞いていると、室内で薄着で裸足ということが当たり前になっています。
薄着や裸足でいられるということは、それだけ室内がぽかぽかだからですね。

薄着でホットカーペットの上にずっと座っていたり、ファンヒーターの前を陣取っていたりします。
当然、全身が強烈に乾燥してしまいます

全身の乾燥性湿疹のお子様のお母様で「保湿クリームをちゃんと塗っているんですが・・」とおっしゃる方もすくなくありません。
保湿クリームが効果がないのではありませんよ。
保湿クリームを一日一回塗ったくらいでは、追いつかないくらい暖房で強烈に乾かしているというのが現実です

ちょっと、気をつけましょう。
エアコンやホットカーペットの設定温度を下げる、暖かいと感じたらまめに暖房を消す・・・こういうちょっとした工夫が大切なんです
そして室内で、もう一枚重ね着をするとか、靴下ははくとかして、暖房のかけすぎに注意しましょうね

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乾燥注意報!

2009年12月24日 21時55分15秒 | 診断と治療
今日はクリスマスイブです
最近は外食はせず、ホームパーティが主流なようですね。
街ではさまざまなクリスマスケーキが売られていましたよ。
我が家はチキンと焼き豚を作りました

今日は暖かい一日でした。

ただ、空気がものすごく乾燥しています
東京の湿度は20%台のようです。

このようなカラカラ空気のため、私の喉はイガイガします。
しゃべるとすぐに咳が出ます。
このような時は、濡れマスクがお奨めです。
最近は商品化されていますが、私は普通のガーゼマスクの内側に水の霧吹きをしてつけています。
これはとても効果があります
また、気道を潤して咳を鎮める漢方薬もあります。
当院で処方できますので、咳でお悩みの方はご相談下さい。

カラカラ空気のせいで、肌も乾燥していることに気づきます。
背中や腰、太ももやふくらはぎが衣服やタイツでこすれてちくちくします。
静電気もすごいです
ゆっくり入浴して、皮膚の角層に水分をしみこませ、入浴後速やかに保湿ローションやクリームを塗っておけば効果が大きいですね
一日でもケアを怠ると、すぐにかゆくなっちゃいますよ。

火事も増えてきます。
火の元にもお気をつけ下さい。

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低温でもご注意!

2009年12月22日 17時41分11秒 | 診断と治療
このところずっと寒いですね~。

今日は冬至。
皆さまのご家庭では、カボチャを召し上がりますか?。

寒い日が続くと、当然毎日暖房をつけることになります。
エアコンやファンヒーターで乾燥することは皆さま、当然ご存知ですね。

が、今日は、つい油断してしまう低温の暖房の注意をいたします。

一つめは、ホットカーペット。
今日も、ホットカーペットによる全身の皮膚炎や湿疹の方が何人もいらっしゃいました。
ホットカーペットはそれほど熱くはないので、つい油断してしまいます。
お子様がずっとその上にすわっていることも多いようです。
そのため、長い時間、暖められてしまい、知らないうちに全身が乾燥肌になってしまうのです。
同じことは、電気敷き毛布でもおこりますよ

もう一つは、湯たんぽ。
エコブームで大人気です。
かわいいぬいぐるみのような湯たんぽも売っていました。
が、実は、恐ろしい低温ヤケドの原因になります
たいして熱くないと思い、ずっと足を湯たんぽに乗せて寝ていると、気づかないうちにヤケドをおこすのです。
あまり痛くないので、軽いと甘く考えていると、実はすごく深いヤケドの場合があります。
正しく治療しないと、手術が必要になることもあります
湯たんぽは寝る直前までお布団に入れておいて、寝るときは身体から離しましょう。

そうは言っても、寒いのは私も苦手です
暖房は知識を正しく持って、上手に利用しましょうね


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子供の顔の皮膚炎

2009年12月21日 13時57分34秒 | 診断と治療
空気が乾いていますね~
診察時にたくさんお話しすると、喉がからからに渇いて、咳き込む時があります
今日、あわてて、加湿器をつけました。

このところ、小さなお子様の顔の皮膚炎をよくみます。

多いのは、目のまわりのかさかさやかゆみ、鼻の下の赤み、口のまわりのかゆみやただれです。

原因は何でしょうか?。

よく泣いちゃうお子様の場合は、涙のかぶれやこすりすぎによる皮膚炎ですね。
また、風邪や鼻炎で鼻水がよく出るお子様は、鼻水を手でこすってかぶれたり、鼻のかみすぎで紙によりただれることがあります。
口のまわりは、食べ物の汁やかすがくっついたり、よだれなどで湿疹ができます。
くちびるが乾くから気になって、ぺろぺろとなめ癖があるお子様なども、唾かぶれをおこすので要注意ですね。

涙にせよ、鼻水にせよ、唾にせよ、お子様はやたらにこすってこういう分泌物を顔の皮膚にすり込んでいます。
これは、くせになりやすいので、気をつけて見てあげて下さい。
涙や鼻水、唾やよだれは、なるべく洗い、顔のクリームを塗って肌の乾燥を防ぎましょう。

また、11月~12月は、スギ花粉も飛んでいるので、まぶたやくちびるがかぶれる方が少なくありません。
今日も、一日だけうっかり外に洗濯物を干したら、次の日から急に顔の湿疹が悪化したという方が受診されました。
アレルギー体質の方は、ご注意くださいね

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乾燥肌の弱点

2009年12月20日 12時44分25秒 | スキンケア
このところ、本格的な寒さです。
あちこちで雪もふっているようですので、スキーを楽しむ方には良いようです。 

寒い日が続くと、どうしても暖房を長い時間つけっぱなしになります。

気をつけないと、全身の皮膚が乾燥しすぎる状態になります。

乾燥肌が続くと、どういう問題がおこるのでしょうか?。

それは、次にあげるようなさまざまな問題がおきてしまうのですね

1・・・・・赤ちゃんの全身のかさかさ。頭の中にもふけがでてきます。やがて、アセモのようなぶつぶつが身体中にでてきます。
2・・・・・乳児のヨダレかぶれ。離乳食がつく口のまわりもかぶれて赤くなってきます。ひどくなるとただれます。
3・・・・・子供の手のあかぎれ。手の甲がかさかさし、やがて赤くひび割れて痛がゆくなります。
4・・・・・アトピー性皮膚炎の全身の悪化。さらには、ヘルペスや細菌感染もおこしやすくなります。
5・・・・・手荒れ。ヒビワレ。
6・・・・・カカトの荒れ。放置すると、ぱっくり深い亀裂ができ、かなり痛いです。
7・・・・・夏でもないのにミズイボの増加。乾燥肌にはうつりやすいのです。
8・・・・・高齢者の身体や足の強いかゆみ。
9・・・・・顔のカサカサ、ざらざら。ツヤがなくなり、化粧乗りが悪くなります。
10・・・・夏でもないのに、ニキビの悪化が見られます。
11・・・・くちびるのカサカサ。ひどいと切れて血がでます。また、口角も切れることがあります。

このように、たかが乾燥肌・・と軽く考えていると、このようなさまざまなトラブルがおこるのですね
ですから、毎日の、正しいスキンケア・・・・潤い補給が大切なんですね

乾燥肌の弱点を忘れずに、毎日ていねいに保湿ケアをしてくださいね

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冬のニキビ

2009年12月18日 17時49分47秒 | スキンケア
寒いですね~。
日本列島に寒波が押し寄せています。
あちこちで、雪が降っているようですね
でも、東京の空気は乾燥してカラカラです

ニキビの患者さんが増えています。

多くの皆さまは、ニキビというと、脂性肌で汗っかきで夏に悪化するというイメージを抱かれているようです。
もし、そうであれば、こんなに寒くて汗をかかないシーズンには、自然に治るというものであるはずです。

しかし、実は、これからの寒い冬も、ニキビが悪化する方々が少なくありません。

その、原因は、乾燥による肌トラブルによるものです。

暖房などで肌が乾燥しすぎると、角質層の水分が減少し、その結果、肌がごわごわして柔らかさを失います。
これが続くと、皮膚が厚くなり、毛穴のあぶらはむしろ増加し、やがて詰まりやすくなってしまうのです。

ニキビが増えると、あわてて石けんでごしごしと洗いまくる方がいますが、これは悪循環で、いっそう乾燥肌は進行し、さらにごわごわしてしまうのです

かといって、洗うことをやめて、乾燥予防にワセリンなどをぬると、毛穴は不潔になりますます詰まってしまいますね

もう、どうしてよいかわからなくなってしまいますね。

大事なことは、その人の肌質をよく見極めて、正しいスキンケアをアドバイスし、潤いのある柔らかい肌を目指すことです。

また、同じ人でも、夏と冬では肌質ががらりと変わってしまうこともあるので、要注意ですね。

やたらに間違ったピーリングやスクラブ洗顔をしてしまうこともあるので、冷静な肌の分析が大切だと思います

ニキビの治療はもちろんですが、スキンケアのみのご相談も大丈夫です。
これからの季節のスキンケアには、注意をしましょうね


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子供の皮膚の変化

2009年12月15日 18時09分34秒 | スキンケア
街は本格的な冬の雰囲気です。
あちこちにクリスマスの飾り付けもされ始めています

さて、今日は、子供の皮膚の今昔物語・・・。

昔は、子供の皮膚病と言えば夏・・・と決まっていました。
アセモ、湿疹、虫さされ、トビヒ・・・などなどです。
冬は、子供は皮膚科を受診することは少なく、皮膚科はもっぱら高齢者ばかりであったと聞きます。

しかし、最近はどうでしょう?。
冬、当院の患者さんで一番多いのは、なんと赤ちゃんから乳幼児なのです

どうして、今と昔はこんなに違うのでしょうか??。

以前の暮らしを思い出してみると、冬の暖房は主にこたつや電気ストーブでした。
赤ちゃんはこたつにはいりませんし、ストーブもヤケドが怖いので、あまり子供は近づきませんでした。
当然、寒いのでタイツや厚手のカーディガン、毛糸のパンツなどを身につけていたものです。

ところが、最近の生活事情は全く変わってしまいました。
おうちの中は、冬でもぽかぽか。
子供は帰宅するとすぐに裸足になり、コートを脱ぐと薄手のトレーナー1枚なんてことも珍しくありません。
足もとはホットカーペットや床暖房で暖かいし、ファンヒーターの前で扇風機の風でも当たるように温風を浴びている子供もいます。
これでは、全身乾燥してしまうのも、当たり前なんですね。

ちょっとだけ、注意しましょう

床暖房やホットカーペットの温度は高すぎないように設定し、その上にすわったり寝ころんだりは避けましょう
ちょっとだけ寒いかな・・・と感じたら、まず、ルームソックスをはいたり、カーディガンを着たりして工夫しましょうね



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