宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

2011年が終わります

2011年12月31日 14時07分10秒 | インポート
皆さま、大みそか、いかがお過ごしですか?。

今年も一年、このブログを読んでいただき、ありがとうございました。

診療の際、「ブログ読んでいます。とても参考になります!」などとおっしゃってくださる患者さんが数多くいらっしゃいます。
これは、とてもうれしいし、すごく励みになります

もともと、このブログは、遠方からおいでになる患者さんのために始めました。
遠方の方は、なかなかいらっしゃるのも大変でしょうし、何か疑問にお答えできる参考になればいいかな・・といった思いがきっかけでした。

でも、最近は、近くでよくいらっしゃる患者さんも熱心に読んでくださって、いろいろご意見もうかがいます。
すごくうれしかった言葉があります
それは。
「このブログを読むと、なぜか安心するんです。」と言われたことです。

治療をしていく上で、安心する気持ちというものは、とても重要です。
安心しながら、がんばって治療に前向きに取り組む・・・ということが、とても有効だからですね

来年も、できるだけわかりやすく、治療のヒントになることをお伝えしていきたいと思います。

よろしくお願いいたします

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本当に節電してる??

2011年12月30日 12時47分31秒 | インポート
年末は何かと忙しい

デパート、郵便局、銀行、スーパーなどあちこち奔走しています

それにしても・・・。
どこに行っても、暑い!!。
コートの下で汗をかきます
肌はひりひりし、その後かゆくなります

本当に節電しているんでしょうか?。

動き回り、くたくたに疲れ、喫茶店に入りましたが、またここもすごく暖房がきいていました。
思わず、アイスコーヒーを飲みました。

もうちょっと、暖房を控えめにできないものでしょうかね・・・。
消費税のニュースで騒いでいますが、まず日常の節約が大事ではないでしょうか・・・などど感じた師走です

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肌に優しい生活

2011年12月29日 23時02分40秒 | スキンケア
エアコンが効いた空間にしばらくいると、皮膚が乾いてちくちく感じます。

なので。
私の自宅は、昨年の冬から、エアコンを全く使用していません。

暖房は、床暖房のみです。
しかも、床暖房の上には絶対に直接座りません。
ソファーか椅子の上に座ります。
ですから、足下がやんわりと暖かいくらいです。

当然、これだけでは真冬は寒く感じます。
ですから、私は本日、室内着はなんと6枚重ねです

これが、実に、気持ちが良いのですね
床暖房で、足下は暖かく。
身体は6枚の重ね着で、まるでお布団の中にいるみたいにぬくぬく。
幸せな気分です

でも、空気は乾きすぎないので、顔は乾燥しません
これが大事ですね

エアコンの中にいると、身体だけでなく顔がひどく乾燥し、かさかさしわしわになっちゃうからです
お子様や若い方まで、乾燥じわがみられますよ

顔の乾燥が連日続くと、老化もすすみます
絶対に気をつけたいですね

ファンヒーターのそばで風を浴びている方などは、皮膚の乾燥はひどいものです。
洗濯物だってすぐ乾くのですから、もともと乾燥している皮膚なんてあっという間に紙みたいに乾いてしまいます

私がちょっと気になっているのは、ユニク○の室内用のダウンです。
すごく薄くて軽くて柔らかくて暖かそう。
購入するかどうするか検討中です。
ダウンの室内着なんて、発想がすごいですよね~。
まさに、室内で羽毛のお布団に入っている気分ですね

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日、診療最終日

2011年12月28日 19時22分51秒 | インポート
気づくと、道路を埋め尽くしていた黄色いじゅうたんはすっかりなくなっていました。
厳しい寒さの、冬本番の気候が続いています。

本日、当院は年内の診療を無事終了いたしました。

さまざまな皮膚病の患者さんを数多く診察させていただきました。

そこで、ざっくりとまとめてみます。

皮膚病の種類は数多く、それらをすべてまとめてお話しすることはとうてい不可能です。
ですが。
とても良い経過をたどった方や、きちんと治った方には、共通する点があります。
それは。
医師の指示通り、治療に積極的を行った方です。

たとえば。
塗り薬を処方します。
一日、3回を4日間塗ってください・・・とか。
手袋をはめてください・・・とか。
夜はガーゼを巻き、包帯をしてください・・・とか。
洗剤や消毒液に直接触れないでください・・・とか。
このような、細かい治療の指導をいたします。
これを、回数や日数、きちんと守れたかどうかです。

きちんとしっかりできた方は、かなりの率で良い経過をたどります。

また。
再発予防に、一日2回、きちんと保湿クリームを塗ってください・・・とか。
暖房は控えめにし、ホットカーペットや床暖房に直接座ったり寝転んだりしないでください・・・とか。
電気毛布は使用しないでください・・・とか。
かゆみを抑えるのみ薬を忘れずに飲みましょう・・・とか。
石けんはよく泡立ててこすらず手で優しく洗いましょう・・・とか。
こういった地道な努力ができたかどうかです。

きちんと努力された方は、かなりの率で軽快しているか治っています

皮膚病のすべてとは言い切れませんが、地道な治療の努力はかなり報われると感じます

治療の細かいアドバイスはこれからもできる限り丁寧に行っていくつもりです。
みなさま、来年も前向きにがんばりましょうね

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お風呂の入り方

2011年12月27日 22時16分40秒 | 診断と治療
寒い冬型の気候が続いています。

空気は冷たく、乾燥しています

そのため乾燥肌やしもやけの患者さんがとても多いです。

あかぎれや手荒れ、全身の乾燥肌、湿疹、くちびるの荒れ、顔の突っ張りやかさつき、腰や足の湿疹などなど・・・。
手や足の指が冷たくなり、やがて赤く腫れて痛かゆいしもやけも増えています。

さて。
こんな寒い季節は、暖かいお風呂がとても気持ちが良いですね。
でも。
ちょっとした注意が必要な場合があります。
それは。

乾燥肌や湿疹がある人は、入浴の際に気をつけなくてはいけません。
まず、石けんはよく泡立てて、手のひらで優しく洗いましょう。
間違っても、ナイロンタオルやあかすりタオルなどでごしごしとこすってはいけません
乾燥してかゆい方や湿疹のある方は、入浴時に強くこすると気持ちが良いと言って、ごしごし洗いを好む方がいます。
特に男性に多い傾向があります。
しかし。
これをやってしまうと、皮膚はさらに乾燥し、湿疹も悪化して広がるのです
また。
熱い湯は危険です。
お湯の温度が高いと、入浴後、皮膚の乾燥はさらに進行します。
ややぬるめの湯にゆっくりとつかる方が良いでしょう。

しもやけのできやすい方は、お湯にゆっくりとつかり、血液の循環を良くしておくと予防効果があります。
ただし。
腫れがひどく、皮膚が崩れてじゅくじゅくしている場合は、湯船で暖めるのはいけません。
この場合は、石けんで清潔に洗うだけにしてその後、薬を塗ってガーゼでおおう必要があります。

市販の様々な入浴剤は、色や香りが楽しめて魅力的です。
でも、湿疹が出ている場合、この入浴剤がかえって悪化させる場合があるので、使用をやめましょう。
入浴剤は、湿疹や皮膚炎がでていない場合に限り、、使いましょう。

当院は明日の午前中、薬外来をもって年内が最終となります。
お薬を長めや多めの処方をご希望の方は、お申し出ください

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

節約志向のアンチエイジング

2011年12月25日 14時45分29秒 | スキンケア
メリークリスマス

皆さま、いかがおすごしでしょうか。

世の中は、景気が低迷しています。
今年は震災もあり、国民がみな自粛傾向にあり、節約の気分があるように思います。
また、それに加え、節電も奨められているので、街もいくらか灯りが地味な感じです。

その視点でテレビのCMを見ていましたが、今年はクリスマスバーゲンの宣伝もほとんどなかった気がします。
外食より、家で食事したりお酒を飲んだり・・ということもブームです。

さて。

そんな中で、肌のアンチエイジングのお話。

美容に関心が強い女性は、アンチエイジングのお化粧品に高いお金をかけるのが好きなようです。
デパートで化粧品コーナーを見ると、アンチエイジング化粧品はいまやちょっとブームで、ひとつ2万円とか3万円というクリームも結構人気のようです。
でも。
よ~く考えてみましょう。
皮膚の老化の大きな原因は、主に紫外線、乾燥、疲労やストレスです。
ですから、これらの原因に着目して、これらをできるだけ減らすことがまず重要です

紫外線予防として、一年中の日焼け止めクリームを使いましょう。
疲労やストレス、睡眠不足には注意しましょう。
特に、ぐっすりと眠ることは、スキンケアに影響が絶大です。

でも、何よりも大事なのは、皮膚を乾燥させないことです
最近は、顔にスチームをかける美顔器が人気ですが、私はちょっと本末転倒かな・・と思うことがあります。
もちろん、美顔器が無駄というわけではありません。
でも。
何よりも、暖房による乾燥に注意することが大切でしょう。

私は、アンチエイジングも、節約志向をおすすめします。
それは。
とにかく暖房を過剰にしない工夫です。

私は、自宅では床暖房だけにして、ちょっと寒くともエアコンやヒーターをつけません。
当然、部屋はそれほど暖かくありません。
ですから、室内で5枚くらいの重ね着をします。
顔は少しひんやりしますが、乾燥しにくいので、アンチエイジングには良いと思います。
また。
レストランや喫茶店に入ると、エアコンの吹き出し口の下や風の当たる席を避けるようにしています。
お店の中に1~2時間いるわけですから、エアコンの風を顔に浴びていると、どんどん顔が乾燥していきますから。

会社の暖房が強い・・・と困っている方もいます。
自分の席に小さな加湿器を置くとか、暖房の風の当たる場所を避けるとか、ちょっとした工夫をしてください。

暖房を節約すると、電気代も節約できますし、エイジングの大きな原因の乾燥も予防できるし、高いお化粧品でなくともけっこう潤いますよね

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アレルギー体質の原因

2011年12月24日 17時15分55秒 | アトピー性皮膚炎
今日はクリスマスイブ
皆さま、ケーキを買いましたか?。

さて。
今年最後の土曜日の診療だったので、混雑してしまい、お待たせしたことと思います。
申し訳ありませんでした。

寒さが厳しいため、暖房を長時間かけているせいか、乾燥肌が強まっていますね。

私は、常日頃、しつこいくらい同じことを申し上げています。
それは。
暖房を控えめにしましょうということです。

最近の皮膚科の研究で。
乾燥肌を持続していると、アレルギー体質をひきおこす可能性が高いということです。

卵や小麦のアレルギーをお持ちの方は、卵や小麦をできるだけ控える・・ということを当然のようにされますね。
でも。
乾燥肌をひきおこす暖房の過剰使用をご注意しても、あまり守ってくださらないことがあります。
これは、とても危険なことです。

部屋は、寒くはない・・・という程度に暖めましょう。
ぬくぬくと暖かい・・という状態は、皮膚には非常に危険です

小さい頃から、長期間乾燥肌を放置していると、鼻炎やぜんそく、アトピー性皮膚炎をおこしやすいという研究が進んでいます。
ですから、とにかく、保湿ケアなんです

ちなみに。
私は自宅で、床暖房のみで一冬過ごします。
エアコンやヒーターを使いません。
多少、寒いですが、その代わり、室内で重ね着をします。
5枚程度重ね着し、さらに室内でスヌード(マフラーのようなもの)を巻いています。
床暖房をつけているので、しもやけにはなりません。
なあに、慣れちゃいますよ。
もちろん、寒くて我慢する必要はありません。
そんなに寒さは感じないな・・・という程度に暖めましょう。

最近は、部屋をかなり暖かくして、薄着という生活が普通になっているようです。
でも。
そのために、アトピー性皮膚炎や花粉症、ぜんそくになりやすいとしたら・・・・・こわいように思います。

暖めすぎにご注意くださいね

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乾燥肌の原因(その5・・・おしり)

2011年12月21日 14時37分35秒 | スキンケア
昨日、大学時代の友人と忘年会をしてきました

すてきなフレンチのお店でしたが、部屋全体に暖房がかかっていてちょっと汗ばむくらいでした
帰りの電車では運良く座れましたが、椅子の下の暖房が強烈で、暑さにまいりました。

帰宅後、身体中がかゆくなりました
かなり乾燥してしまったのだと思います。

さて。

腰回りやおしり、太ももが乾燥してかゆいとおっしゃる患者さんはたくさんいます。
これは、主に、下半身を乾燥させる暖房によるかゆみです。

床暖房やホットカーペットに直接すわる場合、こたつに長い時間入る場合、ファンヒーターのそばにすわる場合・・・が多いですね。

はじめはぴりぴりした感じがあり、そのあとかゆくなり、かいているとかさかさ皮がむけ、その後赤いぶつぶつがでてきます。

ぴりぴりを感じた時に、すぐに保湿クリームを塗れば悪化を予防できます。
でも。
赤くなりぶつぶつがでてきたら、もう保湿クリームでは追いつきません。
湿疹の治療が必要です。

腰回りやおしりは、かゆくなりやすいので、暖房に要注意です。

なお、お風呂で、ナイロンタオルや麻のタオルでごしごしと洗う人がいますが、これは乾燥をすすめ、湿疹を悪化させるので、絶対にNGですよ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乾燥肌の原因(その4・・・くちびる)

2011年12月19日 17時50分37秒 | スキンケア
このところ、ずっと乾いたお天気ですね

みなさまもさすがにスキンケアをしないと皮膚がぱさぱさでしょう。

手はハンドクリーム、全身は保湿クリームや乳液で毎日ケアをしていると思います。

さて。
くちびるが乾いている方が増加しています。
くちびるには皮脂腺がありませんから、自分の力で潤うことはできません。
ですから、空気の乾燥にもろに反応してしまいます。

乾いたくちびるを潤そうと、無意識にぺろぺろとなめる癖がある方が少なくありません。
これは、実はです。
つばをつけて潤そうとした結果、かえってくちびるはかさかさになるのです。

また、市販のメンソール入りのリップクリームを塗っていると、かえって乾燥する場合も多いのでご注意ください

くちびるの皮がむけて、それを歯でかみきったり、むしったリするのも要注意です。

当院ではリップクリームを処方しています。
これを一日何回も塗ってください。
なめたくなったら、なめずに塗ることです。

かさかさを通り越して、くちびるの周りが赤く腫れてしまった場合は、きちんとした治療が必要です。
この状態になると、だしや醤油や果汁などがしみて、悪化の原因となります。
食べ物や飲み物がしみると感じたら、一刻も早く治療をしましょうね。

エアコンの効いた暖かい部屋に長時間いると、くちびるはかなり乾燥します。
くれぐれも暖房は控えめに・・・を心掛けましょう

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乾燥肌の原因(その3・・・手のひび割れ)

2011年12月17日 07時12分30秒 | スキンケア
このところ、雨が降らず、乾燥した天気が続いています。

背中や足など体のあちこちがぴりぴりします。
乾燥している証拠です。

冬は手荒れのシーズンです。

原因は・・・。
お湯でお皿などの洗い物をすることが増えますし。
自宅や会社などで大掃除をする機会も増えます。
暖房の部屋にいるだけで、手の皮膚は乾燥します。
風邪予防で、手洗いが増えるし、アルコール消毒の回数も増えています。
小さいお子様では、手を洗った後にちゃんと手をふかないことや、砂遊びのために手荒れが悪化します。

手荒れやひび割れの予防は、やはりハンドクリームをまめに塗り込むことです
できれば、クリームをぬった後に綿の手袋をすると効果がアップしますね

私のことですが。
仕事柄、手洗いが多く、消毒液を使うことも多いので、冬は手が乾燥しやすいです。
そのため。
仕事中は、一日やく60回ハンドクリームを塗ります。
こつは、うすくまめに塗ること。
べったり塗ると、もう塗りたくなくなるので、なるべくうすくすり込みます。
これはかなり効果があり、私は冬ほとんど手が荒れなくなりました。

効果の証拠は私の手です
ご診察の際に、チェックしてみてくださいね

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする